流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

境界線上のホライゾンⅡ 10話 を語る

2012-09-10 21:07:19 | ■アニメレビューとか


いやーカッコイイ回でしたね。
何話だったかのイギリス勢との戦いもマルゴットとスイマー戦諸々カッコイイとこありましたけど、
今回はいろいろな要素の繋がりが見えてきて、
そういうのがGOODだったなぁ、と。

艦隊戦で武蔵が無人艦の爆発に巻き込まれてる辺りとか、
真正面、敵側の視点があるポイントから火だるまになってる武蔵を見せ続けることで、
武蔵が危機敵状況であることを意識させ続け、
かつ炎から抜け出てくるところのかっこ良さなんかも見れてグッと来る感じ。
ここで一旦抜けるようなイメージを見せないところがいいのかな、と。
武蔵内部の畑、空を破壊することで武蔵の平和な部分を壊しつつも、
そのイメージを次に繋げてたりとか、入り込んだところが見やすくて味があるいい回だなぁ、と。



シェイクスピアの表情。
この辺は使い回しとかしながら場面場面で処理を変えてて、
そういうのを見るのが面白いかな。
シリーズで見るとシェイクスピアとネシンバラのやり取りが頭にくる回が結構あるので、
シェイクスピアはシリーズを繋げていくヒロイン役だったなのかなぁ、と。
傷有りさんと点蔵との関係は流動的だったし、
やり取りで交流を深めていくようなシーンだったので、
最初から亀裂があったシェイクスピアとはまた違う役という感じでしたし。

物語の始まりを告げる役というか、
何話だったかのイギリス戦で「諸君」と呼びかけてるけど、
あれはネシンバラに向かって言うには不自然で、
でも前後のやり取りから他の連中に呼びかけるにも不自然、というかたちになっていて、
自然と視聴者に呼びかけるような形を取っているように思える。
それが最後の笑顔のセリフにも掛かってるようで、
そういう風に思える構造っていうかが面白いかなと。

あと使い回しを躊躇わないっていうのは結構挑戦的な気も。
蜻蛉切りなんかも1期最終回のものから枚数抜いて使ってるようなのとか、
マイナーチェンジしてるマルゴットの変身とかもあったりとか、
部分部分でお約束になるような形を取られてるような感じ。
それがカッコよく見えるのが凄いな、と。





道真が顕現してる辺りは見てて凄く驚いたしカッコ良かったなぁ。
物語は柔軟なんだっていうネシンバラのセリフを体現している神だと思うし、
学問の神が雷神だという繋がりを見せられるのがまた痺れる瞬間だよなぁ、と。

そしてここの処理がまたカッコイイ。
雷の発光の中でで少しづつ姿を見せていくっていうのもいいけど、
姿をはっきり見せない、色合いが徐々に作られていくような感じというか、
雷の光の照り返しで体が反射している様子っていうか、
登場シーンがまた意外性に溢れていてGOODだったなぁ。
いやーこういうのいいですよねぇ。素晴らしい。

エフェクト見ると1期4話で鹿角と武神がぶつかり合ってる感じに似てたけど、
この辺は鈴木さんががっつり見てる感じだったのかな。
鈴木さんの単独作監回はもっと見てみたかったな。





今期はマウスとか契約神との絡みが薄くて、
説明が多かった1期に比べるとその雰囲気はどうかなと思ったけど、
今回見てて姉の活躍だったり正純のマウスだったり、
道真だったり銀鎖だったりとそれぞれ固有のマウスや神との繋がりを見せていて、
久しぶりにそういうのを楽しめる回だったかなと。
黒い浅間さんとかのリアクション見るのとか楽しかったデス!って感じ。



何してるのかよくわからないけど、おーなるほどーと思わせられるシーン。
魔女さんたちがランプを持って誘導してるのはわかるけど、
具体的にどうしてるの?って思うとよくわからない。
でも敵側の疑問に対してあまり疑問も感じない。
こうなってるから、っていうのを見せられて何となくわかっちゃうから。
自分なんかはやっぱマルゴットの活躍を見てるだけで楽しいので、
それで納得してる感じっていうのもあるのかもしれけど。
1話のソードブレイカーの下りもそうだけど、
そういうものなんだろうで済ますところの処理がそういう風にちゃんとなってる、
っていうことなのかなーと。
実際どうだろうって感じだけど。



結局シェイクスピアは二重人格だったっていうことなのかな。
失われた人格とネシンバラを演じているうちに自分を見失ってしまって感じか。
こういうのもありがちな展開なのである意味そこを考えさせるように見せる、
っていうのも手の一つということなのかなーみたいな。

光の粒子の見せ方とか1期12話見ているようでグッときたけど、
トレスエスパニア勢のトラップも粒子によるジャグだったのを思い返すと、
ちょっと勿体無い気もするかなー。



双子、2つっていうのが今回のテーマなのかな。
敵さんが国で2つ持ってる武器も対になってるようなイメージだし。
イギリスだと右手と左手の手甲とか。
締めの構図が立ちふさがる敵とその奥の2つの月っていうのが、
敵の先にいる2人の女性を意識させられる感じで、
物語もいよいよクライマックスに向かってるきてるんだなとワクワクさせられる。
残りの話数も期待してます。

絵コンテ:渡邉哲也
作画監督:吉井弘幸 しんぼたくろう
作画監督補佐:小倉典子 寺尾憲治 山下英美 吉田雄一
アクション作画監督:鈴木勘太

いやはや、前期10話といい渡邉コンテ鈴木作監ある回はキメる回になってていいっすねぇ。
毎回いい回見せてくださっててグッときます。
3期、4期と続くようならまたぜひ楽しませて頂きたいところです。




あとOP見てて気づいたんだけど、
青空に包まれる姿を意識させるキャラってやっぱ主役2人なんですね。
この作品の空のビジュアルは好みなので、
そういう雰囲気を持続させてるのがこの2人なのかなーと思うとグッと来るというか。
今回はそんなに登場してませんでしたが、
やっぱこの2人がいてこその作品なんだなよな、
っていうのをOP見てて思ったので、とりあえずメモ。


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