休日はデジカメ持ってぶらぶらと📷

アメフト観戦記や読書日記を綴っていましたが、最近は古墳(コフ)ニストとして覚醒中!横穴式石室をもつ古墳にハマっています。

箸墓古墳の周濠を歩く 2023 ①

2023-09-01 23:49:50 | 史跡を歩く
 今年の2月の末、桜井市の観光協会が主催するイベント、箸墓古墳の周濠を歩くに参加。このイベントは、箸墓古墳に隣接する大池の掻い掘りの際に、池の水を抜いた後に実際に降りて、箸墓古墳を目の前で見ようというもので、このタイミングでしか、墳丘に近づくことができない、一部の古墳ファンには人気のあるイベントである。
 これまで、2020年に一度参加しているのだが、その時は、途中から雨が降ってきて、中止となっていた。まあ、そういう点では、今年は完走をめざしての参加となった。
 まずは、JR巻向駅で下車、駅のすぐそばにある纏向遺跡の広場、ここが集合場所である。
 
 
 
 トイレしかない広々とした空間なのだが、地中には、メクリ1号墳や方形周溝墓が眠っている。
 ここで受付をする。最近、墳活で知り合いが増えてきて、声をかけてもらえるようになった。ありがたいことである。
 
 
 
 ここから、まずは珠城山古墳群から回ることになっている。以前は、いきなり箸墓古墳の周濠に降りるといういきなりのメインイベンターの登場だったのだが、今回は最後に回るのだそうだ。
 珠城山古墳は、独立した丘陵の上に三基の前方後円墳が築かれている古墳群である。古墳群に行く途中、垂仁天皇纒向珠城宮跡という石碑が立っている。
 
 
 
 あくまでも伝承によるもので、ここから垂仁天皇の宮跡があったという遺構等は見つかっていない。ただ、ここにヤマト王権の中心地があったと考えるとあながち全くの伝承という訳にも、単に伝承と一笑に付すという訳にもいかなくなったという気もするのも確かである。
 
 
 
 さて珠城山古墳群である。ここから、箸墓古墳や反対側にある渋谷向山古墳(景行天皇陵)がよく見える。
 
 この独立した丘陵の上に、3つの古墳が築かれているのだが、3号墳はほぼ後世の土取りなどのためにほとんど破壊されており、前方部のほんの一部分が残っているだけである。ただ、ここから箸墓古墳を望む眺望はなかなか素晴らしい。
 
 
 
 2号墳は墳丘はほぼ残っているのだが、埋葬施設等はどうなっているのかわからない状況である。もしかしたら、埋葬施設は残っているかもしれない。楽しみは未来に残しておこう。(笑)
 
 
 
 そして、珠城山1号墳であるが、この古墳は南向きの横穴式石室が残っており、中にも入ることができるのだが、今回は、時間の関係で石室への潜入はなし。
 
 
 
 残念ではあるが、ここはいつでも見に来れる、会いに行ける古墳なので、次へ向かおう。
 
 
 
 ちなみに写真にある珠城山1号墳の石棺は、橿原考古学研究所の庭にポツンと置かれている。もうちょっと扱いを考えてほしいなあと行くたびに思う。
 
 
 
 珠城山の丘陵を下って、南へ。左斜めの前方には三角錐のような三輪山の美しい姿が見える。
 しばらく歩くと田んぼの中に巻野内石塚古墳の姿が見える。この古墳は、3世紀の後半以降に築造された古墳と言われ、日本でも最古級の古墳の一つであるらしい。ただ、発掘調査が行われていないようなので正確なことはわからないとの由。
 
 
 
 墳丘に登ると、畑として開墾されているようで、ネギが植えられていた。墳丘の端には、梅の花がほころびかけていた。
 
 
 
 田んぼの畔が、現在は失われてしまったが、古墳の前方部を残しているそうで、それをもとにした復元案が、A案、B案とあるらしい。
 ここも、真相は、未来に託しておきましょう。(笑)
 
 
 
 ここからは、田畑の中を歩いていくルートで、両側に古墳らしき高まりがいくつも見える。この辺りを僕個人で「古墳銀座」と名付けて喜んでいたりするのだが、これからの季節、田園風景と相まって、清々しい景色が広がっていくことになる。
 
 
 
 というわけ、次回へ続きます。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 葛城の国の古墳めぐり おま... | トップ | 箸墓古墳の周濠を歩く 2023 ② »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

史跡を歩く」カテゴリの最新記事