平和エッセイ

スピリチュアルな視点から平和について考える

阪神淡路大震災、耐震偽装、証人喚問

2006年01月17日 | Weblog
今日は、1995年1月17日に阪神淡路大震災が起こって、11年目になります。

あの日の朝はどういうわけか普段よりも早く目がさめ、5時から世界平和の祈りの統一をしておりました。私は首都圏に住んでおりますから、地震が起こったことには気がつきませんでしたが、朝のニュースで地震のことを知りました。

一瞬にして6000名以上もの方がなくなりました。

地震発生から2ヶ月くらいたってから、神戸の町を訪問する機会がありました。お祈りしながら被災地を1時間ほど歩きましたが、一軒の家がまったく無傷なのに、隣の家が崩壊している、という状況に驚きました。

場所によって地震の強度が異なっていたのでしょうし、各建物ごとの耐震強度も違っていたのでしょう。

11年後の1月17日に、例の耐震強度偽装問題の証人喚問が行なわれる、というのも、何かの示唆でしょう。

今朝の毎日新聞より――

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 民間分譲マンションだけで172棟が全半壊した阪神大震災。昨年明らかになった耐震偽造事件は「震災の教訓はどこにいったのか」と被災者に大きな衝撃を与えた。倒壊した欠陥マンションで身内を亡くした遺族とやっと再建にこぎつけた被災マンションの住民は「建設業界関係者だけでなく国にも責任がある」と口をそろえた。
(毎日新聞) - 1月17日3時30分更新
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060117-00000019-mai-soci

172棟の中には、おそらく偽装設計、手抜き工事が相当数あったものと思われます。その犯罪を徹底的に暴き、二度と同じことができないような建築確認システムをその時に作っておくべきでした。

しかし、その後の流れは、建築確認に時間がかかっては再建が遅くなる、という理由で、建築確認を民営化するという形で、むしろそれを甘くする方向に進んでしまいました。人間生活のことを衣食住といいますが、いま連載中の「食」はもとより、「住」に関しても、生命の安全よりもお金のほうが大事、という風潮の中で、様々なごまかしが入り込む余地が生まれてしまいました。

人間一人一人が良心に基づいて行動すれば、法律などは必要ありませんが、残念ながら、現在の社会は、「性悪説」で対処しなければならない人類が大多数を占めているのです。

昨年から今年にかけて、今まで隠蔽されていた様々な嘘、ごまかし、腐敗、利権構造が、表面に浮かび上がってきました。耐震偽装事件もそうですが、狂牛病問題、イラクの大量破壊兵器に関するブッシュ政権の嘘、北朝鮮の拉致事件、韓国のES細胞偽造問題等々。こういう闇の部分が光に照らし出され、消えていってはじめて、平和で明るい日本と世界が生まれるのでしょう。(1月17日、朝)