GO GO ヘナK小隊!!

北海道で趣味の鉱物採集と狩猟を楽んでる、小隊長(奥さん)と兵長(ダンナ)の夫婦による‘ヘナK小隊’只今奮闘中であります。

童話 北の国の片田舎から

2010-10-26 09:33:12 | 射撃・狩猟
北海道の片田舎にメタボなおじーさんとグータラなおばーさんが住んでいました。
おじーさんは山へエゾシカ獲りに、おばーさんは家でのんべんだらり~んとしていました。

グータラなおばーさんはおじーさんが居ないことをいいことに、コタツの上にテレビのリモコン・雑誌・おやつ・飲み物一式を置き、「今日はココから動かない」と決め込みました。
午前中おばーさんがコタツでウトウトしていると携帯電話から‘残酷な天使のテーゼ’が流れてきました。

「おや?おじーさんからかな?」とメールを見ると、「初鹿ゲット!只今、プーさん捜索中~」

おおっ今期は初戦で獲ったとおばーさんは大喜びしました。
「おじーさん今期はいいんじゃな~い」とポテチをポリポリ、パンをパクパク、お腹いっぱいになって安心したおばーさんはそのままお昼寝をしました。

お昼過ぎ、今度は兄嫁からのメール「今、牧草をやってんだけど機械が壊れちゃってー兵長に直しに行ってもらってるのー」
へっ? プーさんは? シカの解体作業は?・・・まぁー緊急事態なんだなぁ~と言うことでおじーさんに電話したら「今ダンプに乗って帰ってきたとこー機械壊れちゃってさー」

プーさん追っかけてないのを聞いてホッ・・・。

グータラなおばーさんは再びお昼寝
夢の中でロース焼きぃーの、タン焼きぃーの・・・いつしか夕方になりました。

おばーさんはやっとコタツから這い上がり、おじーさんのためにお風呂を沸かし、疲れているだろーからお腹に優しいものをと鍋焼きうどんの支度をしていました。

午後7時前、「ただいまぁ~ あー疲れた」とおじーさんは帰ってきました。

「で?シカはどこ?」

「幼馴染のところへ置いてきちゃった へへ だって欲しそうだったから・・・」

「ハハハ・・・ まっいいわよねぇ~これからまたお世話になることだし・・・」 ←世話になるから菓子折りもたせたじゃん!+シカまで進呈したんかい!(心の声)

余裕?余裕なわけ?もしかしてパッタリ獲れなくなったら・・・とおばーさんの心配をよそにお風呂に入ってご飯食べて、コタツでまったり。
それとも今期は「エゾシカ調理しないから」と言った私への当て付けか?ええ、きっとそうに違いない。
持って帰らなかったのは自分が調理しなくちゃいけないから?ええ、きっとそうに違いない。
獲ったのは実は偽造でメールに貼っつけたエゾシカの写真は去年のものだったから?ええ、きっとそうに違いない。


会社休んで初猟の兵長に、前日会社の部長からワインをいただき、次長からラーメンをいただき、ついでに会社の裏にある部長の畑からぶどうをパクって「エゾシカお願いねん」と頼まれていたのになぁ~。

でもおじーさんが無事だったからいいことにして、おばーさんはホッと垂れた胸を撫で下ろしたのでした。

おじーさんは「そうそうエゾライチョウいたわ、今度はそっちの弾も持っていかなくちゃ(買わなくちゃ)」と言いました。

「ふ~ん、がんばってね」←がんばって弾は自分のおこづかいで買えよ!(心の声)

・・・これからもっと美味しくなることだし、なにも初戦のシカにこだわらなくってもいいし、別にいいし・・・ぜ~んぜん気にしてないし・・・


お昼寝をた~っぷりしたおばーさんは夜、全然眠れずに横でおじーさんは高いびき。
余計に眠れず蹴りを入れたら静かになりましたとさ。

おわり。。。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする