●メルレイン
90年代の雑誌の読者投稿で彼のことをメルとお呼びになる方がいらして、可愛いなぁと思っていたので、
そこから私もメルと呼ぶように…。
ちゃんとメルレインと呼ぶことも多いですが。
元々、メルはアルフリードの兄ということ抜きにしても好きなキャラクターでしたが、
最終巻を読み終えるに辺り、自分で思ってたよりメルレインが好きだったということを自覚しました。
メルレインは父親が殺された時に、族長は妹が継ぐという事を守らせる為に登場して、
その流れの一端で、アルスラーン陣営に族ごと加入しちゃってたっていうザックリな把握の仕方。
アルフリードが美しいという設定の中、異母兄であるメルレインもさぞかしハンサムであろうと思い、
実際、不機嫌極まりなさそうな無愛想なお顔立ちのせいで、それがよく伝わらなかったっぽい。
けども、義理堅くて優しくてクールで熱いメルレインが好きでした。
メルレインは妹よりは更に一歩引いたバイプレイヤー的な位置にいたので、口数の少なさもあいまって、
要所要所のシンプルで確実に役目をこなすところ以外でで、出番的には少なかったのかも知れない。
でも、その存在感、意志、見せ場。
そういったところが前面に出てくるのが、父と妹と妹婿の家族を喪った後だというこの絶望感。
生き方や人生の情熱が、家族の復讐、仇討ちにシフトする中で、
最も命を奪いたいとする仇がですよ。
人付き合いの苦手そうな、好きじゃなさそうなメルが、
関係性は良好だったんだろうことが「けっして悪くなかった」という感想で初めてわかる仲間のジムサ。
彼の実の弟のプルハーンか゜探していた仇というこの運命の過酷さですよ。
これはさすがにメルのメンタルのボコボコさに追い討ちで…。
妹の仇討ちの為に友達寄りの仲間の弟をやらねばならない…。
結局、メルレインはあくまでクールに徹した葬り方をした訳ですけども…。
その割り切り方ももう…。
決闘式なもんだし…首を刎ねてるしで…。もう…もう…。
ほんと…メル…。
その後からのメルは自暴自棄というか、がむしゃらに死に場所を探してそうな気配すらある、
戦場殴り混みの武人っぷりで最前線の大活躍の連続。
この破竹の勢いの中に、何処か投げやりで、
余計な感情を頭に入れないようにしてそうなのが本当に酷で…。
まぁ結局、ザッハークに果敢に挑んで行って玉砕するんですよね…。
首飛ばされて、目が見開いたままだったみたいな…。
どんなホラーだよって感じですよ…。
メインキャラの1人にこの扱いかよ…。というのと、あくまで戦場では残酷さが常に平等なのかも知れない謎の現実というか…。
はぁ、でも痛みとか感情とか何もないまま、
一瞬の一発で事切れる事が出来るなら…まぁ…うん…せめて…どうなんだろう…という…。
族長も族長代理も亡くなってしまったゾット族…その後の事はわからない…。
つら…。
そんな感じで、メルレインの事を書くだけでメンタルが死亡したので記事がずっと止まっておりましたが、
ようやっとここまで辿りつきました。
●クバード
クバードはクバードらしかったなぁ。
クバードらしくて、特に何も言葉が出ない…。
(クバードらしさというものに解釈違いがなければ)
彼は、家族とか家柄とか身分とかそういうもの関係なくて、常に今。って感じじゃないですか。
イルテリシュと互角だったので、イルテリシュよりクバード強そうなんだけどって思う自分と、
イルテリシュって強いんだけども、自分が思ってたより強かったんだねっていうバランスで、
差し引き互角って事なんだと自分で納得した。
クバードが相手が互角って察してすら両目を失った時点で、相打ち前提の勝利に持ち込むのを判断して迷いがない。
そして予想通りに予定通りの結果の残して、
「こんなもんだな」
と息を引き取る。
死への持ち込み方も彼らしい終わりでした。
未練も後悔もない。今だけ。
●キシュワード
キシュワードもメルレインと違った意味でメンタルボコボコですよ。
周りに気を使って、奥さんと息子との別れ(多分今生のものになると察している)も素っ気無くやらざるを得ない。
キシュワードの奥さんは聡明で才覚のある人だろうけど、
物語的には良妻賢母の専業主婦夫人でしかないので(でしかないという言い方も何だけど)
何かいきなり突然いろんな任務任せられて、内政に関わる役職の立場が付いていき…何なのこの展開…の連続。
子育て中なのに…とか思ってしまう…。
キシュワードさんはああいうタイプのお人柄ですから戦場で果敢に挑み、
そして戦場で散るというのはまぁ別に構わないというか、覚悟の上の誇りなんでしょうけども。
実際、クバードの最期を見事と称して奮起して腹を決めた感じでしたし。
あー、でも御大は狙ってたんでしょうかね、双刀将軍の異名を持つ程の名高い戦士がですよ、
両手首を切り落とされて亡くなるとか…。
ああ…もう…ツライ…。
まぁでも勇者的な非業の死と名誉の死で、そこだけ切り取ると、
武人らしい最期ですね…って感じで収められそうなのが…キシュワード…ツライ…。
続きは、タハミーネとラジェンドラとザッハークとヒルメスとフィトナと総括になる予定です。
90年代の雑誌の読者投稿で彼のことをメルとお呼びになる方がいらして、可愛いなぁと思っていたので、
そこから私もメルと呼ぶように…。
ちゃんとメルレインと呼ぶことも多いですが。
元々、メルはアルフリードの兄ということ抜きにしても好きなキャラクターでしたが、
最終巻を読み終えるに辺り、自分で思ってたよりメルレインが好きだったということを自覚しました。
メルレインは父親が殺された時に、族長は妹が継ぐという事を守らせる為に登場して、
その流れの一端で、アルスラーン陣営に族ごと加入しちゃってたっていうザックリな把握の仕方。
アルフリードが美しいという設定の中、異母兄であるメルレインもさぞかしハンサムであろうと思い、
実際、不機嫌極まりなさそうな無愛想なお顔立ちのせいで、それがよく伝わらなかったっぽい。
けども、義理堅くて優しくてクールで熱いメルレインが好きでした。
メルレインは妹よりは更に一歩引いたバイプレイヤー的な位置にいたので、口数の少なさもあいまって、
要所要所のシンプルで確実に役目をこなすところ以外でで、出番的には少なかったのかも知れない。
でも、その存在感、意志、見せ場。
そういったところが前面に出てくるのが、父と妹と妹婿の家族を喪った後だというこの絶望感。
生き方や人生の情熱が、家族の復讐、仇討ちにシフトする中で、
最も命を奪いたいとする仇がですよ。
人付き合いの苦手そうな、好きじゃなさそうなメルが、
関係性は良好だったんだろうことが「けっして悪くなかった」という感想で初めてわかる仲間のジムサ。
彼の実の弟のプルハーンか゜探していた仇というこの運命の過酷さですよ。
これはさすがにメルのメンタルのボコボコさに追い討ちで…。
妹の仇討ちの為に友達寄りの仲間の弟をやらねばならない…。
結局、メルレインはあくまでクールに徹した葬り方をした訳ですけども…。
その割り切り方ももう…。
決闘式なもんだし…首を刎ねてるしで…。もう…もう…。
ほんと…メル…。
その後からのメルは自暴自棄というか、がむしゃらに死に場所を探してそうな気配すらある、
戦場殴り混みの武人っぷりで最前線の大活躍の連続。
この破竹の勢いの中に、何処か投げやりで、
余計な感情を頭に入れないようにしてそうなのが本当に酷で…。
まぁ結局、ザッハークに果敢に挑んで行って玉砕するんですよね…。
首飛ばされて、目が見開いたままだったみたいな…。
どんなホラーだよって感じですよ…。
メインキャラの1人にこの扱いかよ…。というのと、あくまで戦場では残酷さが常に平等なのかも知れない謎の現実というか…。
はぁ、でも痛みとか感情とか何もないまま、
一瞬の一発で事切れる事が出来るなら…まぁ…うん…せめて…どうなんだろう…という…。
族長も族長代理も亡くなってしまったゾット族…その後の事はわからない…。
つら…。
そんな感じで、メルレインの事を書くだけでメンタルが死亡したので記事がずっと止まっておりましたが、
ようやっとここまで辿りつきました。
●クバード
クバードはクバードらしかったなぁ。
クバードらしくて、特に何も言葉が出ない…。
(クバードらしさというものに解釈違いがなければ)
彼は、家族とか家柄とか身分とかそういうもの関係なくて、常に今。って感じじゃないですか。
イルテリシュと互角だったので、イルテリシュよりクバード強そうなんだけどって思う自分と、
イルテリシュって強いんだけども、自分が思ってたより強かったんだねっていうバランスで、
差し引き互角って事なんだと自分で納得した。
クバードが相手が互角って察してすら両目を失った時点で、相打ち前提の勝利に持ち込むのを判断して迷いがない。
そして予想通りに予定通りの結果の残して、
「こんなもんだな」
と息を引き取る。
死への持ち込み方も彼らしい終わりでした。
未練も後悔もない。今だけ。
●キシュワード
キシュワードもメルレインと違った意味でメンタルボコボコですよ。
周りに気を使って、奥さんと息子との別れ(多分今生のものになると察している)も素っ気無くやらざるを得ない。
キシュワードの奥さんは聡明で才覚のある人だろうけど、
物語的には良妻賢母の専業主婦夫人でしかないので(でしかないという言い方も何だけど)
何かいきなり突然いろんな任務任せられて、内政に関わる役職の立場が付いていき…何なのこの展開…の連続。
子育て中なのに…とか思ってしまう…。
キシュワードさんはああいうタイプのお人柄ですから戦場で果敢に挑み、
そして戦場で散るというのはまぁ別に構わないというか、覚悟の上の誇りなんでしょうけども。
実際、クバードの最期を見事と称して奮起して腹を決めた感じでしたし。
あー、でも御大は狙ってたんでしょうかね、双刀将軍の異名を持つ程の名高い戦士がですよ、
両手首を切り落とされて亡くなるとか…。
ああ…もう…ツライ…。
まぁでも勇者的な非業の死と名誉の死で、そこだけ切り取ると、
武人らしい最期ですね…って感じで収められそうなのが…キシュワード…ツライ…。
続きは、タハミーネとラジェンドラとザッハークとヒルメスとフィトナと総括になる予定です。