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アメフト観戦記や読書日記を綴っていましたが、最近は古墳(コフ)ニストとして覚醒中!横穴式石室をもつ古墳にハマっています。

冬の大原を旅する② ~額縁の寺 宝泉院~

2023-06-10 23:15:04 | 文学をたどる
 前回の続きである。
 後鳥羽天皇、順徳天皇大原陵からさらに奥に行ったところに宝泉院という小さなお寺がある。
 この寺は、隣接する勝林院の塔頭で隠居寺のためか、あんまりお寺というよりも住居に近い雰囲気がする。入山料を支払って、山門から中に入る。入山料は、茶菓付きで800円、ちょっと高いとこの時は思った。
 
 
 
 
 境内には、雪が白く積もっていた。庭の隅には法然上人の衣掛けの石というものがひっそりと置かれていた。
 
 
 
 小さなお地蔵さんたちにも雪が降り積もっていた。
 
 
 
 そして、玄関から建物の中に入る。
 
 
 
 書院に緋毛氈が敷かれており、そこに座って庭を眺めていると抹茶とお菓子が出てくる。あまり拝観客もいないので、抹茶をいただきながら、ボーと庭の竹林や向こうに霞んで見える大原の連山を眺めると静寂な雰囲気の中、心の落ち着きを感じる。時間を忘れてゆっくりと鑑賞できるが、さすがに寝転んで見るのは心理的に抑制が働き、無理であった。
 
 
 
 この庭は「盤桓園」と名付けられており、書院の鴨居と敷居、柱を額縁に見立てて鑑賞する額縁庭園として知られている。なかなか清々しくていい。
 
 
 
 庭園の松は、五葉の松として京都市の天然記念物に指定されており、玄関の方から、少し離れてみると山のようになっている。近江富士に見立てているのだそうだ。
 
 
 
 書院の廊下の天井は、血天井とのことで、伏見城の床板を、犠牲者の供養のため天井板にしたと伝わる。よく見ると人の顔らしき形が浮かんでいるようにも見える。
 
 
 
 客殿、いろりを囲んで、座布団が置かれており、水琴窟で使用されているサヌカイトが展示されていた。
 
 
 
 外に出ると、平成17年に完成した宝楽園という枯山水の庭園を見学できる。
 
 
 
 一時間ほどゆっくりとした庭園を味わった後、いよいよ三千院の方へ向かうこととしよう。
 
 ちなみにこれは、魚山 勝林院。
 
 

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