平和エッセイ

スピリチュアルな視点から平和について考える

狂牛病(BSE)と狂鹿病(CWD) (4)

2006年01月16日 | 食の安全
(4)毎日新聞の記事

以下の2001年12月の毎日新聞の記事をお読み下さい。

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北海道の狂牛病:
感染牛の代用乳、95年から豚の血しょう添加

 狂牛病(牛海綿状脳症)感染が3頭確認された問題で、北海道産の感染牛2頭に与えられていた群馬県高崎市の工場製の代用乳は、95年8月の成分変更で、豚の血しょうたんぱくが添加されるようになったことが4日、分かった。この代用乳と、餌の製造ラインでの肉骨粉混入が、これまでに感染ルートの可能性として浮上しているが、いずれも裏付けはない。代用乳なのか餌なのか、他のルートがありうるのか――。謎は深いままだ。

 豚の血しょうたんぱくは、農水省が今年10月、製造や販売を禁止した。同省は、感染した3頭が生まれた96年春と、95年8月の成分変更とが近接していることに注目している。

 同工場などによると、豚の血しょうたんぱくは病気への免疫力などを高めるため、米国の会社から輸入し新たに加え始めた。これに伴い、代用乳の商品は「ミルフードAスペシャル」から「ミルフードAスーパー」に変更。「ミルフードAスーパー」は半年後の96年3、4月に生まれた両感染牛に生後2カ月まで与えられていたことが、同省の調べで判明している。「ミルフードAスーパー」には牛の油脂も成分として含まれていた。

 同省の独立行政法人・肥飼料検査所(さいたま市)は11月25日、12月2日の両日行った同工場の緊急立ち入り調査で、95、96年当時同工場で製造していた代用乳の成分の配合割合や製造記録などを回収した。

 群馬県宮城村で見つかった国内3頭目の感染牛には「ミルフードAスーパー」は与えられていなかったが、同工場で製造された、豚の血しょうたんぱく入りの別の代用乳を飲んでいたことが県の調べで分かっている。

 一方、3頭目の感染牛に与えられていた餌を作っていた同県大間々町の飼料製造工場で、肉骨粉を原料に使う豚・鶏用の飼料の製造ラインが牛の飼料用と一部重なっていたことも判明。同工場に製造委託している全国農業協同組合連合会(全農)は、製造過程で牛用の餌に肉骨粉が混入した可能性を認めている。

 北海道産の1、2頭目の感染牛に与えられていた配合飼料を製造した釧路市と訓子府(くんねっぷ)町の工場も、肉骨粉の混じる豚・鶏用ラインと共用だった。

 さらに牛用と豚・鶏用の飼料を宮城村の農家に運ぶ輸送車が、共用されていたことも分かった。豚・鶏用の飼料を運送した後は、トウモロコシなどの穀物で洗浄することになっていたが、全農は「肉骨粉が完全に除去されたとは言い切れない」としている。【三木陽介、清水憲司】

[毎日新聞12月4日] ( 2001-12-04-15:01 )
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http://www.asyura.com/sora/gm2/msg/288.html

これを読みますと、

(1)飼料工場では、牛用、豚用、鶏用の製造ラインが共通であり、輸送車も共通であり、製造と運搬の段階で、牛用飼料に肉骨粉の混入が避けられない。

(2)子牛に与えられる代用乳に豚の血が含まれている。

ということがわかります。

これは日本の状態ですが、アメリカでも同じだと思います。