秋の初め頃から一日おきくらいに他県ナンバーの車で来店する若者がいた。
一人はスラリと背が高く、もう一方はピアスをした小柄な青年だ。
スポーツドリンクを買って山を3時間くらい歩いてくる。
どちらも口数が少ない。二人の関係の様子を見るに、
現代版・黄門さまと助さんor格さんみたいなのだ。
初めのうちこそヘトヘトになって帰ってきたが、
11月も終わり頃になるとケロッとした顔で戻ってくるようになった。
或る時、身体を鍛えているのかと尋ねたが笑って何も答えなかった。
そうした今月の初め8人で食事がしたいと予約の電話があった。
到着時間を告げ、予約時間に少し遅れると済まないとの連絡まで入れてきた。
余程に几帳面な性格かと今時の青年にしては珍しいと感じた。
もしかしたら、あの二人の若者なのではとフッと思った。
予約時間に遅れること10分。勘通りやはり彼らだった。
そして・・・・
えらく貫禄のある50歳代の女性一人を含めた方々8人は、
ハッとするほど【違う世界】の方々と見受けられた。
長身の青年を除く全員が女性を<姐さん>と呼ぶ。
そしてその息子らしき彼を<会長>と声をかけるのだ。
彼らは食後に山歩きに行くと言った。
ほどなくして出かけて行った。
3時間経った頃、あの二人の他はヘロヘロして戻ってきた。
口をきくのもしんどそうにして座り込んだまま動けない。
あの小柄な青年は彼らに飲み物を配り労っている。
30~40分経過した頃、帰り支度を始めた。
すると会長と呼ばれた青年が私の方を向いて、
「今日で訓練は終わり! 明日、キリマンジャロに行くんだ」と言った。
「えぇ~~」 驚く私たちに<姐さん>が小さく頷いた。
アフリカの高峰で何を思い、何を感じてくるのだろうか。
いずれにしても無事に行ってくるよう声をかけた。
二人は目で笑って車に乗り込んだ。
<会長>も<姐さん>も世界が変わって行く現状だ。
誰もが明日のことは判らない。
ブータンの若き王が仰るように、
誰の心にも棲むという龍が輝く黄金色になって欲しいものである。
一人はスラリと背が高く、もう一方はピアスをした小柄な青年だ。
スポーツドリンクを買って山を3時間くらい歩いてくる。
どちらも口数が少ない。二人の関係の様子を見るに、
現代版・黄門さまと助さんor格さんみたいなのだ。
初めのうちこそヘトヘトになって帰ってきたが、
11月も終わり頃になるとケロッとした顔で戻ってくるようになった。
或る時、身体を鍛えているのかと尋ねたが笑って何も答えなかった。
そうした今月の初め8人で食事がしたいと予約の電話があった。
到着時間を告げ、予約時間に少し遅れると済まないとの連絡まで入れてきた。
余程に几帳面な性格かと今時の青年にしては珍しいと感じた。
もしかしたら、あの二人の若者なのではとフッと思った。
予約時間に遅れること10分。勘通りやはり彼らだった。
そして・・・・
えらく貫禄のある50歳代の女性一人を含めた方々8人は、
ハッとするほど【違う世界】の方々と見受けられた。
長身の青年を除く全員が女性を<姐さん>と呼ぶ。
そしてその息子らしき彼を<会長>と声をかけるのだ。
彼らは食後に山歩きに行くと言った。
ほどなくして出かけて行った。
3時間経った頃、あの二人の他はヘロヘロして戻ってきた。
口をきくのもしんどそうにして座り込んだまま動けない。
あの小柄な青年は彼らに飲み物を配り労っている。
30~40分経過した頃、帰り支度を始めた。
すると会長と呼ばれた青年が私の方を向いて、
「今日で訓練は終わり! 明日、キリマンジャロに行くんだ」と言った。
「えぇ~~」 驚く私たちに<姐さん>が小さく頷いた。
アフリカの高峰で何を思い、何を感じてくるのだろうか。
いずれにしても無事に行ってくるよう声をかけた。
二人は目で笑って車に乗り込んだ。
<会長>も<姐さん>も世界が変わって行く現状だ。
誰もが明日のことは判らない。
ブータンの若き王が仰るように、
誰の心にも棲むという龍が輝く黄金色になって欲しいものである。