休日はデジカメ持ってぶらぶらと📷

アメフト観戦記や読書日記を綴っていましたが、最近は古墳(コフ)ニストとして覚醒中!横穴式石室をもつ古墳にハマっています。

飛鳥の石造物③ ~上居の立石~

2017-05-05 19:51:02 | 史跡を歩く
 観光客で賑わう石舞台古墳、この辺りは飛鳥国営公園の石舞台地区として整備されている。

 

 その石舞台古墳を横目に多武峰に登るルートを冬野川に沿って登っていく。石舞台古墳を過ぎてしばらく行くと、向こう岸には、きれいな棚田が広がっている。そうした棚田が見える風景の中、都塚古墳の姿も遠目にはっきりと見える。

 

 そうした日本的な風景を楽しみながら歩いていくと、道の右手に申し訳なさそうに小さな案内の標識が出ていた。通常の半分くらいの長さで、立石(TATEISHI)と表記されている。

 

 標識の指し示す方向に目をやると、道が下手と上手に分かれていて、上手の方に石のようなものが見える。これが「上居の立石」と呼ばれる石造物(と言っていいのかどうか)である。

 

 道路を登って行って、立石のところへ行く。特に何の変哲もない石のようである。ただ、長い間「上居の立石」として伝えられてきたものである。立石というのは、大きな川原石などを地面に穴を掘って建てたもので、墓標や何らかの目印であったと考えられる。古くは縄文時代からあるらしい。飛鳥にも立石と呼ばれる物はいくつかあり、「岡の立石」「立部の立石」「豊浦の立石」などがある。

 

 大きさとしては、高さは2mに満たないぐらいであり、幅も1.7mほどと巨石という感じでなく、道のわきにひっそりと立っている感じである。石の横に案内板があるのだが字が消えていて立石と書いている以外は全く読めない。この立石の置かれている環境を示しているようでもある。

 

 この辺り「上居」と書いて「じょうご」と読むらしい。結構、難読地名である。談山神社の方には下居という地名もあるそうなので、その辺と関係があるのでしょう。位置が飛鳥のはずれにあるので、一般に飛鳥の範囲を示しているのかもしれないですね。
 訪れる人もなく、ひっそりと立っているのがいい感じだ。

 上居の立石のある場所から、冬野川を渡っていくと都塚古墳がある。せっかくなので寄ってみることにしよう。

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