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緑 島 小 夜 曲

春を愛する人は、心優しい人。

子夜・書懐

2009年08月11日 16時07分02秒 | 俳句和歌
 
 「これから教師になるから、字を綺麗に書けないと」と父が言って、高級な筆(ペン)を贈ってくれた。

 夕べは暇だったから、『唐詩三百首』を持ち出して李白の「子夜呉歌」(春夏秋冬計四首)を写した。筆(ペン)は久しぶりだったが、僕は相変わらず青きインクと赤き原稿に情に満ちている。ペンで書くのは高校時代よりずいぶん下手になるが、これからしっかり練習しないと、だめである。
 
 「これから人の師為(す)るから、字を綺麗に書きなさい」。父の希望をまねして短歌一首を記する。

 筆持ちて師を志す吾が息子 青墨舞ひて明日之歌書く

  (我兒執筆立師志,青墨飛揚書未來)





ヨモギ売女

2009年05月27日 23時42分54秒 | 俳句和歌
 明日は端午の節なのでヨモギが必要になる。
 しかし、鉄筋やセメントで作られた都市では、ヨモギを探すのがちょっと。。。
 昼ごはんを済ませて寮に帰った時、正門の所でヨモギを売る女性の姿を目にした。中年のが多かった。
 あるヨモギ売女のところに年配の方が沢山集まっていた。その売り女は頭を丸くて大きな笠の下に埋め、礼儀正しくお客と何か話し合っていたようである。短歌一首を記す。
 
 
 日当たりにヨモギ売女の円笠や雨にも負けず人にも負けず


 明日は端午の節。粽を忘れないで。

嵐の夜に

2009年04月08日 22時48分28秒 | 俳句和歌
宿命とて知らぬものありアグニの神よ。善し悪しの拠り所とて嵐の夜に。

いのちとて しらぬものあり アグニのかみよ。
よしあしの よりどころとて あらしのよるに。


 南は本当に雨多い。南寧も最近雨がちなので、湿気っぽい。ちょっと前のある日の夜に、嵐が吹き荒れた。その場でこの歌を作ったのである。我が北村先生からもらった俵万智さんの『チョコレート革命』を耽読しながら、歌を作るのも楽しみ!
 
 注:
   1 『アグニの神』は芥川竜之介の童話。『妖婆』(芥川の作)をもとにして書いた物で、僕の卒論もこれについてである。

   2 『嵐の夜に』は東宝製作のアニメであった。2005年公開。2007年に見たのであった。
   
   あらすじ:ある嵐の夜に、仲間とはぐれたヤギのメイは、壊れた山小屋で雨風をしのいでいた。するとそこへ、同じように嵐から逃れてきた“仲間”が現れる。姿も匂いもわからない中、心細さから言葉を交わすうちに意気投合する2匹。やがて彼らは再会を約束して別れるが、翌日待ち合わせの場所に現れたのは、なんとメイたちの天敵であるオオカミのガブだった(goo 映画より)

  小説(童話)もアニメも「大推薦」!歌はご自由に。



柳の夢

2009年03月31日 21時13分39秒 | 俳句和歌
  
 懐かしき柳の芽こそ緑生りけれ。白わたも飛び舞うらむや幻の夢。


 故里の柳は今芽が出るかどうかを思いながら……。白わたは柳じょのこと。春になると、いつもあちこちに飛び舞ったものだ。この南の地方では柳が珍しいだろうかと思っていたが、今日の午後不意に西運動場の柵の所で柳何本と巡り会った。高き姿。細き葉っぱ。南寧は季節の移ろいは鮮明ではないとっても……湿気の多い所、ふわふわとはちょっとそれだろうね。

花蘇芳

2009年03月17日 15時55分00秒 | 俳句和歌
            
戯子の目が如き花蘇芳の落ちたる一枚静かなりけり
おどりこのめがごときはなずおうのおちたるひとえしずかなりけり


 大学の通りにひょっこりと花蘇芳の木に出会った。赤紫色の種だから、花期が長いという。午前、用が有って西キャンパスに行った。帰った時めぐりあったものだった。
 百枚もあったかと思われ、もう地に落ちてしまった。その中の一枚を睨んでみたら、戯子のお目の如くである。
 
 注:はな‐ずおう【花蘇芳】はマメ科の落葉低木。葉は心臓形。春、葉より先に、赤紫色の蝶形の花が密生して咲く。中国の原産。《季・春》 (ヤフー辞典より)


新春俳句

2009年01月29日 01時11分45秒 | 俳句和歌
年玉を 吾が甥にやる 二十六(歳)
としだまを わがおいにやる にじゅうろく
 牛の年に役柄の変わったことに初めて気づいた。嘗てお年玉をもらうことから年玉を(赤ん坊の甥に)やるようになった。授受関係を示す「やる・もらう」がやはり違うんである。二十六歳 ———— 一つの節目なのだろう。



冬至の候

2008年12月21日 20時21分37秒 | 俳句和歌
 今日は冬至の候。しかし、全然寒くない。逆に、最高温度が十六に達したという。明日は6~13度下がると天気予報が言ったが、冬が本格に来るかな。楽しみ!

 ただいま「犬門(ケンモン)」(屋台の集まる市のような所)で餃子十五個食った。お酢をたくさんかけて食べた。とても美味しかった。常記餃子(その屋台の看板)も商売がいつもより繁昌する。持ち帰りを待っている学生さんがたくさんいる。列が長い(北には冬至の日に餃子を食べる風俗がある)。