感動としあわせの家づくり物語

岡山県倉敷市の工務店「林建設」の大工職人「林俊文」が仕事で感じた「感動としあわせの家づくり物語」を綴っていきます。

綺麗な作業着やスーツでは見えないのが「家づくりの現場」の真実

2013-07-04 23:45:31 | 家づくり職人物語
岡山、倉敷は小雨が降ったり止んだりの一日。

倉敷市中庄の屋根葺替え現場も、同じく中島での外構エクステリア現場も業者さんたちの懸命の頑張りで無事に作業が進んだ一日に予定が狂うことなく来週を向かえれそうな雰囲気に感謝です。

そんな中、「まっちゃん」たち3人の大工さんは昨日、棟上げした玉野市の現場へ向かいサッシの取付などの造作工事に取り組んでくれています。

私は「しんちゃん」と共に次の真庭市北房での改修工事を目前にやり残していた、岡山市中区の住宅へ頼まれて制作していた木製のスノコを届けにいく所からの一日。

スノコを取付以外にも室内に物干しを掛けるフックを取り付けたり、床のたわみを直したり、家具の移動を手伝ったりと朝からフル活動、午前中で一通りの作業を終えた頃には・・・

庭への玉砂利の敷込みやら木材の幹を利用したオブジェの塗装などを追加注文をいただきありがとう御座います。一旦、仕事は持ち帰えらせていただき後日、工事に入らさせていただきますので宜しくお願いします。

真庭市北房での旧家の改修工事の工期が厳しいだけに、明日からお盆までは本腰を入れて取り組みたい所。玉野と北房と4人の大工さんたちも2手に別れての作業を予定していますが、玉野市での「蔵」新築現場の造作を早めに終わらせてくれるのかが鍵。

小規模の工事は私ひとりで回る予定にお盆まで上手く時間を調節して多くのお客さんの依頼に対応したい所。

1ヶ月半は、どの現場も予断の許せない予定に成っていますが、皆で協力してお盆前には現在工事が進んでいる多くの現場の引渡しが出来るように精一杯の努力を重ねて取り組んでいかねば・・・

写真は午後から回った岡山市中区の住宅新築現場で玄関脇に計画されたシューズクロークへ棚の取り付け作業に励んでいる所。

こちらも内装では塗装、クロスの仕上げの工程に予定通りに順調に工事が進行中、協力業者の職人さんたちも各々の仕事が忙しい中だとは思いますが、いつもと変わらず丁寧に施工してくれる姿には本当に感謝です。

普通の工務店は、営業マンがいて、現場監督がいて、その中で仕事をするのが一般的な建築職人。

当社の様に大工が営業~現場管理、そして現場作業と行なう工務店は珍しいのですかね?

私自身も普段は作業ズボンにTシャツという格好で仕事をしているので、新入りの業者の職人さんたちは私が元請会社だと知らずに「大工さん、監督さんは何処におるん?」と聞いて来る人が大概。

時には横柄な態度や言葉で接してくる職人さんもいて何とも面白い。

そのまま「今は居ないんですよ」と答えると、「監督が居ないから」と施工の手を抜こうとする職人も希に居たりと業者さんの真の姿が見え隠れるのは心底、残念。

結局、態度の悪さが目に余る時は注意して直させ、施工の手抜きは指摘して直させるのですが・・・

勿論、事前の打ち合わせはしていますが、打ち合わせに来るのは大抵が業者の社長で在ったり、営業担当であり、工事前に私と彼らと綿密な打ち合わせをするのですが・・・

この時の打ち合わせ内容が実際に施工する職人さんに届いていなかったりする業者さんも在るのは如何な所か?

幾ら営業を担当する社長や担当者が上手い言葉で私を騙してみても、結局現場では嘘が付けないのが建築業界・・・勿論、こうした業者さんとは長い付き合いになる事はなく一度限りの関係で終わるのです。

その後も私の思いを知ってか知らずか?言葉巧みに営業をかけてくる業者さんもいるのですが一度失った信用が回復する事はないのがプロの世界。

そうして私が現場で水戸黄門の様に職人さんの普段の態度や施工技術など見て選び抜いた業者さんたちが現在の当社の協力業者メンバー、彼らとなら自分の人生をかけて取り組む日々の「家づくり物語」を共に作っていける大切な仲間。

明日からも彼らと共に励む「家づくり物語」の先に見える幸せを追い求めていかねば・・・

一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語 林建設 林俊文

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