東京育伸会*塾長ブログ*親子で学びを楽しむ為に出来る事

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高校生の小論文

2015-09-14 09:21:04 | 高校生さん

お天気が安定しない日が続いています

鬼怒川豪雨で震災に合われた皆様に心からお見舞い申し上げます

また1日も早い復興が安全に行われるように願っています

 

今日は高校生の小論文について思う所を書いて行こうと思います

作文・小論文・論文と徐々に難易度を増して行き

一番その力が試されるのは就職活動やプレゼンテーションを行う

社会人になってからなのかもしれませんね

私もこうして日々1000~2000字の文章を書かせて頂いていますが

そうした正式のもではなく、コラムやエッセイなどの方が近いです

 

日本語はとても難しく私たち日本人でも正しく使えていない事は多々あります

「私は~」

「私が~」

「は」と「が」は似て非なる物

ですが、「同じ」だと思っている高校生は多いです

これとても難しくて、この違いについて深く考えてそのことについて発表されている学者さんもいらっしゃるくらいです

お時間がありましたら皆さんも調べてみてくださいね

こうした文法の難しさもあるのですが、今時の高校生・・・

というか、高校生は以外と社会の仕組みを知らないですし関心を持って社会の出来事に目を向けている

高校生もまた少ないでしょう

小論文では、出されるお題について調べる所から始まります

インターネットで調べたい内容を検索すれば何でも出てくる時代です

つくづく学習スタイルも変わった物だと感心します

少し前になりますが、娘がネットで調べていたのは

「世界経済と輸入」についてでした

これ以外にも「集落の過疎化を食い止めるには?」「テロについて」「喫煙・分煙の50年後」など

様々な事をお題に従って調べています

大人にとって「リーマンショック」は歴史上の出来事ではありませんよね

しかし、高校生にとって歴史の一つとなっている事が驚きでした

調べていると分からない言葉が次々と出てきます

リーマンショックから今度は

「サブプライム問題」について調べ始め・・とどんどん焦点はずれて行きます

ある程度の所で調べるのを終わりにしないときりがありませんから

その時はそこまでの情報から小論文を書く事にしました

輸入については、石油の問題がやはり大きく取り上げられた時期ですから

シェル革命とロシアからのパイプラインについて比較検討していました

 

18歳から選挙権を与えるという政府の方針に異論はありません

しかし、それならこうした時代背景を歴史としてではなく

自分も関わる問題として感じ、検討する力を養わなくては混乱を招くだけのように思います

とても優秀な生徒さんとの会話でビックリした事がありました

「瀬戸大橋」を知らなかったのです!

数学も物理も英語もとても良くできる生徒さんですし、上位校に通っています

それでも、巨額を投じ知恵と労力が注ぎ込まれた橋の健造を知らない

橋そのものを知らなくても良いとしても(よくありませんが)

「なぜ、そこに巨額を注いだのか?」「それによってどんな利益が生じるのか?」などを

考えた事がない! その事の方が問題なんですよね

物事を知らない18歳に選挙権だけ与えて、政治が潤滑に運営されるとは到底思えないのですが・・

 

高校生にとって小論文は文章の構成を正しく把握するだけの物ではありません

半分大人の仲間入りをしたかのような言動の裏に根拠がなくては迷惑なだけです

社会の一員として、自分が世の中をどう見るのか、どこに問題点があり、その解決をどう提示する事ができるのか?

世の中がどれほど複雑で変動しやすい物なのか・・など

深く考える事が必要です

知識だけでなく一人の人として小論文授業は成長するきっかけになっていると思います

私はこれから小論文のお題をどんどんリクエストしていこうと思っています

日本について、世界について、より深く生徒さん達に考えて欲しいですから

 

皆さんもお子さんのこうした授業をきっかけに、お子さんと会話する機会を沢山作ってください

それが社会に出てからの彼らをより強くする事に繋がります!

 


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