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【微塵我報】

思い込みと勘違いと妄想と思い出補正の懐古厨による、最早ヲタクの余生です。はてなブログさんにお引っ越し予定です。

ゼネテスとオッシ先生

2024年09月16日 21時56分11秒 | ジルオール系熱弁
随分間が空きましたが、前々から薄っすらと、確実に思っていたことなので、改めて書き残しておこうと言うことで。
ゼネテスとオッシ先生は何となく被る部分がある。
貴族の身ではあるが庶民に溶け込んでいる。
というところから始めていたのですが…!!
ちょっと前にポストしてしまったようにですね。

ドラ息子さんとオッシ先生は考え方や環境も似ているのに何故折り合えなかったのか…という話をする為に共通要素とかいろいろ割出して並べようとしてきたところで、どんなに考え方が被っても何処か一点だけでもここは合わないと思ってしまったら、無理…ということも生きていたら相応にあるのだった。

という方向から話が進まなくなってしまったのでした。トホホ。

第二次ロストール戦の前にゼネテスはオッシ先生に協力を求めて断られた。という話。
オッシ先生もといワッツは失脚しているとはいえ、ゼネテスに上から物申せる数少ない立場だったのではと思うのです。
そして、人生の転機の要所要所で思想や動作が極端から極端に走りがちなオッシ先生は、やっぱりこの期に及んでも彼特有のこだわりがあってかなり頑なではあったのでしょう。求めた居場所を死に場所に決めてたり。でも、オッシ先生の気持ちがわかったからこそ、ゼネテスは断られて引き下がったのではないかとか思うのです。

何かね、書きたいことは沢山あったのですが、上手くいかんことはあるよね、って思ったら、話が終わってしまった。合わないもんは仕方ないよなぁ、でもそれだと祖国消えますがよ…みたいな気持ちにもなったりで。

また向かい合えそうな意欲が湧いてきたら書き足していくと思います。
話は決裂したけど飲み明かして納得してお別れと健闘を祈りあったりしてたらいいかなぁ。



調べれば調べるほど混乱した【テジャワの変】追記※オッシ先生※

2023年10月22日 15時12分06秒 | ジルオール系熱弁
相変わらず自己満足の自給自足二次創作をしている最中、何となくオッシ先生にまつわる話をちょっと盛り込もうと思ったら、ちょっとのための辻褄がわからなくなって気軽に出せなくなったので、一旦ちゃんとまとめて整理することにしました。
明らかな失速に準備不足の失速が重なった。

オッシ先生とは
●32歳
●ロストールの平民街を守る剣士で道場の師範。アイリーンの師匠でもある。正体はワッツ・サーザナイトという貴族であるが、現在はその地位を捨てきっており、平民の守り手として尽力している。
●自警団を結成し、市民の安全をはかっている。かつてテジャワが起こしたロストールの内乱に手を貸した過去もあるという。
●昔は名の通った剣士でリベルダムの闘技場で活躍していたという。彼の正体を知っていたのは、冒険者として世間にも通じていたゼネテス、そして趣味で平民街の平民イジメを邪魔するオッシを調べていたタルテュバだけだった。

ワッツ・サーザナイト
●サーザナイト家の若き当主。
●かつてロストールで活躍した、サーザナイト家出身の貴族。
●テジャワの変で手腕を発揮した。
●貴族連合側はサーザナイト家の当主ワッツの献策に従い、セルモノー、ノヴィンの拘束を成功させる。
●政戦両略で将来を有望されていたが、テジャワの変に加担して失脚する。
●その後逃亡して姿を消し、コリティオという名でリベルダムの闘技場に現れたが、その正体を気づいた者はいなかった。
●貴族の間でのワッツは伝説的な人気。

※【テジャワの変】
●トリジル設定時系列では1186年発生。
●貴族連合側でワッツは参謀格。
●ワッツの策は当たる。
●以後の主導権争いから内輪もめを起こし、エリスに鎮圧される。
●エリスの策略によって内紛を起こして瓦解。
●テジャワにくみした者はアトレイアを除きほぼ全員が処罰された。

コリティオ
●オッシが闘技場で活躍していた時に使用していた偽名。15年程前の闘技場チャンプであり、30戦全勝。
●対戦した相手は必ず殺されていたことから“30人斬りのコリティオ”の異名がついた。
●その正体はテジャワの変で失脚したサーザナイト家元当主のワッツ。
●死に場所を求めて剣闘に参加したため、本気で命のやりとりをするような戦闘スタイルが人気を博していたようだ。
●アンティノの八百長試合から抜けようとした剣闘士を助けようとして片腕に傷を負ったことをきっかけに引退した。
●ある日突然に闘技場から消えてしまった。
●原因は不明だが八百長騒動に巻き込まれたからだと噂されている。
●闘技場で戦う前は宮廷に仕えていたが、政争に敗れて貴族の地位を捨てたのだという。
●激しく戦う理由を聞いたダルキナは、まっすぐな剣士と評した。
●剣闘士コリティオとして活躍した後、ロストールに舞い戻り平民街で道場を開いた。
●(採用されなかった設定)闘技場を去った後にレジームという偽名でカンダカンの配下として活躍したというものがある。

現在のオッシ先生
●ロストールの酒場が行きつけで、鍛治屋の親父と大酒を飲んでいる。
●あまり酒癖が良くないが面倒見が良く、平民街自警団のまとめ役としてタルテュバの襲撃やさまざまなトラブルを解決しているため、周囲の人からの信用も厚い。
●再び政治に関わることを拒絶。

オッシ先生語録
「ジジイになるまで長生きして、お前やアイリーンから金をせびって悠々自適に暮らすっていう野望がある」
「組織の中で名をあげるなんてのはただ、もう、うんざりさ」
「貴族制に縛られているのは俺たちだけじゃあ、ないからな」
「ここは俺がやっと見つけた自分の居場所だからな。ちょっと、離れられねぇや」
「無関心は向上に繋がらねえぜ?」
「出世、ねえ。あまり興味がないな。俺にはここの道場主ってのが一番さ」
「お前さんはお前さんの道を頑張って進みぬくこった。そこに、見えてくるものがあるからな」
「生まれた時からかけさせられた色眼鏡をとって、世の中を見るってことだけでも、奴らには大きな努力が必要なんだよ」


オッシ先生、正体が二段階になっているという設定モリモリです。何となくお顔だちからして池秀声というか、大雑把な印象だとロードス島のカシュー様的な経歴に通じる。
オッシ先生は32歳なので15年程前の闘技場チャンプ設定(エンサイクロペディア基準)だと当時17歳です。ちょっと待って。そしてこの15年前というのはテジャワの変発生時期(トリジルガイド基準)です。待って!!!17歳の名門貴族当主が内乱の首謀者でブレーンやってて失脚して処罰逃れて逃亡して死に場所求めて闘技場でヤケクソしてたら勝ち残ってチャンプ!!!
17歳当主で暴走したのは「ロストール・ディンガル紛争で七竜家の各当主や有力貴族たちが戦死した」とあるので、サーザナイト家も代替わりしたり、諌める立場のある者達が残ってなかったとも推察できるかな。ワッツは逃亡しちゃったから裁かれずに生きてるけど、テジャワに加担した者はほぼ全員が処罰とあるので、ワッツ配下サーザナイト家どうなったんだ??物語中出てこないから、取り潰しとかなのかな??

(長くなったので一旦切るけど、何となくしり切れとんぼ感満載なので、後々追加修正入るかもです)

調べれば調べるほど混乱した【テジャワの変】覚書

2023年02月08日 20時27分00秒 | ジルオール系熱弁
※二次創作をしようと思った時に調べ物が項目をまたがっていて、照会や照合して探すのに苦労するので自分用に都合良くまとめました※

【テジャワの変】
ロストール貴族のナグイゼ伯テジャワが、グラバディオ伯ナバランやサーザナイト家の若き当主ワッツなどとともに、セルモノーとエリス、ノヴィンを除いて赤子であったアトレイアを王位に就けようと画策した政変。
ファーロス大公の死に乗じて決行されるが、エリスによって瞬く間に鎮圧された。当初、貴族連合側はサーザナイト家ワッツの献策に従いセルモノー、ノヴィンの拘束を成功させる。しかし貴族達はエリスの策略によって内紛を起こして瓦解。中立を守り、事態の推移を見守っていたリューガ家摂政のスムはエリスへの協力を表明。アトレイアとその母前王妃は毒を飲み、前王妃は死んだ。前王妃の死をもって内乱は集結し、テジャワに組した者はアトレイアを除きほぼ全員が処罰された。
首謀者テジャワ
ナグイゼ伯。反乱が成功を収めかけると、以後の主導権争いから内輪もめを起こし、エリスに鎮圧される。決起から一週間で天下を失い、処刑された。
首謀者の一人ナバラン
グラバディオ伯。セルモノーとノヴィンの拘束に成功するが、エリスの謀略によって内輪もめを起こして自滅する。
参謀格ワッツ
サーザナイト家。政治戦両略で将来を有望視されていたが、テジャワの変に加担して失脚する。その後逃亡して姿を消す。
アトレイア
リュー家。王位継承権2位。テジャワの変に敗れた母親が自殺を図った際に巻き込まれ、薬物によって盲目となり、王宮の隅にある塔でひっそりと暮らしている。
セルモノー
リュー家。エリスの尽力によって助かったものの、これにより自らの無力さをますます強く感じるようになってしまった。
ノヴィン
ファーロス家。前当主のファーロス大公が死去すると、くみしやすしと見られてテジャワの変が勃発して簡単に捕まってしまう。妹のエリスによって救われ、九死に一生を得た。
スム
リューガ家。ハイバーン家出身。リューガ家摂政。幼いレムオンの後見人として事態を静観していたが、テジャワ達が内輪もめを起こすとフリントの要請に従い、早々とファーロス側につくことを表明。
フリント
ファーロス家のお庭番的家系(らしいという初期もしくは没設定の模様)。エリスの私的な組織であり、諜報と工作を主任務とする特殊部隊を束ねる。エリスとティアナの命を守り、逆に貴族達を離間させる手を手早く実行した。

[ロストール・ディンガル紛争]
バロルの動乱に乗じて、ロストール王フェロヒアがディンガル南東に攻め込んだ戦い。この遠征はレムオンの父である先代エリエナイ公が「王の威光を後世に伝えるため」に計画。事前計画が粗雑だったこともあり、辺境の村々を略奪する程度の戦果を上げることができないまま、バロル率いるディンガル軍に敗北した。王をはじめとする多くの将兵が降伏も許されないまま敗死した。この遠征は、ノヴィンの父ファーロス大公や傭兵を率いるアンギルダンが何度も諌めたが実行され、ファーロス大公は投獄の憂き目に合いアンギルダンは解任された。遠征には多くの貴族が同行しており、ファーロス大公を除く七竜家の各当主や有力貴族が戦死したため、ファーロス家独裁の空気が強まった。
フェロヒア
先代のロストール王国国王。遠征中にバロルの反撃に合い、戦死する。
セルモノー
先王の兄フェロヒアが戦死したことにより即位した。彼の即位に際しては、妻であるエリスの実家ファーロス家の意向が強く働いている。
アトレイア
先王死去のおりには母の胎内にいたため、王位は先王の弟セルモノーが継いだ。
先代エリエナイ公
戦死。
【テジャワの変】の背景にあったのは【ロストール・ディンガル紛争】で先王フェロヒアと各貴族の当主が軒並み戦死し、ファーロス家の一党支配が懸念されたためである。しかし、結果はファーロス家にさらなる権力を与えることになった。
(※ここまではインフィニット設定から後発のエンサイクロペディア掲載)

テジャワの変の発生時期は、ゲーム中の物語内で「赤子であったアトレイア」始源口伝では「生まれてからまもなくロストールの政変に巻き込まれ」とあり、物語中のエリス様のお話によると、一つ年下の「ティアナが生まれるころ」、つまりティアナは生まれていない時期、先王死去からアトレイアの誕生日9月9日から、約1年後のティアナの誕生日10月22日までに発生していると考えられそう。
少なくともこの時期1年多くて2年ぐらいの間に、大公投獄、フェロヒア死去、セルモノー即位とセルモノーとエリス結婚、エリス懐妊、大公死去、内乱発生、前王妃自害、エリス出産…と目まぐるしい忙しさということになる…ということで、いいんだろうか…。これは嫁いだばかりの新妻のスケジュールとしては壮絶。
ゲームにはいないけど、大公の晩年としてもかなり忙しい。
大公的には、「エリスの輿入れに諜報集団をエリス直属にしていて、当主になったノヴィンに与えられなかったのは、彼の実力では使いこなせないとの判断」とあって、これは大公が死去する前には既にノヴィンを当主にしていた。ってことになるのかな…。投獄されていたという話なので衰弱していた可能性もある。
後、ノヴィンちゃんの無能っぷりが物語中で目立つ割には、本編に登場もせずに設定裏設定とかに出てくる先代エリエナイ公がイチイチなかなかの迷惑野郎で…何ともかんとも。

【テジャワの変の当事者達の話から】
[エリス]
×ティアナの誕生を待たずに王宮に政変が起こった
×ナグイゼ伯テジャワは国王を廃し、先代の国王の娘、幼いアトレイアを王位につけ、政権を欲しいままにしようとした
 ・(エリスは)誰よりも先に陰謀に気づき、これを阻止するため奔走した
 ・侍女としか口を聞いたことがなかった私(エリスは)独断で兵を動かし、陰謀に加担した者全員を検挙した
×有力者全体を敵にまわす
 ・当時、七竜家と呼ばれる有力貴族は王室と並べるほどの力を持っていた
 ・正面から戦っても勝ち目はない
 ・各家の不和を誘うため策謀に通じるようになった
×クーデターの失敗を知った前王妃は、娘のアトレイアを道連れに服毒自殺を謀った
 ・アトレイアを救うため、毒にも詳しくなった
×家族を守りたいがために必死で戦った
 ・貴族は力を失った
 ・ティアナは母を嫌悪している
 ・国王セルモノーは政治から離れ、全てにおいてあの調子
×あの政変で殺されておけばみな、幸せだったのかも知れぬ
 ・最善とは思わぬ。だが、後悔はすまい…。
[アトレイア]
×昔、王女様(女王様?)に担ぎ出されたことがある
×セルモノー叔父様とエリス叔母様に貴族達が叛乱を起こした
×私(アトレイア)はその時のことはわからない
 ・まだ、赤ちゃんだったから
 ・母と光を失った
 ・人に聞かされて、随分エリス叔母様を恨んだ
 ・従妹のティアナ様にも嫉妬した
×でも、私(アトレイア)の生命を助けてくれたのは実は、エリス叔母様だった
 ・叛乱が叔母様の手腕で失敗すると母は私(アトレイア)に毒を飲ませ、無理心中しようとした
 ・叔母様は必死で介抱して瀕死の私(アトレイア)を蘇生させてくれた
 ・視力は戻らなかった
 ・それでも光を取り戻そうとして叔母様は、その後、随分毒の研究をなさった
●…レルラ=ロントン様がそうおっしゃっていました
●後で確認しようとゼネテス様にお話を伺いましたら、はぐらかされました
●あのはぐらかし方だと、レルラ=ロントン様のお話は事実
×一度王位を狙ったものである私が赤子にせよ、生きていられたのもうなずける
※レルラは当時起きたことを知っている。※ゼネテスには少年時代のことであるが、当時を知る者としては、祖父を失くし、父親が拉致とか監禁とか捕縛されていて、叔母は王家に嫁いでいる状態で、彼の年齢や立場としては何を率いてどうとか何もできない。が、当時起きたことに間接的には巻き込まれている。そこでファーロスの従者が離反造反もしていないところを見るとかなり忠誠心の厚い優秀な人達が支えていたのではないかと思われます。生き残った当事者達の生の声を聞ける立場で結末を体験した立場。
フリントにしてもセレーネにしてもそうでしたし、トリジルではエリスの私邸の使用人達はお仕えするエリスが好きで案じているという印象でした。

〈ここまでが、無印とインフィニットの物語内、及び関連書籍のものになります〉

※インフィニットの追加リメイク、インフィニットプラスでは、このテジャワの変に関与した登場人物が新キャラとして大々的に登場し、登場に至るまでの前日譚がタイトル【~テジャワの変~】そのものの物語としてケータイ小説として用意されるも、現時点で形として目に見える形でこの作品の顛末を履修できないので、プラスの方の書籍、ネットのニュースの残りなどに残された痕跡をさがすことになりました※

『小説~テジャワの変~』は、インフィニットプラスで新たに加わったキャラクターが活躍する。若き日のフリントやレルラ=ロントン、そしてエリスの活躍を楽しむことができるだけでなく、ジリオンとイーシャの過去を知ることができる、ファン必読のサイドストーリー。(だったらしい)
【あらすじ】
主人公が冒険を開始する十数年前、ロストール王国で発生した内乱、テジャワの変。この事変が発生するわずか数日前、駆け出し冒険者のジリオンはゼグナ鉱山で謎の多い冒険者・イーシャと出会う。そこで、システィーナの伝道師の構成員である魔導士・マスカードが行う怪しげな儀式を目撃する。これをきっかけとして、ジリオンはロストール王家を取り巻く陰謀に巻き込まれて…(というような話)
歴史事件としてテジャワの変自体の鎮圧結果はわかっているのは別として、物語としてのオチの付け方はもう知りようがないのですが、最終的にこの突然増えたシスティーナの伝道師のマスカードの鎌がイーシャの胸を貫いてエンディングなのではと思います。そしてプラスに続くようです。あの時はあれだったけど顛末ぐらいは見ておけば良かったかな…と思うのはもう今になってだからという勝手な話だから…。
【主な登場人物】
ジリオン・イーシャ・マスカード・エリス・ワッツ…フリント・ティアナ・アトレイア・レムオン…。
ティアナが生まれる前の話のはずなのに、幼女ティアナ幼女アトレイア幼児レムオンのイラストが公開されているし、ジリオンに至っては「小さかったティアナ王女になつかれた」そうです。

【テジャワの変の当事者達追加】
[ジリオン]
無限のソウルの持ち主。鍛冶屋の息子として育ったが、父親がディンガル・ロストール紛争に巻き込まれて死亡したため孤児となり、冒険者として身を立てることを決意。
初めての冒険でテジャワの変に巻き込まれるが、ファーロス家のエリスに命を救われる。
テジャワの変鎮圧に尽力。
テジャワの変でソウルを失い消滅したイーシャを助けるために旅に出る。
「ロストールの王権をめぐるテジャワの変という争乱があってな。ジリオンはそれに巻き込まれたのよ」※イオンズの話から
[イーシャ]
ロストールの下級貴族の娘。ある事件がきっかけで家が没落し、テジャワに保護されてそのスパイとして働く。
妹のように可愛がられていたエリスに近づき、『エリスの宝石たち』の一員として仕える一方、テジャワに情報を漏らしていた。テジャワの変でジリオンをかばうため、ソウルを消失。
ソウルを再構成し、魔人として復活した。
本名はイリア。イリア・スピネルの名でエリスの宝石たちの一員。
「あたし昔、王宮でエリス様に仕えていたころがあったの」※本人談
「結局ただ政争の道具として操られているだけだった」※本人談
「幼いころから愛に恵まれなかった」※シャリの話から
「それを利用されて陰謀に巻き込まれ」※シャリの話から
「テジャワの変の果てに悪人の手でソウルを刈り取られた」※イオンズの話から
[ギネア]
インフィニットプラスのガイドブックの相関図で突如登場した知らない名前。相関図にてフェロヒアと婚姻関係でアトレイアの母とあることから、前王妃の名前。
アトレイアを利用したテジャワ、ナバラン、ワッツの貴族連合で同格に連名されており、テジャワ・ナバラン・ワッツ・ギネアの四人が人くくりでアトレイアを利用したことになっている。
そそのかされて王女ごと担がれて巻き込まれた立場ではなく、前王妃として王位継承権一位の母。の意識を持ったうえで主犯格側に名を連ねていたという解釈になりそう。
失敗を悟って服毒というのも、もはやこれまで!という大河ドラマ感よりも、更に横溝風みたいな感じかもわからない。
[レルラ=ロントン]
ゲーム中の物語内でアトレイアに話した内容は、吟遊詩人の伝聞ではなく、立ち会っていた関係者としての目線だったって解釈にできるのなら、小説での新規設定やリメイクでの追加設定に上手く組み込めているのではないかなと思います。
[フリント]
基本設定は無印インフィニット時代と余りかわらないのですが「かつて、ジリオンやレルラ=ロントンと組んでいた」「レルラ=ロントンとともに戦った仲間」という文が登場し、話が変わってきました。ルルアンタを引き取った理由とかが偶然ではなく縁故みたいに見えてくるけど、そんな事実はない。
[セレーネ]
トリニティの人です。テジャワの変の更に後、バロルの動乱終結後に故郷に帰ってしまったということでインフィニットプラスにはいない人ですが、トリニティの方の年表には「エリスの宝石たちの一人として諜報活動に従事する」とのことです。いたのか!

さて、「ティアナが生まれる頃」「ティアナの誕生を待たず」「アトレイアが赤ちゃん」という初期かつ基本的な時期設定に、「決起から一週間」という時限が追加され、同時に内乱発生時点では「ワッツの策が当たりエリスはティアナを連れて泥にまみれて逃げる」助けたのはフリント。という、生まれる前なのに連れて逃げている、生まれていないのなら走っちゃダメ!とか設定の時空が歪んでいる訳でして。それはまぁゲームと書籍の咀嚼の違い…でもまぁ公式設定なら統一してほしいなぁという拗らせクソオタクの願望としても、インプラに至っては「小さかったティアナ王女になつかれた」そうだから、この時空の整合性に納得できる解釈を…。

と、思っていたら…インプラから追いかけなくなってしまったトリニティの書籍の方にそっと年表が…載っていたのです…。

【以下、自分都合の良い出来事抜粋年表】()内は私個人の推定
1175年(26年前)
アンギルダン、ロストールの傭兵になる。ゼネテス誕生。
1179年(22年前)
ロストール王、ブーリュ死亡。長男・フェロヒア即位。
1180年(21年前)
レムオン誕生。アンギルダン、ロストール王・フェロヒアと対立して出奔。(ファーロス大公投獄)
1182年(19年前)
アンギルダン、アキュリュースの傭兵になる。
1183年(18年前)
ロストール王・フェロヒア、バロルに無謀な戦いを挑み、多くの者が戦死。後にロストール・ディンガル紛争と呼ばれる。
フェロヒアの弟・セルモノーがファーロス家のエリスと結婚し、王位に就く。
1186年(15年前)
テジャワの変発生。セレーネ、エリスの宝石達の一人として諜報活動に従事する。(ファーロス大公死去)
1187年(14年前)
(ゼネテス、貴族制の限界を感じ冒険者に身を投じる)
1190年(11年前)
ゼネテス、行き倒れていたツェラシェルと妹達を救い、名前を与える。
1193年(8年前)
ゼネテスとツェラシェルの賞金稼ぎパーティに合流者。
1194年(7年前)
トリニティジルオールゼロの冒険。
(※主人公が24~25歳の冒険譚とのことでバロルの動乱は翌年終結と考えられる)
1195年(6年前)
(ゼネテス、ツェラシェルとのパーティを解散し、名家ファーロス家に戻る)
1201年9月26日
無限のソウル登場。


物語開始が1201年9月26日で、ドラ息子さんが25歳。ドラ息子さんが生まれた年が1175年で単純計算、26年前なんですが、私の計算が弱いだけなんでしょうか…。。。物語の開始が9月としてすぐに12月になるとすぐ26歳に間に合う…とかそういう解釈でセーフにできるでしょうか…。
と、思ったら1186年(15年前)テジャワの変。物語開始時にティアナ16歳だとここでもう生まれてます。物語開始後にすぐ26歳になるゼネテス説を採用すると10月にティアナは17歳になってしまう…。
当初からの設定の1201年スタートで25歳設定だと、12歳で家を出たゼネテスは遡って普通に1188年の話で良いはずなのに、1175年生まれ基準で12歳の12年後にすると1187年になり1年ズレます。
困ったことに、1183年。胎内にいて王位を継げなかったアトレイアですが、1186年に起きたことになったテジャワの変。この間3年ありますが、1183年の胎内レベル、臨月までどれぐらいとかわかりませんが、1183~1186年のこの3年の間の9月9日誕生した赤ちゃんの状態で、なおかつ10月22日生まれのティアナとほぼ1年の年の差という条件になります。アトレイアは生まれてるけどティアナが生まれてないのが、テジャワの変。もうよくわからない…。
生まれてないのに生まれてる状態の小説の設定とインプラの追加キャラクターを捩込んだ上での、時空の変更を盛り込んだトリジル書籍のテジャワの変時期かと思ったらそうでもなくて、
トリジルの設定が地続きの過去ではなかったトラップに、更に何か違うことになってて、トリジルのそういうところは、最後までそういうところだったんだなぁ。と無駄に納得して終わりました。

何となく確認が取れた?のは、セルモノーは王位に就いてエリスと結婚したのではなく、エリスと結婚して王位に就いたこと。
ゼネテスが物心つくかつかないころにアンギルダンに肩車してもらった時期は、1180年より前だということ。利発そうな少年という印象を持つには子供過ぎるとは思うよ、トリジル…。
それと、1183年に結婚して嫁いですぐの時から冷たくされてつらくて、だから身篭ったときの喜びが大きかったということでその後のテジャワの変の1186年。少なくとも2年は侍女としか口を聞いたことのなかった時期。これ、普通にお嬢様育ちということだと受け取ってたんですが、王室でアウェーだったみたいな意味合いもあるのかな。

何かもう調べれば調べるほど混乱したので、後で加筆したり修正したり、整合性を模索します…。
書いてて訳がわからなくなってきた。

年表は計画的に!!!!


ゼネテス空白の5年

2022年03月06日 22時31分00秒 | ジルオール系熱弁
私が後から見た時に私がわかりやすいかどうか、私が悦に入れるかどうかを優先した羅列になります。
弊無限のソウルの二次創作をする為に、都合の良い解釈を自分内で整理する為前提の文章になりますので、もしも考察として考えるならば余りにバイアスの強い偏った妄想になります。御了承下さいませ。

でも話が大分脱線してしまったのですが、(話が被ります)
トリジル(過去)期のゼネテスは、要約すると、
貴族の生き方にうんざりして家を飛び出し、一度きりの人生を謳歌するために大陸各地を冒険している。
●ゼネテスは血縁から、この国を捨てることはできないのだと話す。
●貴族社会に嫌気が差しているというゼネテスだが、どんなに文句を言おうと、生まれ育った土地は見捨てられないのだと言う。スラムや酒場に自分の居場所を求め、今日も自由に生きるのだった。
●シーラを失ったゼネテスとツェラシェルはパーティを解散する。シーラを失ったことでパーティの求心力を無くしてしまう。残されたゼネテスは前向きに生きようとする
●ツェラシェルとのパーティを解散し、名家ファーロス家に戻るゼネテス。しかし、貴族社会には目もくれず、家を抜け出しては自由気ままに冒険へ出る日々を送る。

トリジル(過去)期から見た、神聖王国1200年代の姿(未来)のゼネテスの示唆だと、
●剣狼と異名を取る凄腕の剣士として、また心理戦では負け知らずのいかさま師として、この頃も有名。酒と女と自由を愛する気ままな冒険者であることも変わらなかったが、ネメア率いるディンガル帝国の侵攻により祖国ロストールが危機に陥ると、軍を率いて戦い、朱雀将軍アンギルダンや青龍将軍カルラを撃退、救国の英雄となった。
●神聖帝国1200年代もノリは軽く、胸をはだけた衣装とトレードマークの大剣は変わらない。七竜剣はバロルの動乱後に入手したようだ。
●相変わらず身分に関係なく酒場やスラム街にも顔を出し、多くの人々に愛されていた。そんな酒と自由と女を愛する日々を送っていたが、軍事国家のディンガル帝国が不穏な動きを見せ、ゼネテスの気ままな生活に終止符が打たれようとしていた。

トリジル(過去)期の解釈がなかった頃の無印のゼネテスは、
●名門の出身でありながら、ロストールの身分制度に強い反感を抱いている。
●自由を愛する男。かし、全てを放棄した自由ではなく、自分を取り巻く環境を受け入れたうえでの自由であろうとしている。それが叔母エリスも彼の生き方を容認している理由だろう。その証拠に、祖国ロストールがディンガル帝国の侵攻を受けた際には、兵を率いて戦っている。
●ロストールを救った英雄ゼネテスは、いつものようにスラムの住人と共にいた。ファーロスの御曹司という立場も、彼の自由な心を縛ることはできなかった

トリジル(過去)期の解釈がなかったけど、トリジル期を示唆する過去の話のあるインフィニットでは、
●貴族制度に反発し、あまり家に寄りつかないため、それを知る者はほとんどいない。幼少の頃は模範的な貴族だったが、12歳の時にある事件がきっかけで貴族制の限界を感じ、冒険に身を投じる。

ゼネテスは、リメイクなどを統合すると、結局。
●貴族の生き方にうんざりして家を飛び出し、一度きりの人生を謳歌するために大陸各地を冒険している。(貴族制の限界を感じ、冒険に身を投じている)
●無印∞インプラ時代の彼は、バロル討伐後に名家ファーロス家に戻っている状態。
●血縁から、この国を捨てることはできない、生まれ育った土地は見捨てられない彼はロストールを拠点としている。(彼がロストールを拠点としている話は街の人からも聞けるし、実際旅先主人公はロストールのスラムにいると彼自身に言われている)
●貴族制度に反発し、あまり家に寄りつかないけど、寄りつかないだけで関係が断絶している訳ではなかった。家には所属してたというか…。
●全てを放棄した自由ではなく、自分を取り巻く環境を受け入れたうえでの自由であろうとしている。

と、いう感じで、元々ファーロスの御曹司という立場を受け入れてはいるという感じに繋がっては来るんですよね…。
それで、このトリジル期から無印∞インプラ時代の間の、空白の5年間ですよね。ちょうどネメア様の12の難事時代というあの辺りのゼネテス。
トリジル期から無印インプラ期の間に変わってることがあるんです。
トリジル時のゼネテスは、帽子を被ってマントをするなどの例え若気の謎ファッションだとしても、キザ野郎だけあって小綺麗にしていたし、酒場に出入りしても少なくとも昼間から酒の匂いをさせていた訳でないし、無精髭だった話は一つもないので、本編スタートまでの5年間にいろんなことが変わってると言えます。

トリジル期と現在のゼネテスの比較
●青年という表記→男という表記に
●愛と正義とちょっぴりのキザ→酒と女と自由を愛する気ままな冒険者
●一見キザで軽薄な印象→だらしない格好で街を歩く無頼漢
●愛用の長剣は七竜剣ではない→七竜剣はバロルの動乱後に入手したようだ
●王妃に敬語→王妃にタメ口
●王妃を叔母上→お馴染みの叔母貴に
●帽子にマントにガントレットなどの気取った装備→いかにも冒険者と言った服装
●王女(まだ子供カテゴリ)と婚約している話が出ていない→本人は認めていないが王妃が決めた王女との許嫁関係
●酒場にいるけど昼間から飲んでる感じではないし博打してる様子もない→だらしない酒飲みで博打好き
●無精ひげという記述なし→無精ひげという記述が
●アンギルダンと幼少期以来の連絡を取る(作中で再会してないので実際の再会はトリジル後から本編までの間かと)→アンギルダンを打つ
●剣狼という呼び名がない→終盤で剣狼の名があることを知る

これ私の妄想で憶測なんだけど、バロル討伐時のドラ息子さんはギリ成人前で王女と婚約も決まっておらず(王女十歳そこそこ)貴族が嫌で家を出たといえど、叔母の庇護下でいずれ来る日に向けて見聞を広げる名目で放蕩を許されてる立場でして(トリジルは後付けだとしても、まぁそうなんだろうなって感じはした)
じゃあ放蕩してる時に魔王を倒したネメア様に協力したって話は、後の無限のソウル持ちの主人公は知らないし、参加した当事者も自ら言わない感じなんだけど、甥がバロルを倒した中にいたっていう功は叔母は多分知ってるはずで。
少なくとも、これを機に叔母の中で何かあって七竜剣を授けるとか、娘の相手に足りると思った?と感じたのです。

以下、妄想。
○ゼネテスの帰還と同時にゼネテスがバロル討伐に参加していたことを知り、非公式としても王妃は彼を一人前としてファーロスの後継者として認めた。
○七竜家の家紋が柄に意匠された七竜剣を手に入れている。
○ゼネテスがちょうどその頃成人した。
○王妃がゼネテスとティアナとの結婚を考える。(黄金畑オープニング時のレムオンの発言だと本編スタートの時期の少し前からではという気がしている)
○一人前として認められたか成人をきっかけか、叔母上から叔母貴呼びに変わり、敬語をやめた。
○一人前を認めたから、大人として関わるようになり、甥が王妃への敬語をやめたことも容認しているのではないか。
○王妃が婚約を決めてしまったから、認めていないと反発して、わざと無精ひげになったりだらしない格好をするようになったのではないか。
○賞金稼ぎはしていないが、昼間から酒場に入り浸り、博打好きとして認知されている(ゲーム中では博打してるシーンはないけど)
※幼い頃から憧れていた王妃様との関係は、トリジル時代の印象だと「姉と弟」よりは「母」に近い存在に端から見えててあくまで理解ある保護者という感じ。この時期に「いい女だった」と言える立場ではないというか。
が、娘との結婚の話が出た時に、叔母への思慕の形が何か変わったのかななんて。
この辺りが順番ともかくとして同時進行しているような気がします。

無印書籍ではゼネテスの女性関係や女性感に一切触れてませんでしたが、インフィニット以降に「女を愛している」表記が登場し、それにまつわる異性関係のエピソードが沢山出てきて困惑しました。
トリジル期のゼネテスは「また女の子にちょっかいをかけた」「ここいらではゼネテスさんの色男っぷりは有名」と、割と足のつく言われ方をしており、実際に「3才過ぎたら立派なレディ」などの発言や10歳そこそこの女の子にさえ「一緒に昼飯を食おう」 などと軽率に言ったことを当たり前のように話していたんですね。野郎共よりべっぴんさんがいいという理由で。
(それがそもそもトリジル独特の設定の解釈違いって言われるとそこまでなんですけど、書籍が彼の今後は本編に続きます!って相当押してるから繋げます!!)

そんな独特の女性観でどうも滑っている(ことになった)彼が、インフィニット基準の本編未来だと、トリジルのような滑るか滑らないか別として「女性関係が華やか」なのは同じ路線なんですが、知られざる裏設定とかで「女性関係は非常に奔放だが相手の女性の存在を一切悟らせない」という秘密ベースになってて(これ本当にエンサイの爆撃の最たるところ)華やかとか奔放って、雰囲気がいやらしいんですよ!!
にも関わらず、女性絡みの女いるいない問題や、口説いた口説いてないの女性に対するそもそもの態度なんかはティアナ関係のイベントにしか出て来ないし、主人公がフラグを持っているうちは他の女性を褒めなかったりと(ヴァイとヴィアをいい女という時は折れてるはず)、それこそ叔母貴の料理の話で唐突に「恋愛は割りきれたもんではない」という話を聞くまで、この男が異性の話をする人なんだって思わなかったりした訳です。
いい男とか色男って言われてても、それを物語中でそんなに全面に出してる気配を感じなかったというか。いや、無印にはなかったけどインフィニットの時に設定足したとかいう野暮はなしで。

この、トリジルで足のついてた気配を本編で完全に遮断したのは、どこかで家を継ぐに当たっての不利益を考えたのかなとか、無理やり話をこじつけたくなった訳です。
該当記事探せてないけど、ハンナちゃんと将来結婚する約束云々はハンナが言ってることで、彼は困ってはぐらかしていると読んだ気がします。
それは「そいつはしかと約束できない」と出来ない約束にはそう言えるゼネテスの子供相手のギリギリの対処保留なのかも知れないとか。
そう、キザと書かれたトリジルのゼネテスの女好きカテゴリーがエロ目的とか軟派だとかそういうのではなくて、わかりやすいところだとFF6のエドガーに近くて、幼女からばあやとかそういう挨拶代わりの見境なさ、別にどうしたいとかどうなりたいとか別にない上に、滑るところまで一緒だったんですよね。
その路線のままで滑るとこまでセットの本編の「華やか」「奔放」に結び付いているのか、本当に言葉そのままの印象の大人のお付き合いにシフトしてるのかは、わかりません。
ただ、ティアナやアトレイア、もしかしたら女主ちゃんへの態度なんかはトリジル時代に見せた性格の一端にあると感じてて。
ゼネテスはトリジルで「俺は将来を期待してるってだけ」「別にどうなりたい訳でもないし、困ってる訳でもない」と食事を断られた女の子とのことを話すんですよ。
女に困ってる訳じゃない、みたいな若干衝撃的なこと言ってますけど!
これ、トリジル時代のゼネテスの性格設定に問題があると言えばそこまでなんだけど、この彼に眠る根本的な思想…といえば大げさとしても、期待はするけど、自分はその期待に関与しようとは思ってなくて、下心の無さが逆に無責任極まりなくなってる…みたいな悪いところが、本編の彼の未来にとても繋がる…というところで滅茶苦茶納得したんですよ。
ティアナへの変な雑さとか。
何かもう…精一杯租借しようと変に食い込んでしまったトリジルの要素が自分から抜けなくなってるだけなんですが…。

で、トリジルのゼネテスが終始こんな感じで物語のポジション的に余りよろしくないというか、キャラ配置上相当割を食っていてどうしようもないので、本編開始までの5年の間にあの出来た男の立派なゼネさんにどうにかして変わらなくてはならなくなってしまった。
本当に5年で足りるかなぁと思えば思うほど、バロル討伐や仲間の喪失など得たもの失ったものが大きな出来事にならないといけなくなるって感じですね…。
トリジルのゼネテスが、実力はあるけども結構クセの強い若者だったので、その時代の彼は本当にドラ息子くんで、ロストールの貴族界隈はドラ息子時代を本当に知っていて、帰還してようが副指令になろうが、そのイメージでずっと彼を見ているのではとかいう、気づきもあった訳です。

まぁゼネテスという男考がまだできてないので何ともなんですが、ネメア様が12の難事やってる間に12の珍事ぐらいは片付けて大人になって頂くしかないというオチでした。
タイムリミットは5年。
まだ剣狼っていう異名もなかった。

旅先の小さな町の黄金色に輝く畑と

2022年01月21日 20時29分50秒 | ジルオール系熱弁
自分用メモになりますが、ファーロス家寄りの旅先主人公、リューガ家寄りの黄金畑主人公のスタート比較で時系列を一つに並べてみました。
日付はイベントが起きる最短を目指した行動になります。

神聖歴1201年9月26日スタート。
旅先主人公(以下、旅先) 黄金畑主人公(以下、黄金畑)で、同じ日の出来事の時間帯の早い遅いは判断つかない時は個人の印象です。

【9月26日】
●黄金畑、レムオンに会う。フリント(旅先父)に「いい目をした少女」と言われる。
●旅先、ゼネテスに会う。フリントとルルアンタとノーブルより出発。
●黄金畑、ノーブルで反乱。
※地震※
(多分夜になってから)
●旅先、エリスに謁見。毒に倒れた父フリントが死亡。
●黄金畑、チャカとレムオンとロストールへ。

【9月28日】
●旅先、父を失い、ロストールの宿屋で塞ぎ込む。
●黄金畑、レムオンとロストール到着。
●旅先、ゼネテスに1000ギア貰い、ギルド登録。ルルアンタが誘拐される。

【9月28日】
●黄金畑、ロストール城でノーブル伯となる。
●旅先、ルルアンタを探してゼネテスと飢えた者の迷宮へ。

【10月2日】
●黄金畑、リューガ家の一員となっている。ギルド登録。
●旅先、ゼネテスと別行動中の一人旅、単身エンシャントへの道中。

【10月8日】
●旅先、エンシャント到着。ゼネテスと合流。

【10月9日】
●黄金畑、賢者の森へ。
●旅先、賢者の森へ。ルルアンタと再会。ゼネテスとお別れ。
(猫屋敷で一泊したことになっており、翌日の別れになっているが、日付上は当日中のまま)

【10月10日】
●旅先、エンシャントで双子から王妃サイドのスカウト。

【10月16日】
●旅先、ロストールでエリスに再び謁見。アーギルシャイアに遭う。タルテュバに襲われる。ゼネテスと再会。
●黄金畑、ルルアンタが仲間に。(誘拐の現場を見た為にさらわれそうに)
※フリントさん達という表記が何処かにあったらしいので旅先が同時に亡くなっている説浮上
●黄金畑、ゼネテスはまだスラムにはいないので会えない。


黄金畑は、会話の中で彼女を表す言葉だとレムオンに「女」と呼ばれていたり、ボルボラに「ゴチャゴチャ抜きのさっぱりした荒い気性」「尻」「腕っぷし」が好きなど言われてて、フリントさんは少女って言ったけど、あぁイメージとしては若さの割には色気があるんだなとか感じてます。フリントさんはあれか、同じような年の娘がいる設定だと子供に見えるって感じなんだろうか。
同時間帯の旅先はゴロツキに「ガキ、子供」と言われてて。その一方で旅先は誘拐班の一味に「よく見りゃ、お前もなかなかいい感じゃねぇか。俺様直々にかわいがってやってもいいんだぜ?」と、そっち方面それなりにそそる言い方されてました。いいタイミングでゼネテスに止められたけど。
黄金畑はオルファウスさんにも「気性」や「大胆」と感想を貰ってますが、旅先には特に何もなかったという感じです。

黄金畑が主人公の時は、旅先と出会わなかった世界線のゼネテスが単独で何かしら動いていたっていう流れでゼネテスに会えないのかなぁとか、孤独になってしまったルルちゃんとか、そういう時空?時間軸のズレなんかがあって面白いなぁと思いました。
フリントさんの表裏二面性も引き立つし、二面性の限界もあったのか、この仕事が終わったら…という盛大なフラグが発生してしまった訳ですが…。

(この記事は思い付いたことや、出てきた内容が増えると都度加筆更新が入ります)


ゼネテスの声帯について②

2020年11月05日 17時01分33秒 | ジルオール系熱弁
(推しの声帯についての知識を深める為に他の作品に手を出した話になる為に、タイトルと内容が一致しません。完全に脱線です)

「保村真(ゼネテスの中の人)ってどなたですか」
「長嶺(フォロワーさんの推し)の中の人です」

解説しよう。
長嶺とは、付き合いの長いフォロワーさんが長年に渡り「心と身体とお金と時間」を盛大に捧げては心血注いできたネオロマンスの男である。
ネオロマ貴族と呼ばれた彼女、略して貴族が幾度となく繰り返される数多の参勤交代をする姿を私はTwitter上でよく見ていた。
その男はコルダ在住の男なのですが、当時の私は「私、多分コルダしないと思うからいいや」と特に調べたり深追いもせずに、ただただフォロワーさんが愛している男だという認識に留めていました。
そう、長嶺とは人の男。

その長嶺の声。
割りたい眼鏡というフレーズの彼が、若かった私が追いかけた男の声帯であった。しかもネオロマ、同じ会社繋がりだ。長嶺自体は、ドラ息子氏を担当してから数年後に担当されているという時系列ですが、何という接点。
追いかけることを途切れさせてしまった男と、人様が追いかけていた男。
突然の合致。
やりそびれていたゲームをやり始めて出会った声と、やらないと思っていたゲームにいる声。
何故今合致。
長嶺…声が長嶺だったの…。これが有名な長嶺…。
いろいろ調べたり御教授を頂きながら、この青い眼鏡。
やるべきなの?えっ、やった方がいい…いや、やるべきだよな…。
先人がおいでおいでするまま、これも今この時期、この機会で巡ってきた御縁、何かもう運命?だと思い、当初より遅れること覚悟を決めて中古市場で購入。



この声を愛さねばならないという覚悟で挑み、軽率に愛してきたという感想になるのですが、プレイ感想以外の感想をここでは。
●同居枠のイケメン先輩、長嶺雅紀は敵軍総大将
●ジルオール関連前提で説明すると、主人公ちゃんはノーブル伯としてファーロス家に人質に取られるが、人質に取っているのがCVドラ息子の方なのに、そいつの性格が人質に取られた方のリューガ家の冷血の貴公子
●ドラ息子の声帯を理解する為に攻略しに行ったら寺の息子で寺息子だった
●家柄がちゃんとしてて、家族もしっかりしてて、本人も能力が高い
●年齢に対してボディと精神共に成熟し過ぎなところがあった
●時として上から目線であり、鼻につく
●器用で頭もいいが敵を作りやすい
●お声自体は高め軽め、そして若干の棒
●設定盛り盛り
…というような共通点を持っていて、ネオロマの攻略対象ということで、甘い台詞や告白的なの含めて、色男声で結構キザになります。
公式の書籍関連が割とトリジルのゼネテスに対して「キザ」という表現に重きを置き、ゲーム内では色男と呼ばれていたので、同じような歳の長嶺とゼネテス共にキザに感じるというのが出てるというのは、公式が何故かキザさを推したいこの色男の若ゼネテスにおいては本当に適役なのだろうと納得しました。

にしても、やっぱりゼネテスの声が若い時代にしても五年くらい前程度なのにちょっと高いかなぁと思っていたところに、御縁がありまして特典CDで本編とは何の関係もなく軍隊設定のアナザーストーリーを聴くことが出来ました。
戦艦物の軍隊設定の長嶺が志の相違から袂を別ったはずの親友の八木沢を庇い、泳いで陸に辿り着かせ、自らは力尽きるという、庇って亡くなった設定。
見事に本編一切関係ない、この誰得なんだエピソードは「長嶺は八木沢を庇って死ねる男」であるというファンの想像が具現したが故の得エピソードなのですが、この展開は私の考えを改めさせるのには十分過ぎるインパクトでした。
人の為に自分の命を迷いなく使い、そして消えることに後悔のない気持ち、そして戦争。
私はこれと似た状況を知っている。
リューガの変のゼネテスなのだ。
CDの御声がゲームより低かったこと、設定のせいか学生らしさのない青年風のトーンであったこと、階級高そうな軍人なこと、最期の方の息絶え絶えな感じ、リューガの変に脳内変換することが自分の中で割と容易く、私の中でパズルが合致したような、この方でいいんだという感じ、とても納得しました。
余りに納得して掘り下げようとする余りに、私がパソコンをつける度に長嶺が退場しまくるというぐらい聴きこんでいます…。
彼は…ゼネテスイベントで最も重要な部類のイベント、リューガの変が出来る御声なのだと思ったら、完全に腑に落ちた。
この御声はゼネテスの遺書も読める御声なのだ。それしかない。
コエテクさん、ゼネテスの声は変えないで下さい…。

という訳で長嶺を通して推しの声に理解を深め、そして脳内再生出来るほどに頭にたたき込み、更にイメージを固める為に保村さんの役を探す度に出た次第です。
旅に出た先で、先日動揺したのが、ゾイドのバズという男です。
●おおらかな性格
●職業柄、多方面に顔が広く、交渉術に長け、彼の口八丁で、軍の検問を突破出来る事も
●現実主義のバズはいい兄貴分である。
これは…!
という訳でゾイドのアニメは見たことがないのですが、無料一話目があったので視聴したところ、姿形や作品や設定は違えど、実質ほぼゼネテスであった…。余りにゼネテス味を感じてしまい、無料一話だけ延々ループした。
●主人公が年下で彼は年上の相棒
●声の低さ、飄々として余裕のある感じ、男らしさ、保護者的大人
●口調、使う単語のチョイス、テンションまるでゼネテス
●運び屋という仕事がジルオールでのギルドお使いを彷彿とさせる
●お宝探しは実質ダンジョン捜索
ゼネテスの声帯の人がゼネテス以外で実質ゼネテスという一番イメージ通りなのに別のキャラという不思議な状態が確かに大困惑なのですが、困惑と興奮の余りに、お付き合いの長い方に確認を取って貰ったら、やっぱりこれは思い描くゼネテスという感じだったので、やっと合致できました。
本当に無印無限インプラ世界線とかもう、ずっと彼のゼネテスで通して欲しい…。
ゾイドのバズをよく知り、ゼネテスに対する理解とイメージを追加するには全50話の壁が潜んでおり、有料コンテンツ見放題に乗り込むかどうかというとこです。
愛さなくてはいけないという女聖闘士のような気持ちで追いかけたので、自己暗示とかそういう流れの延長なのかも知れませんが、誰だろうと思った10年後に気になってちゃんと追いかけた未来があったのは面白いし、気になったきっかけで良いなぁと思えたのは御縁だなぁと感じています。

別件ですが、キャラも声優さんも推しているのに、その声優さんがいざ推しキャラの声帯になった時に、この二つの推し要素の集合が合致できずに泣いたという、自分内問題がロニ・フィガロ問題だったのですが、ゼネテスの場合は既存のイメージが無かったのが逆に良かったのかも知れないと思っています。

ゼネテスの声帯はゼネテスと完全に合致しました。本当に満足です。
何目線なんだよという話はなしの方向で…。

ゼネテスの声帯について①

2020年10月22日 16時36分01秒 | ジルオール系熱弁
(トリジルでツェラシェルの記事を書こうとしていたのに、ツェラシェルについてをちゃんと書こうと意気込んだ結果、あっちの資料こっちの資料を引っ張って来ねばならぬということになり、結果やり時を逃しています…)

トリジル発売に際して、ゼネテスに声帯がつくことになり、オファーかオーディションかで大抜擢されたわかりませんけども、ゼネテスという作品全体を通してもある種大人気の有名どころの男に満を持してのCVです。
思えば大袈裟な話、私が生きるか死ぬかの問題です。
しかし、そのお声の持ち主の方のことを当時の私は全く存じておらず、まず事務所のサンプルボイスを聞くことから始めましたが、声からゼネテス像が全くイメージが出来なかった。というのが、過去何回か言っている当時のリアルな感想です。
決定キャストについては後々の話も含みますが、ネメア様とカルラがアンジェ、玉葱とゼネテスがコルダ、という感じになっていきます。うーん、ネオロマ。
結局、ゼネテスの声を自力で確認しそびれて何やかんやとあれから10年過ぎてしまいましたが、「ゼネテスの声を知る」という当時の最大の謎にやっと向き合う機会が巡って来たという感じです。

とにかく、プレイ前には御声に関して盛大にいろいろ調べてはみたのですが、ゲーム自体がコケたせいかゲームのプレイ感想自体もそんなになく、仕入れたい事前情報どころかプレイ後の感想もそんなにない。
結局ジル二次サイト様のブログなり日記なりでサイト内検索を駆使するのが精いっぱいでしたが、わかっていたけど、ジル二次サイト様でもインプラのアレのせいか、その流れでトリジルまで追いかけた人も実際そんなにいない気配。もしくは記しそびれたか、記すに値しなかっ…。
そして、そもそもの御声のイメージとしてジルオールと言えば時すでに21周年になっていたので、プレイヤーとしてはその時の時代で、その時期に活躍されていたベテランか人気どころのイメージを希望か脳内補完しているんだろうなぁみたいな印象で、私は意外と別に誰のどんな声とか、この人だったらいいなぁ的な願望は特になく、ひたすら脳内テキスト朗読は漠然とした自分の声だったみたいなしょうもないところにいたんですけども。
それでもさ、推しの声帯ってビッグイベントじゃないですか。
その中で、トリジルで起用された声優さんの方向がネオロマ経験路線、洋画吹替路線という絶妙なバランスの中、ゼネテスだけがナレーション路線というか、ここから完全に憶測ですが、果てしなく2010年以降ブレイクを意識している起用を目指したのではないか。というか、勝手な妄想混じりで正直包み隠さず申し上げますと、良し悪しや合う合わないを全部差し引いた上で純粋に、未だに何をもってどうしてゼネテスが彼に決まったのか。という一点だけがとても謎です。

滅茶苦茶謎なんですが、まずゲームをプレイしてゼネテスに出会わなければなりません。会うまでに10時間、イベントを共に出来るまで24時間とかそんな感じだったと思います。凄い頑張ったよ…。
そして一方的に焦らされて焦らされて、彼は現れました。
主人公を賞金首としてつけ狙い、酒場で乱闘という、初登場を彩る為のセンセーショナル演出で結果的に品のない登場の仕方でございます!
記念すべき第一声、
「気をつけな、闘技場と違ってルールはないぜ」
台詞の通りですが、ここは酒場であって闘技場ではないから乱闘オーケーだヨロシクみたいな感じです。
しかし、声が高い!声が軽い!
そして独特の間と喋り方による謎の茶目っ気!
えっえっえっ!
事務所のサンプルボイスを聞いた時に結構高めだったので役作りで押さえてくるかなと思ったら普通に元来の御声質のままです。
5年後の世界で数多のプレイヤーを抱いているであろう余裕のある男の印象一切なしです!完全に調子いいお兄ちゃんです!(ガタイは無駄に良い)
この人は誰!!
私が持っていたゼネテスという男への先入観、勝手な固定観念を頭から破壊し、現実に動揺と困惑を与えるゼネテスボイスは本当に衝撃でした。
何故、この驚きがどのプレイ感想にもしたためられていないのか。
気になってるの私だけ?思い上がり?
(探して探して探しまくった結果、【概ね合っている】【色男過ぎる】というようなのはあった)
無駄に余裕たっぷりで芝居がかった口調、そして飄々とした性格からより感情を推し量りにくくする若干の棒。
ゼネテスです。
この人は誰、誰なんだ。
フルボイスではないので要所要所のイベントムービーでわずかに台詞が当たるか、数少ない戦闘シーンでの声などは、陽気でちょっと無礼でボンボンです。
5年後の彼は、無頼の男になっており、今作では青年という立ち位置なので、まだ青く若い前提なのは理解しているつもりだし、実際そういう世界観でした。
でも、そもそも私はゼネテスに何を想い描き、何を思い浮かべていたのか。
ゼネテスをどう捉えていたのか。
低めの落ち着いた男ボイスかと思ったら、ゼネテスというあの精悍なボディで堀の深い顔立ちに、口を開けば優男で色男な、妙な甘さすら感じる声帯というこの壮大なスケールのギャップです。
でも、そもそも私が、ゼネテスを男の人だと過剰に感じ取っていただけで実際は年相応で兄貴分のお兄さんだったのかも知れない。
そして、トリジルやってて徐々に実感していったのが、トリジル時系列でのゼネテスの女好きのカテゴリが、ハンサム系のモテ男、キザ野郎なのだ。
モテ男なのに口説いては滑るというオチまで行くので、性質の近いところで、私のよく知る男、エドガー・ロニ・フィガロ。まさにあいつ系。あああああ…。

でも、獅子帝が「若いんだけど若過ぎず、精神は出来上がってるけども老けていない、低くて重い、落ち着いた声」ならば、後々の英雄としての対比として剣狼であるゼネテスの声が「才走って鼻につく、飄々として本心のわかりにくい、高くて軽い、時として甘い声」なのは、もういっそ逆に完全な対比バランスとして非常にありなんじゃないだろうか、という都合の良い解釈の邪推をひりだした訳です。
才走って鼻につくって結構辛辣に書いてる印象ですが、ゼネテス自身は昔から5年後の世界と同じような性格だったというのがわかりました。
踏まえて、トリジル時代は彼も若く経験値も本編程なく、王妃の理解の元、当主になる前に見分を広めるべく世界を回るのを許可されているという庇護下の前提にギリギリいる立場なんですね。彼自身もトライアンドエラー期。
才能があって要領もいい、けど実績がない。だから何かしようとしても根拠がなく聞こえるって感じ。成り行きに運が付いてくるタイプだから余計に。

いずれにせよ、この声帯が後に「俺の最高の女」と言う。
「勝つためにお前を呼んだんだ」
「花を見かけると散ってしまう前に、花に向かってきれいだぜっってほめてやりたくなる」
「 飲んだり、食ったり…あんたの前では言えないこともな」
「俺にとっては、やっぱり優しい…いい女だったよ」
とあの声で言うことになっているのだろうと思う。
あれを言った時もこれを言った時も、二次創作であんなことになった時もこんなことになった時も、ゼネテスの言葉はゼネテスという男についた声なのだと。
そう、私は彼を愛しているし、彼の声帯も愛さなければならないのだ。
(ちょっと意味がわからないです)

ここで、いっそ中の人のことをもっとよく知ろう、声帯を知ろうという盛大な脱線が始まるのですが、その脱線具合から脱線の旅を繰り返して、最終的にゼネテスの声帯のそもそもの話に戻ってきます。
これでいいと彼でいいと、キャストを変えないでくれと心から懇願するレベルで、コエテクさん、よく見つけてくれたよく選んでくれた、そしてよく演じて頂けたと私がひたすら打ち震えながら感謝をするという展開になりました。
そして、ゼネテスの台詞が声帯付きで脳内再生出来る域に達して帰ってきました。

トリジルのゼネテスがゼネテスかどうかっていう話は抜きにして、私はトリジルのゼネテスの可能性を知ることによって、この声を愛さなくてはいけないし、この声に抱かれるくらいの覚悟を決めました。
そして、この後からクソどうでもいい展開の幕が開けるのでした。

【次回】
「保村真(ゼネテスの中の人)ってどなたですか」
「長嶺(フォロワーさんの推し)の中の人です」

ここからまさかのコルダデビューをした訳ですが、思った以上に重要な収穫を得てゼネテスへの妙な理解として持ち帰ることになるのでした。
いやホント真面目に。

ゼネテスとエリス2020アップデート②

2020年04月29日 11時57分34秒 | ジルオール系熱弁
(ここに来て10年越しにトリジルを購入してしまい、プレイ感想によっては今まで感じていたことが覆るか、引きずられる可能性が出てきたので、足を踏み込まない状態で書かないといけなくなりました)

【過去記事「ゼネテスとエリス」についてのアップデート内容になります。が、私が自分の二次創作において都合の良い解釈を模索しているのでバイアスは酷いです】 

ゼネテスは相当な情熱を持ってエリスに対して「好意」を持っていた。という話になり、一方でそこまで想われているいるエリスはどうなのか。
エリス中心人物相関図において、
セルモノー→夫・妻
ティアナ→娘・母
ノヴィン→兄・妹 という家族親族の関係、
フリント・ヴァイライラ・ヴィアリアリ・旅先主人公→配下 という役職の間柄、
レムオン→政敵
ボルボラ→利用
アトレイア→命を救う
テジャワ→反乱・処刑
アンティノ・ロティ→利用 の、政治方面の事実になります。
ゼネテス中心相関図だと、どちらかというと相手のことを【血縁や立場上の事実(役割)】として表記していますが、エリスに対しては→伯母・甥でなく「エリス→好意」と一人だけ感情表記でした。
そして肝心のエリス中心相関図だと、ゼネテスに対する、甥・叔母表記どころか、終盤においてはほぼ戦友状態であったゼネテス項すらないという、一つの塩対応的事実。
でも、その一方でファーロスが誇る雑魚、ノヴィンに対しては、きちんと兄妹と表記されており、ゼネテスというのはあくまで兄ノヴィンの息子という、極端な話、可愛い甥ではありながら兄に付随してくる産物という、順序だてては完全に残念な兄の次という感じだったのかなぁと思います。
甥は甥であり、甥でしかなかったということですよね。
多分、兄の最初の子であるゼネテスに赤子の頃から関わり、幼少時代から見てきて、例えば子供の頃の印象の方が強いんでないかとか。
そうしているうちに、彼の背が伸び、声が変わり、無精ひげをそのままにするようになり、酒と博打と女を覚えて行くわけですよ…。
その中でゼネテスが黒歴史や反抗期で厨ニ病風変わりな帽子を被ってみたり、胸元をはだけて歩いてみたり、宮廷には寄り付かずという、立派な放蕩息子時代も見ているし、知っている。
そして肝心なのが、ティアナやアトレイア、レムオンがそうでしたが、あれだけ、人のことを恋愛方面でちゃんと見ているエリス様が、甥が自分に向けている眼差しに気づかないかと言えば気づいていると思います。
ゼネテスがいつの間にか一人前の男の顔をして「俺、あんたに惚れてるぜ」という顔をしているのか、それとも彼が自分に対して好意を持って接しているという気配だけを察知しているのかは謎ですが、出来の悪い甥の視線には長い事気づかぬ振りをしてきたけど、気づいたところで何もしてやれぬというところでしょうか。
それとも、彼からの親族を超えた好意には気づいているけど、そこで彼が堪えて留まって言ってこないから、出方次第でたしなめる訳にもいかずに、牽制はしてたとしても放置しているって感じですか。
彼に自分の娘という婚約者がいて、その上で婚前の女遊びを見逃してるとかしてても、せめて自分以外の他を向かせるしかないってわかってるとか。どうなんだろう。

ティアナの婚約者をゼネテスに選んだのはティアナを幸せに出来るに相応しい人物が現状ゼネテスであったからだけど、そこでもゼネテスの目を自分以外の他に向けさせる目的とか少しでもあったのかな。
ゼネテスがエリスに好意を向けてることで、何に気を取られるかと言えば、の妹っていう血縁の近さ、一回りは上の年上女性であること、そして、人妻であること、婚約者の母であることっていうコンボのデカさなんだけど、そういうインパクトを超えて一番アカンのが「王妃様を愛した」ってことなんですよね多分。
そこあんまり考えてなかったけど、地味にデカくないですか。
「国王の妻を愛した」って、ただの人妻と格が違う。
某ばらのハンス・アクセル何とかになりえるような(私のキャパがこれしかない)別に何の事実もなく間男でも愛人でもないので、立場や距離感、やったことしてないことに相手の出方、実際いろいろあると思うけど、考えようによっちゃ可能性として、謀反レベルの大罪じゃないですか。
ゼネテスが頑張ったって、一番どうにもならない。
どうにもしようがない。仮にどうにかなったところで身の破滅による共倒れしかない。(もしかして共倒れの究極が心中なのか…?)
そもそも、多分、ゼネテスは自分の方を向いて破滅するようなエリスでは絶対好きにならないし、あの孤独の中で独り汚名を被り続ける孤高で崇高なエリスの優しさが好きだと思うから、全ては噛み合わない。
そりゃ、こじらせていく限り、話に上がるように、本当に大事な物に対して諦念が付きまとうゼネテスという男になる訳ですね…。
現実的な男だと思われていて、彼自身も己を現実的だと自覚し、ロマンチシズムに付き合う気はないとサラリと切り捨てるゼネテスの唯一の非現実が「王妃である叔母を好いたこと」の先なんですよね。
現実として留められるのは「好いている」事実だけでその一切の見返りと先を求めないことというか。

その一方でエリス様の周囲は政敵だらけな上に機能しない家族、その身内の中で自分と対等の会話が出来るレベルの人物が自分を慕う甥っ子ただの一人。
その甥っ子をどう見ているかと言えば、前途の通りに「兄の息子でしかない」けども、ゼネテスは可愛い甥であり、親族であるけども、親族以上の存在としてそもそも家族カウントされていないのでは?ってちょっと考えたりもしました。
ゼネテスが家族カウントされていないということは、雌狐としての側面、家族を守る為の駒に使われる可能性が無きにしもあらずなのではということです。
何よりも大事な家族、夫と娘。その次にゼネテスに下がるという順です。
優先順位が親等別というイメージ。
ケースとしては、ティアナの幸せの為にゼネテスの自由を奪うというようなことが最たるところなんじゃないかとか。
で、そこまで計算してたかはわからないけど、あれだけ人を見ているエリス様が「器用で頭がいい」と認めているゼネテスのような男が来て、近くにいる、近くに置けるというのは人材不足の中では大きなメリットな気もします。
悪く言えば、自分に恋愛感情という弱みで好意を持って側にいる男としての使い道があるので、むしろ公然と側に置けると。
勿論、人材不足で後継者が全く育っていないような宮廷で、ゼネテスというのは群を抜いて優秀な男ではあるんだけども上手く世代交代出来るほど、彼が全く政治向きではないというデメリットもある。
ゼネテスはエリスにとって話の通じる相手で、ものわかりのいい甥だし、惚れて好意を持ち続けているけども100%エリスのイエスマンかと言えばそうではない。
むしろ、ゼネテスはゼネテスの意思で動くために上手く噛まなければ物別れだし、思い通りに配置しようとすれば王妃からの権力を行使するしかない。
彼を留まらせる圧力が結局権力なのだから、ゼネテスは逃げたり逆らったりもするし、彼の頑ななポリシーが後々エリスを追い詰めることになる。

それでも、エリスにはエリスなりにゼネテスを信頼しているし、二人には二人の長年の積み重ねがある。
少なくとも、エリスはゼネテスに自ら食べさせようと料理を振る舞い(主人公同様に余り物が当たった可能性もあるけど)、ゼネテスと飲む為に時間を作り、自ら肴を作り、用意し、いろいろ話してきた。という絆の蓄積がある。
エリスにとってゼネテスはまた青いガキなのかも知れないけど、ゼネテス坊やはゼネテス少年となり、今は、大人同士でお酒が飲める、大人の話が成立する男に育った。
その、周りは敵だらけで、家族にさえも好かれることのない自分に好意を持ってくれる懐っこい甥に対して、彼女は受け身なのではなく、自らゼネテスの為に何かしようと労力を割いている人でした。
そこ含めて「俺にとっては優しい…いい女だった」ということじゃないでしょうか。

死が迫るという局面で最終的には、お互いの意思を、二人にしかわからないやり取りで暗黙の了解をしあえるというのは、この二人の絆の強さなのでしょう。
二人だけの歴史がある。特に王妃と当主の間柄になったからは、戦友としての新しい関係性の側面もあったと思う。
「叔母貴…、一応、聞いておく。あんたひとりなら生き延びる手はあるんだろ?」
「…私には守るべき夫と娘がいる。そなたこそ、そなたひとりなら生き延びる手はあろう?」
「俺にも、守るべきいろんなものがあるんでな。じゃ、叔母貴、天国で会おうや」
「フフ、ずうずうしいものだな。地獄こそが、私にもそなたにもふさわしかろう」
「愛する誰かのために一生懸命な人間は天国に行くんだよ、叔母貴」
ここの二人の会話は、二人にしかわからない会話の最たるところではないかと思うんですよ。
①一人では生き延びられるけど守るべきものがあるからそれはしない
②なら天国で会おう
③自分達にふさわしいのは地獄
④愛する誰かの為に一生懸命な人間は天国へ行く
⑤愛する誰かの為に一生懸命なのはエリスだけではなくゼネテスもそうであるとゼネテスは自覚している
この、今こそが実質今生の別れであるからこそ、あえての淡白な会話にしてあるところと、二人にしか出来ない会話、二人にしか通じないやり取り、主人公は立ち合っているけど本当に聞いているか、聞こえているか、本当の内容が頭に入っていたかと言えばそうではないところなんか、本当に憎いですよね。

エリス様は王妃であり、アンチも多く、いつ失脚してもおかしくない死の覚悟というのは常にあったと思います。
ゼネテスも「えげつない」であるとか「恨まれて当然だ。悪く言われても無理はない」と後に語ることから、そういう路線でのエリスの最悪の最期の迎え方の可能性もわかってたと思います。
「誰だって、死ぬのは決まってるさ」ゼネテスの言葉では一般論として言ったように聞こえたけど、常に死と隣り合わせの自分やエリスのことを指していたのかも知れない。
その、失脚の引き金の一つがたまたま甥の甘さであった。
でもエリスは「これで、私とそなたは一歩、死に近づいたぞ」と言えども、それ以上ゼネテスを叱責したりしなかった。(どうにもならないから仕方ないんだけど)
運命を受け入れている反面、いつものノリで返すゼネテスの「俺は叔母貴と心中できるなら本望だぜ」というどう聞こえようとも少なくとも誠意ある本心に対して、エリスの「フフ、私はごめんこうむる。できるだけの手を打つだけだ」という拒否と我が道という返しは、
①よりによってそなたと心中なんかしてたまるかという冗談返しのスタンス
②ここで共倒れなど不本意
③すべきことが沢山あるから死んでなどいられない
④そなたと私のやり方は違うということ
⑤甥のポカのフォローは最大限何とかするというフォロー
といういろんな意味を考えたりしました…。考え過ぎだよ私…。

このリューガの変前後でゼネテスが連呼しだす「心中」発言は、前向きゼネテス最大のネガティブ要素の物騒発言で、軽口や冗談として言うには、言葉の選択としては何でわざわざそれ持ってきたのかねという要素が強い。
心中のメジャーな意味としてはやっぱり【相愛の男女が合意の上で一緒に死ぬこと 】【合意なしに相手を道連れにして死ぬ 】辺りで、叔母貴がゼネテスのことをこれっぽっちも異性だと思ってなくても、少なくともゼネテスは「異性として叔母貴が好きなんだよ」とちょっと大げさながら婉曲的にアピールして口に出せる分には重みのある言葉だという…。
昔から、例え話の一環で心中心中言ってたのかはわからないけど、こういう程度の愛の告白を細かく細かくちょいちょいアプローチをずっとし続けてきたのかなとも今更思う…。
まぁ、叔母貴はずっとかわし続けるでしょうけども。

結局、この最初は軽く言ってた心中発言なんですけども、後々の甥自身の変えられないポリシーによるポカが原因で、戦争が始まるころには早くもクーデターの気配、叔母も甥も回避不可の共倒れカウントダウンになってしまい、最早失脚と同時に処刑されるであろう叔母に、甥は最愛の叔母が命を失うことになった自分のポカの責任でせめて一緒に滅びてあげるぐらいしか出来ない誠意と真心しかなかった…みたいなさ…。

叔母は叔母の道を行き、甥は甥の道を行ったけど、最期は…っていうある種の絆よね…。絆…。



(で、今まさにというかトリジルが届いてしまったので、この辺りの絆要素に至るまでの過去、どういう積み重ねがあって五年十年後のそこに辿り着いたのか。みたいなところを見てこようと思います)

ゼネテスとエリス2020アップデート①

2020年04月17日 17時47分36秒 | ジルオール系熱弁
【過去記事「ゼネテスとエリス」についてのアップデート内容になります。が、私が自分の二次創作において都合の良い解釈を模索しているのでバイアスは酷いです】

ゼネテスとエリスの関係についてなんですが、昔書いてたことを整理した時に、いろいろ思うことが増えたので、ついでに今思う事を書き足そうと思います。平たく言うと、単に私が読み返した時に見やすい用の整理という感じです。

「ゼネテスはエリスの事が好きなので、主人公の方には向いてくれない」という解釈が回りの二次創作ゼネテストさん達の平均的感想。(2008年くらい当時)
②「ゼネテスはエリスの事が好きなので、主人公の方には向いてくれないなりに、どうにかワンチャンないだろうかと模索するが、望む方向では無理レベルで難しい」という解釈が回りの二次創作ゼネテストさん達の平均的感想。(2020年現在)
③ゼネテス→エリスの図式は認識として固まっているのに、ゲーム自体の作りではエリスに向けた「心中出来るなら本望」「心中出来なかった」という好意の決定打を打っておきながら、プレイヤーに彼からのエリスへの好意以上を匂わせる・予測させる程度なのは、ゼネテスが伯母貴に対する好意を主人公にしか打ち明けていないようで、ゼネテスはエリスに惹かれているという事実を登場人物が誰も口にしない。彼に関わる登場人物の目からの視点がない。例えば、政敵絡みが出してきそうな宮廷ゴシップの最たるところとして、ドラ息子による甥の横恋慕や甥の愛人疑惑、間男疑惑などのネタとしてでも出てこない。
④彼がエリスにそういう想いを持って接していることに物語中で誰も気づかないというのは、【女性関係は非常に奔放だが、相手の女性は全く不明で、他人に悟らせたことは一切ない】というゲーム中には一切出てこないからそんなこと知らんわ!という裏設定と繋がる部分がある。
(ひょっとしたら女主ちゃんとの関係すら物語の登場人物とプレイヤーに悟られてないだけじゃね?という都合のいい幻覚も見せてくれ)
故に【主人公に対して実際に語るゼネテスの言葉】【主人公のいないところで誰かに語るゼネテスの言葉】【それを神目線で見ているプレイヤーの受け取った解釈】でしか、その好意具合がどんなものかわからない。かなり高いレベルで完全に想いを秘めている。むしろ墓まで持って行こうとしてたんじゃないですかね。ただ、墓に持って行きそびれた時点で持って行こうとしていた物がこぼれてきてるし、他の記事でも言ってるけど、主人公とのフラグが立てば経つほど、叔母貴への思慕の吐露を隠さない感はある。
⑤しかし、シャリは知っている。
「…子供のころから、ずっと、あこがれてたんだろ?なのに、彼女を殺した男を許すの?君は、いつでも余裕があるけど、それは、ただ、傷つくのを恐れて、深く踏み込めないだけじゃない? 」
この会話は私の中で衝撃的で、「まぁ突然そんなこと取ってつけたように言われましてもね」って思うメタ的な部分と、「誰も知らなかったことを言い出したけど、これ本当なんだろうな」っていう部分ですよね。このレベルの暴露は物語通して人とかけ離れた存在のシャリ位しか知りえないし、この話を悪意のある誇張した真実に盛ったとしても、事実であることは間違いない。
「叔母貴の料理の話」「叔母貴と心中できるなら本望」「愛する誰かのために一生懸命な人間は天国に行くんだよ 」と来て、根底には「子供のころから、ずっと、あこがれてた」という事実に遡る。
⑥過去の私が調べた「始原口伝」の〈ゼネテス中心相関図〉では、ゼネテスからの矢印は
ティアナ→許婚
ツェラシェル→かつての仲間
カルラ→戦う
アトレイア→救う
ノヴィン→父・息子

という、どちらかというと【血縁や立場上の事実(役割)】として書かれており、この場合、エリスに対しては→伯母・甥であるのが妥当なような気がしますが、この相関図では、「エリス→好意」一人だけ感情表記。
「エリス王妃は憧れの存在」とも書いてあり、ゼネテスの脳内シェアで割と重要なんだと思わせられます。ただ、エリス中心人物相関図だと、伯母・甥という立場以前に、エリスからゼネテスの→項目自体が存在していない。
「エンサイ」の場合、「ゼネテスの遺書」項だと、「リューガの変で処刑を覚悟したゼネテスがティアナ宛に残した遺書。自分の出生に悩むティアナに真実を伝え、生きる目的を与えようとする内容。ふらふらと遊んでばかりいたゼネテスであったが、許婚のティアナの事を本気で心配していたのがわかる」…しかし、その画像での解説は「最期は一番の思い人の事を考えていた」模様で、やっぱりティアナ宛に書いたエリスの名誉の回復であって、思い人は、エリスなんだなぁと。
いざ、まさに死ぬ直前において自分にやり残したことで真っ先に手をつけたのが、叔母貴の名誉の回復に向かってしまった。
人生最期に優先したのが彼自身がやり残したことではなく、叔母貴についてやり残したことだと考えると、この時点で女主人公ちゃんの出る幕ねぇなと思って書きながら軽く絶望している訳です。
いや、でも、そもそもがゼネテス自身のやらかしのせいで叔母貴が死ぬハメになったいうのもまぁ過言ではないので、そこまでする責任が彼にはあったと言えばそこまでだしで…。
(設定資料などの書籍の内容で)ここまで表記であったとしても、【異性として以外の、人間としての憧れや、思慕なのか、それとも異性としての恋愛感情なのかは、もっと確実な決定打がほしい】ので、まだ曖昧で、資料では憶測以外のジャッジがしかねる。
と、当時の私は往生際悪く書いてましたが、今見たらちゃんと書いてあるんですよ。
最初からシンプルに「好意」って。
当時の私は、その書いてある好意の尺度のレベルが知りたいみたいに躍起になってましたけど、全ては「好意」で解決してたんですよ…。

っていうのは、レムオン中心相関図でレムオンがティアナに向けていたのも「好意」、タルテュバ中心相関図でタルテュバがティアナに向けていたのも「好意」な訳で、彼らがティアナに向けていたあの情熱の程度を「好意」のラインとするのなら、ゼネテスもまた相当な情熱を持って「好意」だったということになります…。
ずっとティアナが好きだったと吐露するレムオン、ティアナに交際を迫ろうとするタルテュバ…。確かに、見てて結構熱かった…拗らせている面で思いの丈が鬼気迫るイベントだった…。
ゼネテスには、レムオンやタルテュバみたいに、そういうプレイヤーが見れたイベントと同じように、プレイヤーが見れてないだけでかなり拗らせている熱量があって、その熱量を本人は誰にも見せないし、物凄い熱量を持っていたころは過去の話で今は沈静化、もしくは昇華の方向で落ち着いているのか、殆どの人が察せなかったし、その好意はゼネテスがどんなに頑張ったところでどうにもならないことな訳で。レムオンやタルテュバのどうにもならなかったことと結果的に、奇しくも一緒ということになる。
そして、その保留していた熱量の余熱みたいなものがずっと、主人公に向かってこぼれていくのかなみたいな…。

「憧れの存在」と言っても、純粋に子供の頃から「この人好きだな」って眩しく思うのも憧れだし、本当に好きで好きで異性として好きで、抱きたくて抱けなくてどうかしてるぜ本気なのさ(カツノリタカハシ)っていうのも憧れだし、想うだけの恋や見守るだけの愛を持つ憧れもある。
愛しても愛しても人の妻みたいな演歌的な葛藤とか滅茶苦茶あってどうにもならなかったみたいなことかは、想像するか二次創作で拝見するかしか出来ない訳ですけども、結局、ゼネテスにとってのアイデンティティとか人生とかにエリスという人が凄く食い込んでいるんですよね…。
例えば、姉であり、母のようであり、教師のようであり、乳母のようでもあったとかさ。
そこに人妻だし、人の親だし、女の全ての要素を持ってたとか、幼少から培った性癖の全てというか。
なら、やっぱりどんなにチート設定の主人公ちゃんとは言え、彼の人生の割かし最近新しく登場した存在なだけで、その短期間で彼が積み重ねてきた経験や、彼にとっての価値観ぶっ壊せるだけの存在になりえるかと言えば、極めて惜しいラインまで接近できるかなぐらいが精一杯な気もする。
(この辺からの脱線は、俺の最高の女発言についてアプデ記事かゼネテスED考アプデ記事予定)

で、ゼネテスがいかに叔母貴叔母貴言ってようと、エリス中心人物相関図だと、伯母・甥という立場以前に、エリスからゼネテスの→項目自体が存在していないということについて辺りと、ゼネテスは叔母貴に惚れてる割に叔母貴の足引っ張るよねっていう話を②と③辺りでぶつぶつまとめたいなと思います、私のメモ用に…。

獅子帝と剣狼

2020年03月04日 20時26分12秒 | ジルオール系熱弁
【過去記事「ゼネ学会」よりゼネテスとネメア周辺記事の一部を当時の文章をベースに再編集と加筆したものです】
※当時の文章は過去記事にあります。


ゼネテスの言葉。
「何処かの英雄みたいに多くの人間を不幸にする…俺はそういうの…納得出来ねぇんだ」
何処かの英雄とは伏せる意味がないくらいネメア様の事です。
子供の頃から憧れていたエリスを殺してしまったレムオンは許したけど、ネメア様には納得できないらしい。
(レムオンをそそのかした黒幕がどちらかの王女であることは飛ばす)

私、前々から思ってたんですが、ゼネテスはネメアの事が嫌いだと思う。
嫌いっていうか性質的に全然別人種というか、馬が合わないというか生理的にダメなんじゃないかなと。

それも、ネメアがゼネテスの事何とも思っていなくても、ゼネテスが、ネメアの事を一方時に苦手に思ってるというかそんな感じ。
ガチで対決したら小細工無しだとネメア>ゼネですけどもそれ関係無しに。

正直、ラストパーティとかでこの二人が会話している所が全く思い浮かばないです。
二人とも大人の男だから、当たり障りない業務的な会話とかするんだろうけど。

バロルとの戦いで、ゼネテスがネメアに協力を申し出た時に別パーティを組んだのは、戦力とパーティの分散とかではなく協力はするけどネメア苦手なんだよな。って所だったらウケる。
ゼネテスはざっくばらんな人柄だけど、ネメアにだけ上手く関われないとかだったら、凄い人間っぽいという話で。

でも立場的には結構似ているんですよね。
超支配階級の上の方だし、基本、独り行動だし。
でも、何かあった時、それに対する対処の仕方が全然違う。
ネメアは意図せずとも表舞台の最前線にいるし、ゼネテスはギリギリまで表舞台に出てこない。
バロルの時に表舞台のネメアが英雄になってゼネテスが裏部隊で裏方。
そして、ゼネテスが大いなるソウルとツェラで裏で頑張っていた事は知られていない。
(裏パーティ暗躍の事自体が虚無の剣でごっそり消されたんでしたっけ)
ネメアスローガン「運命に抗うのが運命」
 ゼネテススローガン「右から来た運命を左に受け流す」
直球と変化球の違いというか。

ところで、私、ゼネテスとオルファウスは旅先の猫屋敷が初対面だと思っていたんですが、バロル討伐の時のネメアパーティにゼネテスが出会っていたら初対面ではなくなるんですよね。どうなんだろう。
(結局、鳥汁をやることがなかったので五年前設定の出来事には私は立ち合えていないのですが、女主ちゃんが知らない時期の事なので知らなくてもいいかなと思ったり思わなかったり)




※ここからが十年程間を空けての加筆アップデート部分になります※

結局のところ、ネメア様とゼネテス不仲説を提唱していたら、異名が「獅子」と「狼」でそこからして対極だったということに今更気づいた訳です。猫と犬。
オルファウスさんとこは猫屋敷だし、ファーロスのところは雌狐で犬だった。
個人的には、ネメア様とゼネテスって同じアプローチにしても手段とか仮定とかが割と対極というか。

ゼネテスのエンディングについて考えた後で、ネメア様のエンディングを見ると逆にとても清々しいものでありました。
とてもシンプルなんだけど、そのシンプルさが飾らなくてとても伝わりやすい。

ネメア様は主人公が男女関係なく、旅に誘ってくれます。
自分の旅に他人を誘うのは珍しいことだそうです。
逆にネメア様が主人公の旅についていくということだそうです。
ネメア様は近寄りがたい雰囲気のため内心悩んでおり、ネメア様が要求されてきたことが卓越した強さとかで、ネメア様という人間そのものではなかった。
強くあることは同時につらいことで、強いまま生き続けるのはとても難しいこと、それを一番よく知ってるのが主人公。
主人公と出会えて心のくびきからようやく解き放たれるネメア様。
一連の戦いから何か得たネメア様と主人公。
そして、ネメア様は父との今生の別れをして、主人公と二人、行ける限り、地の果てまで。
「二人の勇者」は未知なる世界へと旅立っていく。

ここで我らのドラ息子。(例によって女主人公ベースとします)
ゼネテスは主人公を男女別にして、酒場に呼び出してくれます。
主人公に頼みたいことがあるようです。
叔母貴のことはできるだけ鮮明に記憶に留めておきたいのだそうです。
ゼネテスは、いつでも余裕があるけど、それは、ただ、傷つくのを恐れて、深く踏み込めないだけだった。
強さとは、当たり前に持ってる弱さに対して、拒まず、甘えず、正面から見つめられることで、自分の弱さと他人の弱さと、ともに生きていけるのが主人公。
主人公と出会えて、叔母貴を偲ぶのに付き合ってもらえるゼネテス。
叔母貴が死んで何かしら変わってしまったゼネテスと主人公。
そして、ゼネテスはロストールに残り、主人公と二人、料理。
「ちょっくら行こうぜ」外に飛び出さないだけでこれも大冒険。

相棒の意味合いが会いに行ける英雄と全然違うな!!!
比べると、いちいち対極で笑えますね。
憧れの英雄と肩を並べてパートナーになるまでのサクセスストーリーなのに仕上がりの違う獅子と狼。
【強くあるのは同時につらいことで強いまま生き続けるのはとても難しいことをよく知ってるパートナーに出会い解き放たれるのが獅子ルート】で、【当たり前に持ってる弱さに対して、拒まず甘えず、正面から見つめ、ともに生きていけるパートナーに出会うのが狼ルート】だったという話です。
着地点として最終的に言いたいことは二人とも同じなんだろうけど、強さへの考えとか、性質が逆!!
強くあるのはつらいことだけど強いままで生き続けるのが難しいことを知ってるのが強さ。
弱さを見つめるのはつらいことだけどそれを拒まず甘えずともに生きていけるのが強さ。
うわぁ…!
…でもどちらも違ってどちらも良い。
彼ららしいと思う。

結局、運命に抗うのが運命で、自分の自由など何処にもなかった男が、最終的に自分で決めた新天地行き。
一見とても自由に生きてきた冒険者の男は最終的に自分の祖国に、家(実際当主)に戻ってそこに留まってる辺りも逆。
ゼネテスは優遇の多い「旅先」冒頭からフラグが折れる「黄金畑」の関係や、生死の選択とか、政敵のレムオンとペア(相反する意味で)になることが多いけど、ディンガル帝国とロストール王国って並んだ時に、ネメアと対って感じになりますね。
この、ゼネテス実はデカイなぁ(スケールね)ってなると笑みがこぼれますね。
はぁ好き。

一方、獅子は、父親と今生の別れをして主人公と一緒に人生の旅に出るみたいな実質プロポーズエンドなのに、狼は叔母の記憶を忘れない為に料理に挑戦することを主人公に付き合わせて一緒してもらうエンド。
自分のことで精いっぱいで他に執着のなかったネメア様が、主人公を旅に誘うことで、主人公への一本の執着があったんだなということと、自分のことも周りのことも執着のなさそうだったゼネテスが、叔母貴の影を主人公の前で追うという同時進行の執着。
48種類のEDの中で「男主人公しか見られない女性相手ED」「女主人公しか見られない男性相手ED」「女主人公しか見られない女性相手ED」「性別関係なく男女共通」とパターン様々ある中で、物語の最も肝である偉大な英雄ネメア様が男女共通EDを採用したのに対して、たった一人だけ男女別にEDを用意したのがゼネテス

フォロワーさん曰く。
「一周回って男女別のED用意されてる人より男女区別ない人のほうが誠実なのでは感あるわね」
…はい。
ネメア様は、もう一人の英雄となった主人公が男だろうが女だろうが、新天地を目指す生涯の相棒の性別は問わなかった。相手に求めた性差はなく、そこにいた者として見てくれる。
(ただ、男女関係ないとは言え、女主人公相手だと実質プロポーズだと思ってしまうけど)
ゼネテスは、ロストールにいる主人公を男女の性別の違いで、対応を変えている。持って生まれた性別という出会い方で取るべき結果が変わっている。性別の違いという状況で変化するということは、逆に、そこにいた相手の性差で望みが変わるのかなとも取れる。
考えようによっては、性別が違う時に変わらない行動のネメア様は、融通が利かないのかも知れないし、性別で違う対応のゼネテスは臨機応変なのかも知れない。
でも、ネメア様の主人公の性別問わないちょっと固くて実直なシンプルな展開を、誠実だなと思っても、ゼネテスの主人公の性別で違うちょっとポカンとする情報量の多い展開が不誠実かと言えば、そうではない。ゼネテスはゼネテスの中ではいつも誠実で(多分)ああ見えていつも自分と向き合っている(はず)

ネメア様は、なかなか接点がなく、「強くなれ」と背中を追う中で、強大な力を持ったネメア様が何を目指し、何がしたいのわからず、時に敵対し、言葉の少ない中で、お互いに何かを感じ取っていった。
ゼネテスは、割と接点だらけで、「なれそうなもんになればいい」と背中を追う中で、実は大貴族の跡取りのゼネテスが何を目指し、何をしたいのかわからず(割と切実)(時に敵対する場合もあったけどフラグが折れるので割愛)、沢山言葉を交わしていたにも関わらず、最後はどうしてそうなった感が凄い。

ネメア様は言葉少ない中での体感が大事だったけど、ゼネテスは会話も情報量も多かったけど、逆に体感がない。なので、ネメア様とは違った意味で置いてけぼりを食らいがちという。
ネメア様は、言葉少ない短い会話に真理があったように思うけど、ゼネテスは何気ない普段の会話も多かったけど、本当に肝心なことは一人で黙ってることが多かったという印象なのです。
ネメアルートは一直線だったけど、ゼネテスルートは近道もするけど脱線もする。脱線したので迂回する。そんな感じですね。
いや~対極。
どっちも、出来上がってて好きです。


以上、「推しと向き合えば向き合うほど別の人を再評価することになってるラズリさん面白い(ひとごと」と誉め言葉を頂いた、深夜早朝ツイートの一部がベースになっている「獅子帝と剣狼」の話でした。
凄い楽しかった!!!
(思いついた時に加筆修正と訂正が入ると思います)

ゼネテスとティアナ④

2020年03月03日 00時13分00秒 | ジルオール系熱弁
(引っ張ってきた資料が攻略本と、私が過去に集めた物なので、思い込み補正などで違う部分がありましたらすいませんというところから始まります)

当たり前だけど、ティアナの恋路のイベントを進め、ティアナがゼネテスを好きになってしまう展開だと、「ハンナに人形を返すイベントが発生していない」のです。
ということは、主人公はティアナとのフラグも折れており、ゼネテスとのフラグも折れている為に、ティアナEDもゼネテスEDも来なければ、この婚約者同士の関係にはもう入れなかったのである。
ティアナにとって「無限のソウルが介入しなかった場合」の、あるべき本来の最高の可能性が多分ここ。(ただ、ゼネテスの彼女との将来に対する向き合い方は未知数)

「ハンナに人形を返す」イベントは、ゼネテスとティアナのフラグの共通事項で、このイベントをこなすと、「ゼネテスとティアナ訪問」という、二人の関係に立ち会うイベントが消滅し、それに代わる立場のことを主人公が始める。その為、ティアナのフラグをこなし、王女に対しての王子様となり騎士になれる男主人公が、ティアナにおけるゼネテスの存在を超えてティアナEDに辿り着いた場合が、無限のソウルが介入した場合のベストエンドなんだろうか。
立場身分を超えて人間としての強固な友人関係を築いた場合の、女主人公もティアナにとってはベストかも知れないけど、この場合、女主人公が持つゼネテスフラグが生きている場合があるので、この場合はどうなるかはわからない。
ただ、ティアナが心身的に独立する手助けをするのがゼネテスから主人公に変わっているので、恋路イベント程の恋愛寄り親密度はゼネテスに向けてないのかも知れないというところ。

「無限のソウル」である主人公が、人生に介入してくることによって、ティアナの場合、
①婚約者と向き合い、本来の婚約者に恋に落ち、確約された未来へ向かう
②決められた婚約者以上の存在に出会い、人間として成長して自分の人生を歩む(主人公介入時のティアナED到達。主人公とティアナの親密度がゼネテスとの関係より上)
③できること、すべきことを見つけ、ゼネテスの遺志に応えてロストールの復興に精一杯力を尽くす (②同様ティアナEDに到達する可能性があるが、ゼネテスが亡くなってしまった場合)
④男主人公がもう一人の王女と親しくなり、ゼネテスも婚約者ではなく、もう一人の王女を助けたことにより、闇に落ちてしまう(ゼネテスが死ぬ場合もある)
⑤女主人公が、あくまで結果論としてティアナから全てを奪ったことにされ、闇に落ちてしまう(ティアナがゼネテスを殺してしまう場合もある)
※③④⑤の対比項目が下の方で出てきます※

攻略本に書かれているのは、ティアナは感情の起伏が激しくて親密度の上下幅が大きいということで、乱高下があるんだなと。
その前提で主人公とティアナが親しくなれば「喜怒哀楽」の「気楽」はドンドン上がり、男主人公かゼネテスが恋の相手として距離を詰めればこれも親密度はドンドン上がると。

その反面、ティアナの地雷にこちらが気づかなければ「喜怒哀楽」の「怒哀」で親密度はガンガン下がる。
ティアナを褒めて伸ばして輝かせてきたオモテになるゼネテスは、オモテになることをする割には、「意外に鈍感な部分もあり、好意の裏返しでつらく当たる女心を察知できない」「ティアナの気持ちの変化に気づかない」(あちゃー)らしい!
タルテュバにアトレイアが邪険に扱われている時に彼女を助けたのはゼネテスで、これは当然の対応だと思う。
そして、こういう時に「姫さん。さ、手を 」と、お姫様相手には、お手をどうぞ対応が出来てしまい「ケガはないかい?かわいい姫さん」などと女たらし風にキザに本心を言えてしまうのも、このゼネテスのズルイところで。
ゼネテスはそういう男だけども、見ていたティアナにしてみたら「あなた、私にも散々可愛いって言いましたよね?」「あなた私の婚約者じゃ?」ってなるよな?
そりゃ、口説いてらっしゃるのですか?と言いたくもなる。
それに対してはゼネテスはいらんことばっかり言いよるのですよ。
「花を見ればキレイだと思う。かわいい女の子を見れば声をかける。そして、困っている人がいれば手をさしのべる。人間の自然な動きじゃないか? 」
キレイかわいいのくだりを言わないで、困ってたから助けただけで良いんですよ。そこでシレッとキレイかわいいと、三段活用で他の女を褒める自分の婚約者。
こりゃ叔母貴が立ち回りがヘタで敵を作りやすいって危惧してたアレだよ。
「あなたにとって、なんでもないことでも心を乱される人だっているの!」
「わかってない…。ぜんぜん…わかってない…」
心中お察し申し上げます…。

で、一番下がるのは有名な空中庭園イベントで、このイベントの容赦ないところは「闇の王女のための血の晩餐会 」という仕組まれた催しであり、二人の王女のうち、主人公との親密度の低い方の王女が闇の王女の確定するんですよね。
じゃあ、主人公との親密度が低いことによって何が起きるかと言えば、親密度の高い方の王女をゼネテスが身を挺して庇う訳です。
主人公との親密度の高さ(システム面)が反映されると、それによってゼネテスが庇うという行動(システム面)に連動していて、親密度が足りなかった王女が、システム面という神のいたずらによって、ラスボスへと選ばれていく…という鬼仕様…。
ここで、主人公とティアナの関係性が、もう一人の王女であるアトレイアの親密度より低い場合が、ティアナの運命を変えてしまう。

状況としては、システム面というどうにもならない神の領域を除外しても、主人公もゼネテスも歴戦の戦士としての状況判断で、咄嗟に優先順位をつけた上で不利だったアトレイアを庇ったという論理的な正論(ティアナは大丈夫)があり、プレイヤーの私もそうすべきだと思った。
ただ、プレイヤーとして見ているイベントか見てないイベント別にして、ゼネテスは前もアトレイアを庇っている。
それも正しいことなんだけど、状況的に正しい判断だとしても、女子というものは、それを頭では理解していても感情論としては「それでも私のところに来て欲しかった」「私を選んで欲しかった」「私の婚約者でしょ?」って思ってしまう、その理不尽な感情で八つ当たり出来てしまう。
無理だとわかっていても察して欲しかった。戦士の判断をしないで欲しかった。
特に手前のイベントの積み重ねでいい感じに上向いて来てたのなら、余計そういうもんじゃないかな…とか。
これは婚約者のゼネテスもそうだし、王子様で騎士になりえた男主人公や、身分の関係ない親友としての女主人公に対して「何故、あの時私を庇わなかったのか」と責めてしまうのもわからなくはない…。親しい仲ならば当然どんな時でも自分を優先してくれるだろうと何処かで期待して思っていたら、実際はそうではなくて、ティアナにとっての「嫉妬」と「自分への自信のなさ」を上手く煽られて炙り出された感じになる。
その引き金を「身を挺して庇ってくれなかった」という事実にして、想いを寄せつつあった婚約者のゼネテスに引かせるってホントに鬼としか…。

例えば、ティアナは、(ゲームとしての主人公の行動が原因でもそれを知りえない)
③ティアナ生存
最終的に好意を寄せたゼネテスがリューガの変で死んでも、主人公が傍にいようがいまいが、彼女はせめてゼネテスの遺志を継いで生きていかなくてはならない。
(逆にゼネテスが生き残った時に、自分の甘さが原因で起きたクーデターにより、最愛の叔母貴を失い、同時に彼女が命より大事だと言っていた愛娘も自分の不注意により守ることが出来ず、ラスボスとしてもう後戻りできなくなったティアナと今生の決別をせねばならなくなるという最悪の可能性もある)
④男主人公とゼネテスがアトレイアを庇い、闇落ちした場合
ゼネテスが死んだ場合、「これで…あなたは私のもの…」と、ここに来てゼネテスに対する執着が所有権含めて異常に強く現れています。タガが外れた後の自制なき本心なんでしょうか。「だから、あの時、あなたはアトレイアを……私を拒絶した」と、空中庭園で庇ってもらえなかったことを「拒絶」であると解釈し、物凄く根に持ってます。「あなたはもう私を拒絶できないわ。私を傷つけることもできやしない」と、これからは拒絶できないこと傷つけられないことを圧を持って断定していて、空中庭園の時はもう、闇に取り込まれるレベルで激しく傷ついたんだなぁと。
⑤女主人公とゼネテスがアトレイアを庇い、闇落ちした場合
女主人公が自分から何もかも奪うぐらいだったら、その前に私が殺す!くらいの気持ちで躊躇いもなく自らあのゼネテスを始末してしまった…。惹かれていた相手の命を爆殺で(エフェクトの問題だとしても)いともたやすく奪ってしまった…。④もそうだけど、死なせることで永遠に自分の物にするという強烈な執着が…。

強烈な愛と憎しみ紙一重というか、光と闇して人生の可能性の振り幅が余りにも両極端過ぎて、こんな濃い話でしたっけって感じですけど、こうして見るとティアナって主人公に対してもゼネテスに対しても本当にいろんな可能性の未来を持っていたんだなぁと感じます。
ゼネテスとの、ただの親の決めた婚約者同士、従兄妹っていう関係よりも何かもう将来・未来・生涯全て絡んだメンドクサイ数多の可能性が沢山あったんだなぁ…って。
ただ、主人公が介入することで良くも悪くも変わる未来があるならば、最初から主人公が介入しないことにより、ティアナは闇落ちすることはないけれど、その代わりゼネテスはクーデターで確実に亡くなってしまうということが初期状態で決定される未来になるんですね。婚約者と死別する未来までほぼ確定していたという話になる。
①婚約者と向き合い、本来の婚約者に恋に落ち、確約された未来へ向かう
→はずが、婚約者が命を落とす…。ああ…。
③できること、すべきことを見つけ、ゼネテスの遺志に応えてロストールの復興に精一杯力を尽くす
①と③がセットになってしまった…。

特に闇の王女の二択はどうしようもなくて、誰かの願いが叶うころ、あの子が泣いてるよ。皆の幸せは同時には叶わない。って宇多田が歌いだすイメージです…。

ゼネテスとティアナの話をしようと思いましたが大分脱線したり、他で書いたところと重複したりですが、とりあえずは、こんな感じで長くなりました。という話です。
オチ殆どありませんでしたが、長い長い④までお付き合い下さり有難うございました。

個人的には、私はティアナの闇方面の気持ちが例え理不尽な感情であっても、気持ちはわかるし、ティアナの方の立場に置かれることの方が多いんじゃないかな…って思うので、正直、共感の度合い含めてティアナは好きです。

ゼネテスとティアナ③

2020年03月02日 15時45分27秒 | ジルオール系熱弁
問題はゼネテス。
この男。
「足繁く通え」と圧をかけられ「彼女には必要なのさ。もっともな理由があって文句をぶつけられる人間がな。これからも、時々顔を出してやらなきゃならんな」という行ってあげねばならない、ストレスの発散相手を買って出ている。というスタンスで、相手が将来の妻であるという認識はゼロであるし、向き合って後々どうこうなっていくか、どうすべきかという可能性も考えていない。
元々、彼自身が婚約していないと拒否している前提だからそうなるのだろうけど。

ゼネテスは、子供の頃からティアナの母親に憧れている。
正直、幼少で形成された性癖の全てだ。
(この辺り掘り下げるのはゼネテスEDについて④2020アップデート記事予定)
エリスに憧れている故含めてか、エリスに比べて人間的にも未熟である歳の離れたティアナをまず女性であるとは認識していない。
後輩であり配下である主人公より、はるかに軽くあしらっている、流している感を出している。ティアナに対してちょっと扱いが雑なのだ。
ゼネテスが
「もっともな理由があって文句をぶつけられる人間が必要」と、その立場役割を貫いているが故に、あえての態度だというところを差し引いても、上から目線な言い方をするのであれば、彼女を見にきてやっている、話を聞いてやってる。というところ。
そこで、自分が何故、ティアナに会いに来ているかは、王妃の命令という絶対的な名目もあるんだけど、ゼネテスは肝心なところは一切言わなかったりするので、行動や言動での誤解も多い。
ティアナが怒る理由の、「タルテュバの奴がスラムの女の子から人形を取り上げて、ティアナにプレゼントしたんだ。で、その女の子に頼まれて、ティアナから人形を取り上げたんだがそれを根に持ってるんだろ?」の部分の肝心なところ、「俺がなぜ人形を奪ったか、ティアナは知らない。別に知らなくてもいいことさ」と、知らないこと、教えないこと、説明しないことによって生じる誤解や不信感については、どうでもいいか、そこでの信用や信頼は必要ないと思っている。
それはエリス様が指摘するところの、
「あれは器用で頭もいいが、立ち回りがヘタだ。…敵を作りやすい」
というところにも繋がる気がする。そして、思った以上に甥っ子として見てる。

その一方で、ゼネテスはやはりゼネテス。
からかうとおもしろい姫さんだし」と言っているので、からかっているという自覚もあるし、ティアナの方でも俺のことが嫌いじゃないらしいし…」と、主人公はその受け取り方をゼネテスのうぬぼれだと返したようですが、ティアナ的には嫌なんだろうけど、そんなに嫌じゃないし、これから持ち直していくのを見越してるのかなっていう部分では、嫌いじゃないとわかっている部分である。
と、同時にティアナへのコミュニケーションの取り方の一部や、からかい方が。
「ティアナ王女様? もしや、お熱でも?」
「そりゃまずい。介抱しようか? 」
「俺を前にするとクラッとくるわけだ。 例えば、恋の病とかな」
「随分俺のことに詳しいねえ。気になって調べさせたのかい?」
「ほう、姫さんは心配してくれていたんだ」
というような、箱入りのお姫様をからかうには低俗というか下世話というか、女主人公相手では絶対言ってくれなかった煽り系ナンパな言葉を持ち出して来ます。
そういう方面のからかい方かよ。
「ゼネテスに連れられてティアナ訪問に通うことになる」ということは、この主人公がゼネテスとのフラグが折れてるということで「婚約者に顔を出さなければいけない」という義務イベントに毎度付き合わされて「何故じゃ」って思うけど、ゼネテスが一人で行かないのは「フラグが折れてるから」っていうループ。
攻略本を繰り返し読む中で、逆にゼネテスとのフラグが維持されていれば、主人公の前ではゼネテスは他の女を褒めたりしないということに気づいてしまい(自分が遭遇したイベントにおいて)律儀なのかどうなのかというところで私は頭を抱えたのでした。
(物語上というかゼネテスルートの根幹をなす叔母貴賛辞、もしくは遺書の内容は除く)

そして、主人公とのフラグが折れているからこそ進むティアナとの仲。
ゼネテスがこの段階でティアナとどう向き合っているかは別として、毎度毎度頻繁に顔を見せ、ティアナのストレス解消問答が続くうちに、コミュニケーションは成立して行き、ティアナはゼネテスの知らなかった一面、影であるとか憂いであるとかを知り、確実にゼネテスを見直していく。
可能性として主人公がそうであったようにゼネテスに完全に惹かれていく。
ゼネテスは、最初こそティアナを上から軽くあしらっていたように見えたけど、ティアナがゼネテスに理解を示して歩み寄る、気遣いを見せること、そしてゼネテスがティアナの持つ冷静な判断などの叔母貴を髣髴とさせる着眼点を持つのを知ることで、彼女に正当な評価、思ったままの賛辞を贈るようになります。
「光栄だね。 一刻も早く姫さんの顔を見たくてね」
「姫さんのきれいな姿を見に来たぜ」
「しっかし、世辞抜きで最近、ホントきれいだな」
「確かにあの酒場にはかわいい娘が多いかもしれないが、んたほどかわいい娘はいやしないよ
「おう、姫さんのために来てやるよ」
姫さんが心配してくれてるんならまた、元気な顔を見せてやらなきゃな」
褒めて伸ばす方にシフトチェンジしていった可能性もありますが、何よりティアナが心を開き出した事でより接しやすくなり、彼女が輝きを見せ始める。恋だ。
ゼネテスは肝心な大事なことは言わなかったりするくせに、思ったままの賛辞や感想は素直に言ってしまう大変キザな部分があり、世の中を知っている大人の男に世間知らずのお姫様がこれだけのことを心の底を真正面から言われたら、その気になってしまう。なびいてしまう。落ちてしまう。
だからゼネテスはモテるんだよ。
ましてや、将来を確約された婚約者相手なら、こんなに幸せなことがあるだろうか。
期待してしまわないだろうか。

ゼネテスが現れることを心待ちにし、ゼネテスが帰ることを寂しいと感じ、どれぐらい落ちているかと言えば、不仲である母親との関係を、(将来の夫である)ゼネテスが言うのなら考えると覆してしまうほど、ティアナはゼネテスに重きを置き始める。
それを見越してのゼネテス配置ならば本当にエリス様の雌狐っぷりよ。
そもそもゼネテスはティアナの母親である叔母貴に心を寄せており、
「あんたは叔母貴に少し冷淡すぎる。確かに叔母貴には冷酷なところもある。けど、あんたにとっちゃ、血のつながった母親だろ?」
と、目線的には完全に叔母擁護の姿勢。
「あんたの無理解は叔母貴を苦しめていた。叔母貴が頑張ったってどうにもならん。あんたが嫌っていたのは、あんた自身だったんだからな」
己が最期に残した遺書のほとんどの内容が婚約者に向けた叔母貴のフォローだったということを昔散々語りましたけど、そういう感じです。
その明らかに、この件に関しては明らかに自分の味方ではない男の意見を聞いて、努力してみると答えた時点で、言い方悪いけど、エリスもゼネテスもほぼ勝利が見えてきている。

じゃあさ、婚約者を見直して、恋に落ちて、それからどうなるかったら、婚約者をそこまでその気にさせておきながら、相変わらずゼネテスが将来的に何を考えてどうなりたいのかは、その時が来ないと全くわからない男だったりするし、大層オモテになる総司令閣下が、実際はオモテにならないじゃないの?という理由も沢山出てくるんですが、それは踏み込めば踏み込むほどわかってくる訳で。

フラグが折れた後の人の恋路の話をするのが思った以上にメンタルを食ってしまったので続きます。

ゼネテスそういうところだぞ。お前のせいで④に続くハメになった。
続く。

ゼネテスとティアナ②

2020年02月26日 17時16分45秒 | ジルオール系熱弁
後半です。(と思ったらゼネテスのせいで③まで続きます)

ティアナは権力の為に政略結婚という道具にされていると思っている中で、同時にティアナの根本的な内面の問題として、
×…王女ですもの。そう言わないといけないんですよね…
×…王女、王女、王女。…では、王女でない私は何者なのでしょう?
×王家の人間として、私は王女ですから…こうするしかないのでしょう。そういう役割を演じるしかない…
 ×私って「王女」でなければ空っぽだったんですもの
と、あり、空っぽの自分を維持する為には「王女」でいなくてはならないと思っている。
口では「婚約者と認めません」と言ってても、実際はゼネテスを指して、
「貴族としての責務も捨てて」「貴族としては失格」
と評価しているので、ティアナ自身が王族として王族たる教育をされて育ってきた前提としても、王族はこうあるべき、貴族はそうするべきっていうのがちゃんと頭にあるんだと思う。
じゃあ、男尊女卑と言われているロストールで王位継承権一位のティアナがすることと言えば、男を立てながら世継ぎを産むことになると思うのね。
ってなると、ティアナ自身が望むか望まないか別として、あてがわれた男に沿うしかない。
●これでも、国のことは、いろいろと考えているつもりです
というティアナは自分の存在意義の為に「王族として」「王女として」っていう責務を口に出す反抗的な態度よりは、誰にでも気を遣うティアナとして心ではちゃんと深く考えていたのではなかろうかと思った訳です。

でも実際覚悟して、心でちゃんと思ったとしても、あてがわれた男というのはどこぞの王子様でも何でもなく、九つも年上の母の兄の息子。従兄妹。
世代が違い過ぎておっさんであるし、しかもドラ息子で有名で、
×酒とバクチに明け暮れた野蛮な人
×酒とバクチにおぼれて宮廷に近寄ろうともしない
 ×婚約者でありながらめったに王宮に顔を出さない
っていう、こうあるべき定義から全てはみ出しているし、「無精ひげ・昼間から酒の匂いプンプン・だらしなくはだけた胸板」っていうのが出てくると、貴族でも紳士でもなくて、お前本当にどうにかしてくれっていう印象しかないんですわ。
ティアナが務めとしてやらなくてはならないことを生きる為だと割り切ろうとしている時に、ゼネテスはそれらを放棄してる。
プレイヤーや主人公、冒険者世界の人々は、貴族であるということをなしにして、ゼネテスという人物がだらしなく振る舞うのは個性で、もっと他の沢山の長所を知ってる上の個性だってわかってるけど、王宮から出たことのないティアナはゼネテスの貴族の肩書の中の貴族をやれてない部分しか知らない。物凄いバカにされるような男なのです。
そりゃ当然嫌にもなる。
そんな人に王女として高貴に大切に育てられている自分を、王女の務めとして、お任せ出来るだろうか、出来なくてもしなくてはならない。というところまで考えていたのではないかと思うんです。
勿論、性的とか夜的な意味でですよ。ゲフンゲフン。
子を成さねばならぬと思うなら。

だったらもう、そういう運命に従うから、せめてせめて相手が貴族らしく、ちゃんと王宮に顔を出してくれることぐらい望みたい。
だから、この場合は、その辺りを声高に言う。って言う感じではないかなとか適当に考えた次第です。
ティアナは婚約者の男が王女である自分の部屋に入るのを拒んだりしないのは、ある種の覚悟と諦めがあるように感じます。(あくまでそういう風に見ればね)
で、その身なり身だしなみとか風貌の嫌悪感みたいなものは、ティアナがゼネテスと取るコミュニケーションが増えていくことによって次第に解消されていく。
慣れたというか性格が見た目に勝っていくみたいな感じかも知れない。
男って仕事出来るとカッコよく見えるから…。

困ったことにというか運命のバランスというか、男主人公がティアナに接近しなくても、ティアナがゼネテスに心を開く展開もちゃんと来る。
それをある程度見越していたのか、エリスはゼネテスに「足繁く通えと」と圧をかけ、ゼネテスは「彼女には必要なのさ。もっともな理由があって文句をぶつけられる人間がな。これからも、ときどき顔を出してやらなきゃならんな。」という上からボランティア精神な義務感としてティアナの元に通うようになる。
(攻略本で調べたら、ゼネテスとのフラグが折れてないとティアナ付き添いに行けなかった気がするし、ゼネテスと主人公のフラグが折れてるからこそ進むゼネテスとティアナの関係だとしたらそれもまた運命というか)
後はスラムのイベントで外でのゼネテスを知ることであるとかで、ティアナはゼネテスを完全に見直して惹かれていくというか、本来あるべき正当な婚約者として改めて自覚したんだと思う。
男の人だと思ったんだと思う。将来が見えたんだと思う。
将来的にオフィシャルやれる男。
それってある時気づくととても恥ずかしいことだけど、ティアナにとっては確約された数少ない未来の可能性の一つになるはずだった。
「貴方は貴族としては失格ですが、民衆の間ではとても信頼されているという事です」
と、信頼されている男だということを認める。
「ゼネテス様は本当は優しくて、思いやりがあって! それに、とってもお強くて…」
そして、彼が本来どういう性格の男であるか、また能力的にどうなのかがわかるようになる。
「ゼネテス様は…愚かなあの方は…」
この辺りも、愚かだと言っていても、ファーロス家の兵だけでカルラと戦うつもりを決めた勇気と無謀さのことを指してして、馬鹿にしている訳ではない。
ゼネテス様。その呼び方には最早、社交辞令以外の尊敬と愛情が感じられる。




ただゼネテス。お前だお前。

お前のせいで③に続くハメになった。
続く。

とりあえず、ティアナはパッと見て恵まれた環境(バックアップ的な)にあることが災いして本人の感じている闇や不幸が贅沢や高望みに取れてしまうんだけど、それはそれとして周りにはわかりにくかろうが、ティアナにはティアナの苦労があるという訳で、その辺りはよく話題に出る話なのでデフォとします。

ゼネテスとティアナ①

2020年02月26日 17時10分03秒 | ジルオール系熱弁
ゼネテスとティアナは婚約者同士。
ティアナには母親が決めた婚約者がいるということは、割かし早い段階でプレイヤー(主人公)は知らされることになるのだけど、勝手に決められた婚約者は政略結婚の為に用意された男であり、政略結婚が目的であるが故に、その相手は評判の著しく良くないろくでなしであるという情報がティアナやレムオンの会話で情報として入ってきて、それじゃあティアナ可哀そうだなとなる。(多分)
ファーロスの御曹司はドラ息子で有名であり、貴族周辺ではかなりの勢いでバカにされている印象。
またゼネテスは最初はどころか中盤まで自分が貴族であることを明かさないし、貴族であることもバレていないので、まさかこの二人が実のところ、婚約者同士とは誰も思わない訳だ。騙された。

ゼネテスとティアナは9歳も歳が離れており、政略結婚だから歳の差はまぁしゃーねーなとは思うけど、奴らは従兄妹同士なのである。
父親の妹の娘と結婚せいと言われた男と、母親の兄の息子と結婚せいと言われた娘である。近い。近過ぎる。
そして、結婚を決めたのがティアナの母親のエリス。エリス様が強過ぎて「ゼネテスを次期国王につけファーロス家が王位を簒奪したい」と誰にでも思われている訳だけど、実のところは「ただティアナを幸せにできる男が良い」という、「ティアナを不幸にしてまで実現する価値はない」「ティアナの婿はファーロス家の者でなくともよい」「ただ、ティアナを幸せにできる男であれば」という考えで、あくまで娘の為の判断であり、男主人公がティアナとフラグが立ついい感じになれば、相手が特に家柄とか素性とか余り気にせずに男主人公でも別に良いと思っていたことがわかる。(まぁ男主人公もゼネテスの片腕だったり将軍だったりで、最終的には英雄路線に向かうけど)
そんな感じで、全く乗り気ではないゼネテスの将来の自由を縛って押さえつけてまで婚約を進めたのは、権力とか王位とか関係なく、純粋に判断して娘を幸せに出来る可能性を一番持つ者がゼネテスで、彼個人の人柄と性格ありきで決定されたという一重に親心なんですが、強硬手段過ぎて誰にも伝わらないし、肝心のそこは言ってないという感じです。
ティアナともかく、ゼネテスにはティアナを頼むみたいな感じでは言ってあるんだろうか。
うーむ。

ゼネテスにはティアナの将来を考えた上で、お前が頼むって押し切られたとして、ゼネテスは認めていないと言ってます。
ティアナが好きとか嫌いとかまだそれ以前の問題だし、ティアナの人生を背負わなきゃいけないし、そう、この男、そもそもが家を出た人間で貴族の責務を全うする気がない。
この全ての面倒ごとから逃げたがっている。仕方ない。
そもそも、ゼネテスが好きなのは、婚約者の母親で、叔母貴、あんただ。という状態、カオス過ぎるわ。
惚れた女が自分に向かって、娘との結婚を決める。ハード過ぎる。全力で逃げる。

ハード過ぎると言えば、結局、ゼネテスとティアナが許嫁であるとして、何がどうかというと、当たり前ですが将来、夫婦になることが決められているという事で。
じゃあ、その夫婦として生涯添い遂げることを決められてどうかって話になると。
この二人、そのうち、やる関係です。やれる、やるようになる、やらなくてはならない。という事です。
そうなんですよ、当たり前過ぎて何を熱弁振るうのかって話ですけど、このまま行くと王女であるティアナが時期国王の子供を産むっていうことなんですわ。
ティアナが!ゼネテスと!…という生々しい未来を前提とした話になる。
ティアナはゼネテスとしなきゃいけないし、ゼネテスもティアナとしなきゃいけない。
愛した女が、婉曲的に娘と励めと薦めてくる。うーわー。
これは全力で逃げたい。
エリス様恐るべし。

エリス様恐るべしと言えば、滅茶苦茶人のことを見ている。
ゼネテスに対しては信頼と辛辣を同時に見せる。有名どころだと「あれは器用で頭もいいが、立ち回りがヘタだ。…敵を作りやすい」
「ゼネテスはどうしておる?総司令らしく振る舞っておるか?」と聞いておきながら、素直に返答すると、
「フフ…、厳しい評価だ。まあ、よい。最初から期待しておらぬ」
とお答えになられる。
娘の婚約者に対してこの評価!って思っても、結局のところは身内での数少ない話のわかる男というポジションだし、何より最後は動く男だと認識してそうなので、最後は娘と向き合うのではないかと期待してるんだろうなぁ。
政敵が自分の娘を好いているのもわかっているし、娘にその気がないのもわかっている。
「レムオンは、幼いころからティアナに惹かれていた。ティアナもレムオンを兄のように慕っているが、それ以上の感情はない…」
アトレイアのことも見ている。
気にかけていると言えばそれまでだけど、例えば男主人公によって彼女に変化がもたらされると恋だとわかる。
「アトレイアに会って驚いた。目を見張るほど美しくなった。…そう思わぬか?」
「恋をすれば女は変わる。美しくなる。心当たりはないか?」
そして、ティアナ。
既に書いたけど、ティアナが幸せであれば相手は問わないという基本スタンスなので、男主人公が介入することによって心を開こうとしている娘との関係性には、
「ティアナがずいぶんと世話になっているそうではないか。王宮を抜け出しての密会とは、ティアナがのぼせ上がるのも無理はない。そなたは、思いのほか女心を掴むのが上手いようだ」
と肯定的に捉えてくれる。
「これからもティアナを頼む。私の命より大事な娘だ」
そして、命より大事だという一人娘を頼むと言ってくれる。

こういう見方をした上で、男主人公が登場するという可能性がない状態での娘の人生の幸せにとっての最善の伴侶が「ゼネテスを婿に選ぶ」ということで、男主人公が登場して娘の王子になりえそうになった場合、「ゼネテスを婿に選んだのは早計」という判断になるということです。
いやでも、愛のない政略結婚をしたが故に今のエリスが大変なことになっているのに、娘にも同じような目に合わせるのかとも思ったけど、そうならないために据えられたゼネテスであるんだろうなとも思うしで。
で、いや、ホント、男主人公が現れた可能性だけ見ると、逆に登場したのが女主人公で、そしてティアナが闇落ちした場合の地獄っぷりと来たら…。
男主人公→ティアナの心を開く→ティアナED(ゼネテスは自由放免もしくは退場)
女主人公→ティアナの周りの男を奪う→ティアナ闇堕ち→ラストバトル
意図しようがしまいが、そうなってしまう仕様とは言え、うーむ…。


脱線しました。
冒頭の通り、ティアナは最初こそ、ティアナ視点での言い分があって、その話をティアナ視点で聞いているとやはり、望まないことをさせられてティアナは可哀そうだなと思いながらゲームは中盤まで進みます。
それがいざ、婚約者の素性があのゼネテスだとわかるとプレイヤーであるこちらとしては、本人が認めてなかろうが何だろうが、ゼネテスと結婚できる、ゼネテスの妻になれる。ゼネテスとヤれる公認って、滅茶苦茶羨ましくなるんですよ。
(ド直球やがな)
重度の叔母コンであるとか、いろいろ面倒くさい手の付けられない男だというのは後々わかるとして、ゼネテスとティアナの関係性がわかった時点である程度はもう、ゼネテスの人となりがわかってるので、ゼネテスの婚約者って響きだけで勝ち組だし、ゼネテスに婚約者がいて権力によって定められてるというのに軽い絶望が湧くんだなこれが。



長くなったので後半に分けることにしました。
続く。

ゼネテスとエリス

2020年02月21日 19時47分41秒 | ジルオール系熱弁
【過去記事からゼネテスとエリスの関係についての記事周辺を一部抜粋して加筆の上再構成しました】




ゼネテスと伯母貴は「何かあった派」か「何もない派」かという論議について語り合った。
某様は「ありようがない派」だった。
ちなみに私は「一度も何もないに決まっているが、あったらどうしよう派」チキンだ。
でも、やっばりゼネテスの性格やキャラ設定が無印対応と∞対応に分かれるのは、もう仕方ないよね的な話だったような違ったような。
(ここまでは過去文章です)

過去記事においての私は、ゼネテスとエリスの関係において一度でも何かあったのではないかという可能性を考えこんでしまった時期もありましたが、2020年においての私は、
全くない。ある訳がなかった。
と解釈しており、殆ど揺らいでません。
(ただし、自分の解釈の中で納得の行った部分だけなので、それ以外の創作物においてはこの限りではありません)

(ここからは過去文章です)
「ゼネテスはエリスの事が好きなので、主人公の方には向いてくれない」という解釈が回りの二次創作ゼネテストさん達の一般平均的な物です。(2008年くらい当時)
ゼネテス→エリスの図式は認識として固まっているのに、ゲーム自体の作りでは「心中出来るなら本望」「心中出来なかった」という決定打を打っておきながら、プレイヤーに好意以上を匂わせる・予測させる程度に留まっています。
それは、ゼネテスが伯母貴に対する好意を主人公にしか打ち明けていないようで、その事実を登場人物が誰も口にしないからです。
登場人物の目からの視点がないんです。
(あっても微妙だけど)
ゼネテスの言葉と、プレイヤーの受け取った解釈でしか、その好意具合がどんなものかわからない。
(「子供の頃から憧れていたんだろ?」のシャリの挑発は別として)

始原口伝を見てみました。
ゼネテス中心相関図では、ゼネテスの矢印は
ティアナ→許婚
ツェラシェル→かつての仲間
カルラ→戦う
アトレイア→救う
ノヴィン→父・息子

となってて、どちらかというと血縁や立場上の事実として書かれてます。
この場合で言うと、エリスに対しては→伯母・甥であるのが妥当なような気がしますが、この相関図では、「エリス→好意」一人だけ感情表記…!
「エリス王妃は憧れの存在」とも書いてあり、ゼネテスの脳内シェアで割と重要なんだと思わせられます。
ただ、エリス中心人物相関図だと、ゼネテスの項目自体が存在してないのが何とも皮肉な感じと言うか。
せめて、伯母・甥とかって書いてあげましょうよ…!(笑)

エンサイ見てみました。
ゼネテス項では「女性関係は非常に奔放」くらいしか衝撃的な記述がないので「ゼネテスの遺書」項へ。
「リューガの変で処刑を覚悟したゼネテスがティアナ宛に残した遺書。自分の出生に悩むティアナに真実を伝え、生きる目的を与えようとする内容。ふらふらと遊んでばかりいたゼネテスであったが、許婚のティアナの事を本気で心配していたのがわかる」…という事です。
しかし、その画像での解説は「最期は一番の思い人の事を考えていた」模様で、やっぱりティアナ宛に書いたエリスの名誉の回復であって、思い人は、エリスなんだなぁと。今更ですが。

ここまで表記であったとしても、異性として以外の、人間としての憧れや、思慕なのか、それとも異性としての恋愛感情なのかは、もっと確実な決定打がほしいので、まだ曖昧で資料では憶測以外のジャッジがしかねるんですが、往生際が悪いなぁ私。

ただ、やっぱり、エリス関連項目では、家族一番、家庭一番で、家庭以外に属しているゼネテスに関して甥として目をかけている的記述も無く、あるとしても物語上の業務的な内容が僅かに残るくらいって、どんだけ。
多分、家族の事で頭がいっぱいの伯母貴の心の隙間をゼネテスがどう埋めるかにかかっているのですが、エリスは正直、ゼネテスやんちゃな甥っ子くらいにしか思ってなさそうで寄ってくるから構っている位の認識だったくらいにして。(笑)
そう思うと何にもなさそうなんです。
ただ、にしては二人が近くにいすぎるし、(他の王族とは対等な会話が出来ない含む)「地獄こそが相応しい」「心中」など、何処か後ろ暗い二人の秘密共有要素に匂わせるのが原因なんだと思います。


「生きている限りずっと建前を貫く男、ゼネテス」の本音は「俺にとっては優しいいい女だったよ」で、エリス様に関する思慕こそが、本音?
本音だよなぁ、数少ない…!
そして本音を漏らす相手がいつも主人公…。

二次創作界隈では、ゼネテス→エリスの片思いという恋愛感情の図式がある程度確立していてそこには何人たりとも、主人公であっても立ち入れない神聖な領域でそこが匙を投げたいブルーポイントで…!
でも、公式書籍関係では、この気持ち、この相関図を、片思いや恋愛感情という明確な表記でなく、思慕だとか憧れとか、どうとでも解釈出来る仕様なんですが…。

前に、ゼネテスと叔母貴が何かあったかと考えた時、結論放棄してたけど、最初、一回ぐらい何かあったと仮定して、その時もずっとエリスは家族の事考えてて、自分の入る余地ないなと痛感したから、あの遺書の文みたいなのが出てきたのかなと思った事もあって。
でも、実際、叔母貴は、愛されようと必死で浮気を疑う余地がなくそんな家族が大事ならそもそもそんな行為に及べる訳もなく、何だかんだエリスをよく見ていたレムオンやあのセルモノーですら浮気はないと確信している模様。
甥っ子の同情に簡単に気を取られるかといえば、それはないだろうし。
そんな一途で自分の入る余地のない人をとても愛しく思っていてそこに自分が介入出来なくても、それでもいいと思ってるような、むかつく程綺麗に消化している(笑)ゼネテスがいたんだな。

結局ゼネテスは、心が広くて、常に心を開いているような印象があるけども、その広い心の中は荒野みたいな物で、簡単に入らせて貰っても何もない。
そこにゼネテスの心の核は置いてないみたいな…。

後、「闇落ち」という現象ですが、闇落ちしたいずれの人々も「私が」「私なんて」「私なんか」「私ばっかり」「私だけ」みたいな、私が私が私が私が…!っていう、自分の事ばかりに気を取られて、他人の事を思いやれる余地がなくなっていると思うんです。
それだけ、人間の感情特有の鬱積した、鬱屈した心が出口のない消化不良の膿んだ掃き溜めになる、それだけの事情があるんだと思いますが、結局自分本位な部分が爆発した部分があったのかな…みたいな。

そういう面ではエリスは絶対闇に落ちない気高さがいる訳で。
死んでしまったゼネテスが現れた時も、彼は真に闇落ちした訳ではないのかなとも思えるのです。
エリスが死んだ時もゼネテスは、闇に落ちなかった。
闇に落ちる程、気持ちの爆発がないキャラだともいえますが…。
(ここまで過去文章です)



先程も加えましたが、過去記事においての私は、ゼネテスとエリスの関係において一度でも何かあったのではないかという可能性を考えこんでしまった時期もありましたが、2020年においての私は、
全くない。ある訳がなかった。
と解釈しており、殆ど揺らいでません。

それは私が歳を重ねた中で、兄弟の初めての子供に対して、自分が叔母として関わった時に、その世話をした子供はいつまでも赤子であり幼児である訳で、そこで成長して大人になって急に男面されたところで、何粋がってんだよ。やめとけやめとけ。無理すんなっていう話で終わると思ったからです。
結局、あの時の可愛い子供のイメージしかないわ…という感じです。
そういう気持ちを覆して甥っ子相手にフラフラしてしまうような女ではない。誰の目から見ても浮気なんかしなかったし出来なかった女ですよ。という話です。

だから、二人にそんなことはありません。何一つないということで、当時の不安を消すことに成功したというご報告でした。(謎)