教師になってから、半年。師走も僅かあと数日。
たまに大学時代の日本人教師何人かとメールを交わす。高校教師から、校長、大学の非常勤講師まで、みなは自分の居場所に充実しているようである。
今年、親になるのもひとりいる。その先生がゼロから、日本語を教えてくれたものだ。僕が中学校の時、テレビの教育番組で「父が医者です」という一句を真似、暗記したものである。大学一年の最初の会話授業の休憩時間に、「あ、い、う、え、お」も完璧に発音できない僕が勇気満々でその先生に言い出した。
「ち...ちっが、がいさです」。
まだ、「しゃしゅしょ」をはっきり発音できなかった僕は「医者」を「いさ」にしたかも。先生が全然見当がつかないような顔をしていた。
慌ててチョークで「父が医者です」って黒板に書いた。
なるほど、の先生の顔。その場で、「さ」を「しゃ」に訂正してくれた。
僕の日本語はそこから始まった。指折り数えてみたら、もう八年半だ。
どうやら宿命だろうか。日本語と縁が切れない、その中学校時代の「父が医者です」を今日思い出した。
日本では、「先生」って呼ばれる職業は医者、教師、弁護士など僅かである。
「父が医者です。僕は教師です。私たちは先生です。」って大声で呼びたい。
たまに大学時代の日本人教師何人かとメールを交わす。高校教師から、校長、大学の非常勤講師まで、みなは自分の居場所に充実しているようである。
今年、親になるのもひとりいる。その先生がゼロから、日本語を教えてくれたものだ。僕が中学校の時、テレビの教育番組で「父が医者です」という一句を真似、暗記したものである。大学一年の最初の会話授業の休憩時間に、「あ、い、う、え、お」も完璧に発音できない僕が勇気満々でその先生に言い出した。
「ち...ちっが、がいさです」。
まだ、「しゃしゅしょ」をはっきり発音できなかった僕は「医者」を「いさ」にしたかも。先生が全然見当がつかないような顔をしていた。
慌ててチョークで「父が医者です」って黒板に書いた。
なるほど、の先生の顔。その場で、「さ」を「しゃ」に訂正してくれた。
僕の日本語はそこから始まった。指折り数えてみたら、もう八年半だ。
どうやら宿命だろうか。日本語と縁が切れない、その中学校時代の「父が医者です」を今日思い出した。
日本では、「先生」って呼ばれる職業は医者、教師、弁護士など僅かである。
「父が医者です。僕は教師です。私たちは先生です。」って大声で呼びたい。
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