手足を治すと体が治ります
二つの神経として考えると、
交感神経が本来の働きを十分にして、
適当なところで、それを抑えてバランスを、
取っている状態が理想的と言えると思います。
この働きは、自分の持てる力を最大限に、
引き出さなければいけない、
スポーツの中に見る事が出来ます。
例えば、
陸上競技のハンマー投げや槍投げなど、
投げ終えた後で、気合の声を上げている場面を、
見かける事があります。
本来、
投げる前に気合を入れる方が、
理解し易く思えます。
ところが、
投げる瞬間は体を活動的にする為の、
交感神経が強く働いています。(血圧が上昇)
そして、
投げ終わった後は、早く元の血圧に戻して、
体を安全な状態にする必要があります。
この時、声を出す事で声帯が働きます。
そうすると、体をリラックスさせて、
血圧を下げる働きのある副交感神経を、
働かせる事が出来ます。
声を出すと言う事は、精神的な理由だけではなくて、
二つの神経の働きを整える意味があった訳です。