あおしろみどりくろ

楽園ニュージーランドで見た空の青、雪の白、森の緑、闇の黒の話である。

8月15日 Mt.Lyford

2023-08-16 | 最新雪情報
毎年1回はライフォルドを訪れる機会がある。
クライストチャーチからちょっと遠いので、日帰りスキーをするにはちょっとしんどい。
コースも上級コースは少なく、どちらかといえば中級向けのスキー場でガンガン滑る人には物足りない。
だがこの山にはこの山の良さがあり、僕が好きな山の一つである。
それは地形であり土地の場所であり、地域社会の中の存在であり、人であり犬である。
クラブフィールドとは違い、形態は会社なのだが家族経営のスキー場でオーナーの人間性がスキー場に現れている。
オーナー親子とは顔馴染みで、行けば挨拶を交わす仲なので良くわかるが、一口に言えば典型的な田舎のキウィのおじさんだ。
自分で出来る事はなんでも自分でやるという、開拓者精神の塊のような行動力で作り上げたスキー場とも言えよう。
ある意味、時代の波から取り残されたような、古き良きニュージーランドという雰囲気のスキー場である。
この日のお客さんは地元の高校生。
ほとんどの子供の家庭は牧場か農場だろう。
その証拠にほとんどの子供が黒いガンブーツ(長靴)を履いてやってきた。
観光地とは程遠い、ニュージーランドの素顔に浸ったような1日だった。
こういう仕事も素敵だな。


牧場の生活が犬とは切り離せないように、このスキー場も犬無しでは語れない。犬たちもスキー場スタッフの一員なのだ。


フルヌイカレッジのあるハワードンには初めて来た。想像以上に何も無い街だった。


7月に予定していたスキー授業が雪不足で延期となり、今回の運びとなった。みんな楽しそうだ。


小屋の中にはトラクターのエンジンがあり、それでロープトーを回す。


ロープトーに乗って山頂へ。


山頂からは太平洋が一望できる。ニュージーランドにあるスキー場では一番海に近い山だ。海岸まで直線距離で20キロ。


犬の名前はステラ。この椅子がステラの指定席だ。子供達が来て次々に頭を撫でる。犬も子供も幸せそうだ。


去年来た時から新しいロープトー小屋ができていた。聞くと今までポマーリフトに使っていたモーターをこっちで使うようにしたとのこと。


荷重がかかる場所にはアーチ型のトラス式支柱。こういうタイプの支柱も今ではほとんど見ないな。


オーナーは麓からお客さんの送迎もする。4WDハイエースにこのチェーンを4つ装着。無敵だな。


1日の終わりにみんなで記念撮影。こういう出会いも一期一会。





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