さいきんの流星光
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■責任をとる


事例1:
大学生同士のカップル。
女性の方が妊娠してしまった。
親怒る。
彼氏「すみません! 責任とって娘さんと結婚します!」



     ×     ×     ×



事例2:
交通事故で子供をはねる。
小学4年の男子 脚骨折全治3ヵ月。
運転手「申し訳ありません! 責任をとります。
    治療費と入院費ぜんぶ出させていただきます!
    それで、あとこれ…お見舞金ということで…」




     ×     ×     ×



これ、責任をとったことになるのだろうか。



■結婚するからいいでしょ


結婚すればいい、という考え方は昭和中期の考え方。

娘をキズ物にされた。

もうお嫁にいけない。

じゃあ僕がお嫁にもらいましょう。

めでたしめでたし。

しかし令和の感覚だと違和感を感じてしまう。

結婚はいいとして、その後に出産子育てがある。

娘の人生は大きく変わることになる。

その責任は、どうとるのか。

娘は、結婚する前に
やりたい事や、夢があったかも知れない。

それらを含む娘さんの人生全部を変えてしまった責任を
どう考えとるんだ。

結婚するからいいでしょ。
では済まされない気がする。

もちろん妊娠させたままトンズラするよりはずっと良いんだけれども…。



■子供の三カ月はどうする


子供を骨折させた場合も納得がいかない。

金さえ出せば、それでいいのか?

子供は、三カ月間、歩くこともできず不便な思いをする事になる。

人生いろいろあるんだから、それも経験としていいじゃないですか。

まあ、そうなんだけど。

問題は「責任」なのだ。

ますますわからなくなってきた。
「責任」とは何だろう。



■責任とは罰


引責辞任。

企業などが大きな事件を起こした場合、
世間への責任と取り方として企業のトップが職を退く。

一般的には「責任をとる」ということになっているけど、
結局あれって「罰」だよね。

責任=罰 なのか?



■責任者をあぶりだすために使われるお金と労力


世間では、誰に責任があるかが重大な問題らしい。

責任者に、悪事や不備を認めさせて責任をとらせようとする。
その調査にけっこうな時間と費用がかかる場合もある。

失敗したら、責任を取らなくてはならないという風潮のせいだ。

それ、無駄じゃないだろうか。



■良かれと思ってしたことなのに


良かれと思ってやっても、失敗してしまう事がある。

人は失敗から学ぶ生き物である。
失敗して学び、失敗して学び、最後に成功する。
あるいは、経験を積んだ指導者となる。

失敗して、ハイ引責辞任。

それじゃあ人は育たない。



■責任とらなくてもいい世の中になったら


責任をとらなくていい風潮が蔓延したら、
テキトーに無責任にやる人が増えるのではないか…。

僕が、
失敗しても責任を取らなくていい風潮にしようと提案しているのは、
あくまでも、当人が、良かれと思ってやる場合です。

失敗してもいいやと思って、テキトーやる人間がいるなんて想定外。

やる時には責任を持ってキッチリやるべきである。


だけれども悲しい事に、人間そんなに賢い動物じゃない。

身勝手でいい加減。

責任をとらなくていいなら「どうでもいいや」と考える者が
たくさん出るに違いない。

不本意ながら、
失敗をしたら責任をとるというルールが必要なんだな。



■まとめ



「責任を取る」とは、「罰を受ける」と同義である。



法律で定められた刑罰以外のものを責任という。





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Photo by Christopher Windus on Unsplash


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長文におつきあいくださいまして、
ありがとうございました! <(_ _)>




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