※二次創作をしようと思った時に調べ物が項目をまたがっていて、照会や照合して探すのに苦労するので自分用に都合良くまとめました※
【テジャワの変】
ロストール貴族のナグイゼ伯テジャワが、グラバディオ伯ナバランやサーザナイト家の若き当主ワッツなどとともに、セルモノーとエリス、ノヴィンを除いて赤子であったアトレイアを王位に就けようと画策した政変。
ファーロス大公の死に乗じて決行されるが、エリスによって瞬く間に鎮圧された。当初、貴族連合側はサーザナイト家ワッツの献策に従いセルモノー、ノヴィンの拘束を成功させる。しかし貴族達はエリスの策略によって内紛を起こして瓦解。中立を守り、事態の推移を見守っていたリューガ家摂政のスムはエリスへの協力を表明。アトレイアとその母前王妃は毒を飲み、前王妃は死んだ。前王妃の死をもって内乱は集結し、テジャワに組した者はアトレイアを除きほぼ全員が処罰された。
首謀者テジャワ
ナグイゼ伯。反乱が成功を収めかけると、以後の主導権争いから内輪もめを起こし、エリスに鎮圧される。決起から一週間で天下を失い、処刑された。
首謀者の一人ナバラン
グラバディオ伯。セルモノーとノヴィンの拘束に成功するが、エリスの謀略によって内輪もめを起こして自滅する。
参謀格ワッツ
サーザナイト家。政治戦両略で将来を有望視されていたが、テジャワの変に加担して失脚する。その後逃亡して姿を消す。
アトレイア
リュー家。王位継承権2位。テジャワの変に敗れた母親が自殺を図った際に巻き込まれ、薬物によって盲目となり、王宮の隅にある塔でひっそりと暮らしている。
セルモノー
リュー家。エリスの尽力によって助かったものの、これにより自らの無力さをますます強く感じるようになってしまった。
ノヴィン
ファーロス家。前当主のファーロス大公が死去すると、くみしやすしと見られてテジャワの変が勃発して簡単に捕まってしまう。妹のエリスによって救われ、九死に一生を得た。
スム
リューガ家。ハイバーン家出身。リューガ家摂政。幼いレムオンの後見人として事態を静観していたが、テジャワ達が内輪もめを起こすとフリントの要請に従い、早々とファーロス側につくことを表明。
フリント
ファーロス家のお庭番的家系(らしいという初期もしくは没設定の模様)。エリスの私的な組織であり、諜報と工作を主任務とする特殊部隊を束ねる。エリスとティアナの命を守り、逆に貴族達を離間させる手を手早く実行した。
[ロストール・ディンガル紛争]
バロルの動乱に乗じて、ロストール王フェロヒアがディンガル南東に攻め込んだ戦い。この遠征はレムオンの父である先代エリエナイ公が「王の威光を後世に伝えるため」に計画。事前計画が粗雑だったこともあり、辺境の村々を略奪する程度の戦果を上げることができないまま、バロル率いるディンガル軍に敗北した。王をはじめとする多くの将兵が降伏も許されないまま敗死した。この遠征は、ノヴィンの父ファーロス大公や傭兵を率いるアンギルダンが何度も諌めたが実行され、ファーロス大公は投獄の憂き目に合いアンギルダンは解任された。遠征には多くの貴族が同行しており、ファーロス大公を除く七竜家の各当主や有力貴族が戦死したため、ファーロス家独裁の空気が強まった。
フェロヒア
先代のロストール王国国王。遠征中にバロルの反撃に合い、戦死する。
セルモノー
先王の兄フェロヒアが戦死したことにより即位した。彼の即位に際しては、妻であるエリスの実家ファーロス家の意向が強く働いている。
アトレイア
先王死去のおりには母の胎内にいたため、王位は先王の弟セルモノーが継いだ。
先代エリエナイ公
戦死。
【テジャワの変】の背景にあったのは【ロストール・ディンガル紛争】で先王フェロヒアと各貴族の当主が軒並み戦死し、ファーロス家の一党支配が懸念されたためである。しかし、結果はファーロス家にさらなる権力を与えることになった。
(※ここまではインフィニット設定から後発のエンサイクロペディア掲載)
テジャワの変の発生時期は、ゲーム中の物語内で「赤子であったアトレイア」始源口伝では「生まれてからまもなくロストールの政変に巻き込まれ」とあり、物語中のエリス様のお話によると、一つ年下の「ティアナが生まれるころ」、つまりティアナは生まれていない時期、先王死去からアトレイアの誕生日9月9日から、約1年後のティアナの誕生日10月22日までに発生していると考えられそう。
少なくともこの時期1年多くて2年ぐらいの間に、大公投獄、フェロヒア死去、セルモノー即位とセルモノーとエリス結婚、エリス懐妊、大公死去、内乱発生、前王妃自害、エリス出産…と目まぐるしい忙しさということになる…ということで、いいんだろうか…。これは嫁いだばかりの新妻のスケジュールとしては壮絶。
ゲームにはいないけど、大公の晩年としてもかなり忙しい。
大公的には、「エリスの輿入れに諜報集団をエリス直属にしていて、当主になったノヴィンに与えられなかったのは、彼の実力では使いこなせないとの判断」とあって、これは大公が死去する前には既にノヴィンを当主にしていた。ってことになるのかな…。投獄されていたという話なので衰弱していた可能性もある。
後、ノヴィンちゃんの無能っぷりが物語中で目立つ割には、本編に登場もせずに設定裏設定とかに出てくる先代エリエナイ公がイチイチなかなかの迷惑野郎で…何ともかんとも。
【テジャワの変の当事者達の話から】
[エリス]
×ティアナの誕生を待たずに王宮に政変が起こった
×ナグイゼ伯テジャワは国王を廃し、先代の国王の娘、幼いアトレイアを王位につけ、政権を欲しいままにしようとした
・(エリスは)誰よりも先に陰謀に気づき、これを阻止するため奔走した
・侍女としか口を聞いたことがなかった私(エリスは)独断で兵を動かし、陰謀に加担した者全員を検挙した
×有力者全体を敵にまわす
・当時、七竜家と呼ばれる有力貴族は王室と並べるほどの力を持っていた
・正面から戦っても勝ち目はない
・各家の不和を誘うため策謀に通じるようになった
×クーデターの失敗を知った前王妃は、娘のアトレイアを道連れに服毒自殺を謀った
・アトレイアを救うため、毒にも詳しくなった
×家族を守りたいがために必死で戦った
・貴族は力を失った
・ティアナは母を嫌悪している
・国王セルモノーは政治から離れ、全てにおいてあの調子
×あの政変で殺されておけばみな、幸せだったのかも知れぬ
・最善とは思わぬ。だが、後悔はすまい…。
[アトレイア]
×昔、王女様(女王様?)に担ぎ出されたことがある
×セルモノー叔父様とエリス叔母様に貴族達が叛乱を起こした
×私(アトレイア)はその時のことはわからない
・まだ、赤ちゃんだったから
・母と光を失った
・人に聞かされて、随分エリス叔母様を恨んだ
・従妹のティアナ様にも嫉妬した
×でも、私(アトレイア)の生命を助けてくれたのは実は、エリス叔母様だった
・叛乱が叔母様の手腕で失敗すると母は私(アトレイア)に毒を飲ませ、無理心中しようとした
・叔母様は必死で介抱して瀕死の私(アトレイア)を蘇生させてくれた
・視力は戻らなかった
・それでも光を取り戻そうとして叔母様は、その後、随分毒の研究をなさった
●…レルラ=ロントン様がそうおっしゃっていました
●後で確認しようとゼネテス様にお話を伺いましたら、はぐらかされました
●あのはぐらかし方だと、レルラ=ロントン様のお話は事実
×一度王位を狙ったものである私が赤子にせよ、生きていられたのもうなずける
※レルラは当時起きたことを知っている。※ゼネテスには少年時代のことであるが、当時を知る者としては、祖父を失くし、父親が拉致とか監禁とか捕縛されていて、叔母は王家に嫁いでいる状態で、彼の年齢や立場としては何を率いてどうとか何もできない。が、当時起きたことに間接的には巻き込まれている。そこでファーロスの従者が離反造反もしていないところを見るとかなり忠誠心の厚い優秀な人達が支えていたのではないかと思われます。生き残った当事者達の生の声を聞ける立場で結末を体験した立場。
フリントにしてもセレーネにしてもそうでしたし、トリジルではエリスの私邸の使用人達はお仕えするエリスが好きで案じているという印象でした。
〈ここまでが、無印とインフィニットの物語内、及び関連書籍のものになります〉
※インフィニットの追加リメイク、インフィニットプラスでは、このテジャワの変に関与した登場人物が新キャラとして大々的に登場し、登場に至るまでの前日譚がタイトル【~テジャワの変~】そのものの物語としてケータイ小説として用意されるも、現時点で形として目に見える形でこの作品の顛末を履修できないので、プラスの方の書籍、ネットのニュースの残りなどに残された痕跡をさがすことになりました※
『小説~テジャワの変~』は、インフィニットプラスで新たに加わったキャラクターが活躍する。若き日のフリントやレルラ=ロントン、そしてエリスの活躍を楽しむことができるだけでなく、ジリオンとイーシャの過去を知ることができる、ファン必読のサイドストーリー。(だったらしい)
【あらすじ】
主人公が冒険を開始する十数年前、ロストール王国で発生した内乱、テジャワの変。この事変が発生するわずか数日前、駆け出し冒険者のジリオンはゼグナ鉱山で謎の多い冒険者・イーシャと出会う。そこで、システィーナの伝道師の構成員である魔導士・マスカードが行う怪しげな儀式を目撃する。これをきっかけとして、ジリオンはロストール王家を取り巻く陰謀に巻き込まれて…(というような話)
歴史事件としてテジャワの変自体の鎮圧結果はわかっているのは別として、物語としてのオチの付け方はもう知りようがないのですが、最終的にこの突然増えたシスティーナの伝道師のマスカードの鎌がイーシャの胸を貫いてエンディングなのではと思います。そしてプラスに続くようです。あの時はあれだったけど顛末ぐらいは見ておけば良かったかな…と思うのはもう今になってだからという勝手な話だから…。
【主な登場人物】
ジリオン・イーシャ・マスカード・エリス・ワッツ…フリント・ティアナ・アトレイア・レムオン…。
ティアナが生まれる前の話のはずなのに、幼女ティアナ幼女アトレイア幼児レムオンのイラストが公開されているし、ジリオンに至っては「小さかったティアナ王女になつかれた」そうです。
【テジャワの変の当事者達追加】
[ジリオン]
無限のソウルの持ち主。鍛冶屋の息子として育ったが、父親がディンガル・ロストール紛争に巻き込まれて死亡したため孤児となり、冒険者として身を立てることを決意。
初めての冒険でテジャワの変に巻き込まれるが、ファーロス家のエリスに命を救われる。
テジャワの変鎮圧に尽力。
テジャワの変でソウルを失い消滅したイーシャを助けるために旅に出る。
「ロストールの王権をめぐるテジャワの変という争乱があってな。ジリオンはそれに巻き込まれたのよ」※イオンズの話から
[イーシャ]
ロストールの下級貴族の娘。ある事件がきっかけで家が没落し、テジャワに保護されてそのスパイとして働く。
妹のように可愛がられていたエリスに近づき、『エリスの宝石たち』の一員として仕える一方、テジャワに情報を漏らしていた。テジャワの変でジリオンをかばうため、ソウルを消失。
ソウルを再構成し、魔人として復活した。
本名はイリア。イリア・スピネルの名でエリスの宝石たちの一員。
「あたし昔、王宮でエリス様に仕えていたころがあったの」※本人談
「結局ただ政争の道具として操られているだけだった」※本人談
「幼いころから愛に恵まれなかった」※シャリの話から
「それを利用されて陰謀に巻き込まれ」※シャリの話から
「テジャワの変の果てに悪人の手でソウルを刈り取られた」※イオンズの話から
[ギネア]
インフィニットプラスのガイドブックの相関図で突如登場した知らない名前。相関図にてフェロヒアと婚姻関係でアトレイアの母とあることから、前王妃の名前。
アトレイアを利用したテジャワ、ナバラン、ワッツの貴族連合で同格に連名されており、テジャワ・ナバラン・ワッツ・ギネアの四人が人くくりでアトレイアを利用したことになっている。
そそのかされて王女ごと担がれて巻き込まれた立場ではなく、前王妃として王位継承権一位の母。の意識を持ったうえで主犯格側に名を連ねていたという解釈になりそう。
失敗を悟って服毒というのも、もはやこれまで!という大河ドラマ感よりも、更に横溝風みたいな感じかもわからない。
[レルラ=ロントン]
ゲーム中の物語内でアトレイアに話した内容は、吟遊詩人の伝聞ではなく、立ち会っていた関係者としての目線だったって解釈にできるのなら、小説での新規設定やリメイクでの追加設定に上手く組み込めているのではないかなと思います。
[フリント]
基本設定は無印インフィニット時代と余りかわらないのですが「かつて、ジリオンやレルラ=ロントンと組んでいた」「レルラ=ロントンとともに戦った仲間」という文が登場し、話が変わってきました。ルルアンタを引き取った理由とかが偶然ではなく縁故みたいに見えてくるけど、そんな事実はない。
[セレーネ]
トリニティの人です。テジャワの変の更に後、バロルの動乱終結後に故郷に帰ってしまったということでインフィニットプラスにはいない人ですが、トリニティの方の年表には「エリスの宝石たちの一人として諜報活動に従事する」とのことです。いたのか!
さて、「ティアナが生まれる頃」「ティアナの誕生を待たず」「アトレイアが赤ちゃん」という初期かつ基本的な時期設定に、「決起から一週間」という時限が追加され、同時に内乱発生時点では「ワッツの策が当たりエリスはティアナを連れて泥にまみれて逃げる」助けたのはフリント。という、生まれる前なのに連れて逃げている、生まれていないのなら走っちゃダメ!とか設定の時空が歪んでいる訳でして。それはまぁゲームと書籍の咀嚼の違い…でもまぁ公式設定なら統一してほしいなぁという拗らせクソオタクの願望としても、インプラに至っては「小さかったティアナ王女になつかれた」そうだから、この時空の整合性に納得できる解釈を…。
と、思っていたら…インプラから追いかけなくなってしまったトリニティの書籍の方にそっと年表が…載っていたのです…。
【以下、自分都合の良い出来事抜粋年表】()内は私個人の推定
1175年(26年前)
アンギルダン、ロストールの傭兵になる。ゼネテス誕生。
1179年(22年前)
ロストール王、ブーリュ死亡。長男・フェロヒア即位。
1180年(21年前)
レムオン誕生。アンギルダン、ロストール王・フェロヒアと対立して出奔。(ファーロス大公投獄)
1182年(19年前)
アンギルダン、アキュリュースの傭兵になる。
1183年(18年前)
ロストール王・フェロヒア、バロルに無謀な戦いを挑み、多くの者が戦死。後にロストール・ディンガル紛争と呼ばれる。
フェロヒアの弟・セルモノーがファーロス家のエリスと結婚し、王位に就く。
1186年(15年前)
テジャワの変発生。セレーネ、エリスの宝石達の一人として諜報活動に従事する。(ファーロス大公死去)
1187年(14年前)
(ゼネテス、貴族制の限界を感じ冒険者に身を投じる)
1190年(11年前)
ゼネテス、行き倒れていたツェラシェルと妹達を救い、名前を与える。
1193年(8年前)
ゼネテスとツェラシェルの賞金稼ぎパーティに合流者。
1194年(7年前)
トリニティジルオールゼロの冒険。
(※主人公が24~25歳の冒険譚とのことでバロルの動乱は翌年終結と考えられる)
1195年(6年前)
(ゼネテス、ツェラシェルとのパーティを解散し、名家ファーロス家に戻る)
1201年9月26日
無限のソウル登場。
物語開始が1201年9月26日で、ドラ息子さんが25歳。ドラ息子さんが生まれた年が1175年で単純計算、26年前なんですが、私の計算が弱いだけなんでしょうか…。。。物語の開始が9月としてすぐに12月になるとすぐ26歳に間に合う…とかそういう解釈でセーフにできるでしょうか…。
と、思ったら1186年(15年前)テジャワの変。物語開始時にティアナ16歳だとここでもう生まれてます。物語開始後にすぐ26歳になるゼネテス説を採用すると10月にティアナは17歳になってしまう…。
当初からの設定の1201年スタートで25歳設定だと、12歳で家を出たゼネテスは遡って普通に1188年の話で良いはずなのに、1175年生まれ基準で12歳の12年後にすると1187年になり1年ズレます。
困ったことに、1183年。胎内にいて王位を継げなかったアトレイアですが、1186年に起きたことになったテジャワの変。この間3年ありますが、1183年の胎内レベル、臨月までどれぐらいとかわかりませんが、1183~1186年のこの3年の間の9月9日誕生した赤ちゃんの状態で、なおかつ10月22日生まれのティアナとほぼ1年の年の差という条件になります。アトレイアは生まれてるけどティアナが生まれてないのが、テジャワの変。もうよくわからない…。
生まれてないのに生まれてる状態の小説の設定とインプラの追加キャラクターを捩込んだ上での、時空の変更を盛り込んだトリジル書籍のテジャワの変時期かと思ったらそうでもなくて、
トリジルの設定が地続きの過去ではなかったトラップに、更に何か違うことになってて、トリジルのそういうところは、最後までそういうところだったんだなぁ。と無駄に納得して終わりました。
何となく確認が取れた?のは、セルモノーは王位に就いてエリスと結婚したのではなく、エリスと結婚して王位に就いたこと。
ゼネテスが物心つくかつかないころにアンギルダンに肩車してもらった時期は、1180年より前だということ。利発そうな少年という印象を持つには子供過ぎるとは思うよ、トリジル…。
それと、1183年に結婚して嫁いですぐの時から冷たくされてつらくて、だから身篭ったときの喜びが大きかったということでその後のテジャワの変の1186年。少なくとも2年は侍女としか口を聞いたことのなかった時期。これ、普通にお嬢様育ちということだと受け取ってたんですが、王室でアウェーだったみたいな意味合いもあるのかな。
何かもう調べれば調べるほど混乱したので、後で加筆したり修正したり、整合性を模索します…。
書いてて訳がわからなくなってきた。
年表は計画的に!!!!