東京育伸会*塾長ブログ*親子で学びを楽しむ為に出来る事

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高校生の小論文その2

2015-09-16 11:28:55 | 高校生さん

今私が注目している授業は高校生の小論文です

講師は東大講師、先月の院試で見事合格し、来年からは東大院生となります

彼が当教室に来てくれてから既に1年以上が過ぎ

すっかり主要メンバーとなっています

理数での東大進学をしましたが、一番得意な教科は「国語」というのは最初から変わっていません

東大の試験は理数系でも国語がありますのでつまり本当にオールマイティでなくてはなりません

そして、彼独自の持つ世界観や思想はユニークと言うよりとても現実的で

授業も彼の頭の中には全て組み立てられているように感じます

そんな講師ともたわいもない会話から授業内容まで様々な話をします

そして意見が一致する事が多いのですが、昨日も小論文の授業に着いて少し話をしていて

「やっぱりそう思うよね!」

という会話になりましたので、皆さんにもぜひ知って頂き参考にして頂ければと思います

 

まずは小論文授業の必要性です

学生さん達はいつの間にか受験の為だけに勉強するようになる・・という傾向があります

その為、知識はあるけれど物事については無頓着だったり常識を知らなかったりするんです

さらに与えられた課題をこなす学習習慣から”指示待ち”に育ち

結果、学力は高くても社会では使えない人材となってしまいます

高校生にもなって自分の意志を持たず、ただ親の言いなりになっている方が将来に不安がありますね

そんな学生にどんな学習が使える人材の育成になるのか?と言う所に小論文が出てきます

とは言っても、当教室の小論文は文の構成だとか表現力だとかを育成する為だけの授業ではありません

本当の目的は「学校で教わらない実社会に目を向け考える事」です

前回の「高校生の小論文」でも扱うテーマに着いてはご紹介しました

大人にとって当然の事も子ども達にとっては当然ではありません

昨日はある生徒さんと小論文授業についても話す機会がありました

きっかけは9・11の話をしたからです

高校2年生の生徒さんは自分が生まれる前の出来事だと思っていました!

とんでもありません!

それを引き金として始まった戦争も、そもそもあのビルがなぜ狙われたのかも

全く知りませんでした

これがもし、本当に生まれる前で昔の話なら歴史の学習として捉えても良いでしょう

しかし、今生きているこの時代の問題として捉えていなくてはいけません

実はこの生徒さんは小論文授業に参加する事をとても嫌がっていました

文章を書くのが苦手だからです

しかし、1ヶ月が過ぎた頃、「この授業は一番必要だと思う」と口にしていました

数学がずば抜けて得意な生徒さんで、前回のセンター過去問では数1Aでは90点に届く勢いでした

そんな優秀な生徒さんでも現実に目を向けていないんです

なので、出されたお題に着いて小論文を書く事よりも、今は「知る事」の方が先決な生徒さんが沢山居ますね

来週までに調べて来るお題は「日本の死刑制度について自分の意見をまとめてくる」事になりました

小論文ですから賛成と反対の意見を用意し、結果自分がどう考えているかをまとめてきます

その為には日本と海外の死刑制度を調べ比較検討する必要があるでしょう

こうした現実的な問題を深く考え自分の意見を出す事で広い視野や考察する力が育成されると思います

 

そしてこの授業を受ける最適な時期についてです

高校3年生のこの時期に小論文授業を受けるのはやはり試験科目になっている生徒さんでしょう

つまり、受験が迫ってからでは出来る授業ではありません

最適なのは高校に入ってから、つまり

高校1.2年生の頃に学んでおく事が望ましいと言えるでしょう

1.2年生はこれから受験する大学を自分で決める必要があります

自分が将来どのように社会と関わって行くのか、どのような役割を担うのか

そうした事を考慮しながら大学を決める事ができれば3年生になって揺らぐ事はないですね

 

最初に紹介した講師とこうした意見が一致し、そして生徒さん達もその必要性を認識しています

高校生の皆さん

小論文授業に興味を持たれましたら、ぜひ体験授業にいらしてくださいね!