３０年

　３０年前の今頃、大阪の地に降り立っていた。



　入社数年が経過し、一人で任される仕事も増え、全国を飛び回っていた時期だ。

　朝早いアポだったので前泊を選択。



　ホテルにチェックインして会社に連絡を入れたときに、受話器の向こうから大きな声が返ってきたことを覚えている。


　当時、出張の交通手段はそのほとんどが空の便を利用しいた。

　マイレージを貯めていたのはツルのマークの会社。



　会社のスタッフはそれを知っていたので、、、、大きな声となった次第。



　どうしてだかは覚えていないが、あの日はなぜか新幹線をチョイス。



　当時はあらかじめチケットを確保するなどという作業はしていなかった。


　大阪にしろ福岡にしろ、ビジネス路線は大抵の場合、予約無しでも乗れた。

　同じような時間帯に大手２社の飛ばす大型機のフライトが重なっていたし・・・・



　「生かされた」と考えるのはいささか傲慢な考え方であろうか。

　５２０の御霊に失礼だし、犠牲者のご遺族にすれば不快極まりない言葉かもしれない。



　しかし、３０年の節目を迎え、敢えて改めて、「生かされた」と肝に銘じておこうと思う。



　そして、いまの自分があることを全ての人に感謝。




　心から犠牲者のご冥福を祈りたい。

　合掌





　ちょっとお盆モードのｈｉｉｒａｇｉでした。（笑）