緑 島 小 夜 曲

春を愛する人は、心優しい人。

消寒の風情

2010年12月26日 19時35分49秒 | 民風民俗
 寒い最中の期末。校庭の木々が葉一枚もなく、寂しく立っている。
 試験や授業などがなければ、外に出たくない。家こもりで愛読するものを耽読するが最高だ。
 
 民間では、冬至から「数九」にかけての九九の八十一日の天気や空模様を記す風俗がある。これがいわゆる「九九消寒図」のこと。春を待つ心はこれだけでなかなかなものだ。
 
 
      

 九輪の梅の花、それぞれ九枚の花弁。ちょうど九九の八十一枚。冬至から日ごとにその一枚の花弁を赤く染める。

      

 また、花弁のかわりに、画の同じ九文字『庭前垂柳珍重待春風』(庭の前の柳、元気で春の風を待つ。この九文字はどれでも九画)で描くこともあるらしい。

 まさにイギリスの詩人シェリーの「冬来たりなば、春遠からじ」であろう。あと数日、新年である。

 寒い中、みなさん、風邪引かないように、春の風を待とう。

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