流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

氷菓 21話 を語る

2012-09-11 23:34:14 | <氷菓>


バレンタインデー。
今回の話数は私の見たい氷菓っていう感じになっててグッときたな。
中学時代の伊原の姿がカッコよくて可愛くってグッときたな。
足元のショットだったりアップだったり、
これが中学時代の話だということに気づくのに時間をかける演出だったなと。
アップなんかでもまだわからなかった。
Aパートは引きの画を見せてからアップというのではなく、
人物が前にくるようなアップが印象的に使われていた感。

しかしアップでチョコレート噛む辺りの伊原はいいっすよねぇ。
男子っぽい感じもするけど頬ブラシやヘアピンが正に女の子のそれで、
見ててそのアグレッシブさにドキリとさせられてしまいます。
指をさす構図も嫌味臭くなくて可愛かったな。
チョコレートの包破る辺りとか結構冒険もしてるし、
噛み砕かれるチョコレートも楽しい砕け具合。



こういう身の削り方見ると武本作品かなっていうか。



やっぱアップで見せるところが印象的というか。
狭さを意識させる、ストレスを感じさせるような構図と、
それに合わせる芝居なのかなという感じが。
引きでチョコを蹴る虚しさよりも、
折木のストレスに寄ってる感じ。



店内でのやり取り。
見切れる伊原と存在感の大きい千反田。

店内でのやり取り、
伊原が千反田によっていく辺りの芝居とか、
そこから腹をかく折木に繋げてるのとか、
自然な芝居が続く面白さみたいなのはあったかなぁと。



千反田の髪の処理とか見ると、
やっぱ総作監が見てる量が多い回だったのかなという気も。
三日月というか髪の束を見せるのとかはハルヒの版権が印象に残ってるので、
西屋さんなのかなーと思えちゃうというか。



外を見る折木。
ここもアップからの引きだったなぁ、と。
この風景を見る折木っていうのはちょっと北之原回を思い出す感じ。
氷菓 18話 を語る
困っている千反田を前にいつものようにモノローグを挟むではなく、
いつも千反田の頼みごとに対してどうしてきたのか。
そういう風景を見ながらの問いかけを意識してしまうかな、というか。
まあどうでもいい話。
終わってみれば里志を意識しての、かもしれないし。両方か。



主観で手前から指を見せたりするのも武本さんっぽいよな、と。
沢木口先輩から千反田を隠すようにしたりとか、
手前と奥での重なりあいを意識させる構図が散見されて新鮮な感じ。
山田さんの回でもそういうのあったけど、
あれは距離感の潰すっていうのを意識させる望遠的な感じで、
こういうのとはまた違った印象。

話は違いますが以前他の作品で好きな方のコンテ回のコンテ見る機会があったんですけど、
監督にほぼ全修正されてるようなものになっていたので、
そういうのってやっぱあるんだなーと思ってちょっとした衝撃がありました。
なのであまりあの方の回が!とか言わない方が無難かなと最近思います。



フェードインで見せるっていうのは結構目立つ感が。
事件の真に迫っていくような転換点になるようなところで外からの構図とか、
これもちょっと北之原回で意識したんで、意識してるのかなと思って見てしまうな。

古典部員たちが椅子に座らずにやり取りしてるのを見ると切迫感が感じられていいかなと。
この前の階段のところなんかも折木が前に出すぎず、
しかしその場の重苦さを出すようにまくし立てるようなやり取りとか、
折木のストレスを感じさせるような感と焦りによる古典部としての一体感もあって、
そういう小さい集団ならではの事件検証と次へ向かう流れなんかが味わえて良かったな。



沈んでる千反田。
後半は割りと引きの絵が多くなっていつもの雰囲気に近い感じがしたかな。
私気になります!がこうなる、という。
そういう千反田を前にしてからの折木のストレス、
っていうのを言葉遣いから芝居から、
そういうもので意識付けしてくれていて、
折木の感情の流れが普段とは一味違った回になっててGOODでしたねぇ。



バラバラチョコレート事件。
窓の外のみぞれの処理は今までアニメ見てきてた中で一番それっぽい気が。
こういう処理に心躍るというか。



この辺で千反田と伊原の店内でのやりとりを思い出す構図。
共通してるのは伊原の緊張、里志の躊躇いと相手に対してどう心を縛られているか、
っていうところになるのかな。
ここは折木と里志の会話としてはイマジナリーライン超えてくるような感じにもあるので、
ちょっとした違和感を持つシーンにもなっていて気になる感じ。
そのまま切り返しで見せているので意味は無いのかもしれないけど、
初撃での驚き、みたいなのはあるのかな、と。
やっぱ視聴者を驚かしてなんぼ、みたいな感じなんかなぁ。



チョコレートの苦さは青春の苦さか。
氷菓、アイスクリームが叫びだったように、
甘いものの裏の苦さっていうのを見せるには、
やっぱ格好のネタなのかなという感。

脚本:西岡麻衣子
絵コンテ・演出:内海絃子
作画監督:門脇未来

内海回。
やっぱ全体を意識しての回っていう風に仕上げてきてる感。
腕時計で日にち見せたりとか、ああいう部分への意識っていうか。
今までも使ってたジャンプショットなんかも交えつつだったり。
うーん、氷菓の内海回はちょっとミステリアスな気が、というかいつもか。

次回で最終回ですか。
最後は美しくまとまる最終回だといいなぁ。楽しみです。


1 コメント

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Unknown (shin)
2012-09-12 08:01:08
 あと2回やると思っていたんですけど、残念です。

 チョコの苦さは青春の苦さ、いいですね。

 姉が敢えて苦いチョコを奉太郎に上げたのは、奉太郎も大人になってきたことを姉も感じていることのあらわれかどうか、最終回を見て考えたいと思います。
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