大型タイフーン、一過。

2020-09-08 08:12:57 | 日記



おはよーございナツ。

総理大臣が会見を行うほど厳戒体制を敷いていた
大型タイフーンですが
なぜこんなに被害が小さく済んだかというと
日本に近づく手前で
どんどん弱体化していったらしいですね。

海面の温度がナンとか、気圧がカンとか、
ニュースでもっともらしい解説を言ってましたが
あらかじめ想定内のことだったのかしらん?

想定内だったけど、民衆の気を引き締めるために
敢えて報道していなかっただけなのか?

それとも、気象庁としても全く想定外で
慌てて辻褄合わせの分析を発表したのか?

相手は、コンビニのお姉さんではなく、気象庁で
さすがに気軽に聞くことはできないので
真実は闇の中です。




ところで、こんな
「大災害の想定が、小災害で収まった」
というときに、ワタシがよく思い出すのが

村上春樹氏の「かえるくん、東京を救う」
という短編小説です。

こんなあらすじの話。(wikiから転記)

片桐がアパートの部屋に戻ると、巨大な蛙が待っていた。
蛙は「ぼくのことはかえるくんと呼んでください」と言い、
片桐に早くドアを閉めて中に入るよう促した。

かえるくんは、片桐が
東京安全信用金庫 新宿支店 融資管理課
係長補佐をしていることを知っていた。

片桐は、蛙が返済金の交渉のために遣わされたと思うが
かえるくんは
これは借金の返済とは関係のない話だと答える。

「ぼくがここにやってきたのは、東京を壊滅から救うためです」

壊滅とは、かえるくんによれば地震だという。

地震は3日後の2月18日の朝8時半頃に東京を襲い、
それに伴う死者はおおよそ15万人とのことだった。

震源地は東京安全信用金庫新宿支店の真下。
片桐はかえるくんと共に地下に降り、
みみずくんと闘い、地震を阻止する。

それがかえるくんの言わんとするところだった。

2月17日の夕方に片桐は狙撃された。
そして目が覚めたとき、片桐は病院のベッドに横たわっていた。

その日の夜中、かえるくんが病室に現れる。
かえるくんはスチールの椅子に腰をおろし、
壁にもたれてかかっていた。

「闇の中でみみずくんと闘いながら
 ドストエフスキーの『白夜』のことをふと思いだしました」
とかえるくんは言った。





まぁ、結局、
かえるくんと片桐氏が
みみずくんとの壮絶な戦いに勝ち
おかげで東京の平和は守られましたという

あらすじだけ読むと、メチャクチャな話ですが

そこはさすが、村上春樹氏ですから
シュールで、含蓄深くて、非常に面白いんですよ!

「神の子どもたちはみな踊る」
という短編集に入っているお話なので
機会があればぜひ読んでみてください。

今回の台風弱体化も、もしかしたら
我々のあずかり知らぬどこかで
かえるくんと片桐氏的なひとたちが
がんばってくれていたのかもしれないよ。






(不思議な生き物・・・)





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コメント
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