もみじ祭が終わって少々気抜けした日を送っている。
夏が余りに暑かったから紅葉は期待できないと思っていたが、
NHKで太平山のモミジが美しいとのTV報道があった翌日は、
驚くほどの人出があった。
が、大震災以後バスツアーの数が減り夫が愚痴をこぼすことが多くなった。
だが震災ばかりの所為ではないようである。
旅行業全体が日帰りツアーの本数を減らしていると聞く。
世の中、それほどに浮かれ遊ぶ余裕がないのだろう。
観光地の端くれとして痛い話である。
今衆議院選挙では景気をよくしてくれる政党を選びたい。
反原発、反増税など耳触りのいいことを訴える泡まつ政党に、
我が日本の未来など託しようもない。
祭の最中はギリギリの人手で対応した為か、
調理場での夫は仁王様の如くえらい剣幕でがなり立てた。
まったく何時ものことながら同じ口上で殺気立ってノノシル。
平常は往々にして人当たりがよく、
特に女性には親切この上ないのだが、
イベント中のピーク時ときたら親の敵に会ったみたいに怒る、怒る、怒る。
歌舞伎の黒や藍色の隈取りをしたら悪役の役者そのものだ。
しかし本人は修羅場を過ぎればケロッとしているのだからいい気なものだ。
だが丑年の私めは腹に持つ。「よ~し、見ていろ!」
だが三歩歩くと忘れてしまうのだから悔しいことこの上ない。
【石神さん】と呼ばれ巷でかなり評判のお守りがあるそうな。
なんでも女性の願いを必ず一つだけ聞いてくれるという。
鳥羽市相差(おおさつ)の神明神社に祀られている一つの女神だそうで、
古くから海女たちが密かにお参りを続けてきたという。
如何にも御利益の有りそうな、そんなお守りをつい最近頂いた。
本真珠の付いた小さなお守りと願い事を書く用紙が入った封筒型の袋。
一つの願い事を書いてその袋に入れ投函すれば御祈祷をし、
懇ろに神様に通じてくれるというのだ。
あぁ~何とありがたいお守りだろう!
深夜早速願い事を書き出した。だが待てよ・・・
願い事は一つだけというではないか。
え~と、え~と、細身の紳士で思慮深くって懐具合が温かくって・・・
れれれ~~どれ一つも外せない堂々巡りの理想の君。
『どうかバツイチになったら巡り合いたい君なんですが・・・』
ボールペンを持つ手がハタと止まった。
同じ隈取りならイケメンの【助六】を望みたいし・・・と、
どうにも願い事が一つに纏まらないのだ。
ええ~い、面倒だ!なれば・・・と書きなぐったのが、
『どうか商売が繁盛いたしますように~~』
ハァァ、またまた悪人隈取りを相手に年を越し、
新たなる【財の神様・巳年】に賭けることとなりそうだ。
それにしても四季のある日本の良さ(今年のモミジ以外にGOOD!)、
日本人に生まれてよかったと言える国造りに、
政治家達には腹を括って頑張って貰いたいものだ。