北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G7X撮影速報】第10師団創立56周年記念守山駐屯地祭.名古屋の師団祭(2018-11-24)

2018-11-26 20:05:06 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■74式戦車と式典参加部隊撤収
 74式戦車の装備品展示、機甲戦闘に打ち勝つために研ぎ澄ませた第二世代戦車、その獰猛な容姿の背景にはいずこかへ向かう車列が。

 第10師団創立56周年記念守山駐屯地祭装備品展示の様子です。74式戦車を正面から、本年は戦車体験試乗を実施する為、記念式典会場は戦車試乗会場へと早変わりしまして、装備品展示は記念式典会場外縁で実施、この写真は開放された観閲台付近から撮影しました。

 16式機動戦闘車、実はこの車輛は観閲行進前の車両待機位置にも展開しまして、早合点して遂に新装備が第10師団へ配備されたのか、と思えば戦車教導隊第4中隊の所属でした。ただ、戦車教導隊は年度末改編で機甲教導連隊へ改編されますので、最後の一般公開、か。

 中距離多目的誘導弾、早合点して遂に新装備が第10師団へ配備されたのか、と思えば富士教導団普通科教導連隊第2中隊の車両、第10師団から79式対舟艇対戦車誘導弾廃止からはや四年、そろそろまともな対戦車ミサイルの再配備を望みたいですが、そろそろ、やも。

 守山駐屯地祭、続報は第二の駐屯地観閲行進や市街パレードというべき参加部隊の撤収です。守山駐屯地は幾つかの門扉があるのですが、このなかで大型車両が続行できる門扉は正門のみとなっています。そこが新しい撮影位置、撮影機会、というものを形成しました。

 師団祭ですので、守山駐屯地の第10師団は隷下の各部隊を集結させて師団行事を実施します。春日井駐屯地の第10後方支援連隊や第10施設大隊に第10偵察隊、豊川駐屯地の第10特科連隊に第10高射特科大隊、愛知県内だけでも守山駐屯地には多数の部隊が来ている。

 東海北陸地方を警備隊区としている師団ということで普通科連隊は三個あります。守山は第35普通科連隊が駐屯していますが、あと二個連隊は金沢駐屯地の第14普通科連隊、久居駐屯地の第33普通科連隊、式典と観閲行進へ石川県と三重県から長躯駆けつけています。

 観閲行進続編といいますか、寝坊救済といいますか、帰路に就く師団隷下部隊が続々と車列を組み名古屋市内へと進発する様子はなかなかに壮観です。守山駐屯地はやや高台にあり、市内へ勾配を下ってくる構図も車列を見易く、勇壮引き立て、よいのかもしれません。

 師団司令部前信号、式典参加部隊が撤収を開始するのは正午を過ぎて少しの後、これならば朝一番に駐屯地へ撮影位置を定めずとも、車列が撮れる。師団記念行事を示す飾り門が背景に収めることが出来ますので、これも行事の一環のような雰囲気を醸し出すのかも。

 82式指揮通信車や96式装輪装甲車は車幅を道路運送車両法に適合する2.5m以内としており、届け出を出さずとも一般乗用車と同じように車道を走行させられますので、日中駐屯地開放が行われている時間帯でも続々を帰って行きます。もちろん、横断歩道に注意して。

 戦車部隊は今津駐屯地から第10戦車大隊が式典に参加していますが、戦車は特殊大型車両、車幅が3.17mもあると共に重量38tと大型で戦車輸送車に積載し輸送します。輸送車に積載した総重量は50tを越えてしまい、輸送は所轄署と道路管理者に届け出て夜間に行う。

 軽装甲機動車と高機動車、93式近距離地対空誘導弾、81式短距離地対空誘導弾、対空レーダ装置P14、と撮影できる装備は意外に多い。もちろん支援車両としてのトラックが大半なのですが、このほかに74式戦車以外の戦車部隊支援車両などが先行して帰路に就く事も。

 小幡訓練場が守山駐屯地最寄りの訓練場です、戦車砲や対戦車火器の射撃を行うような場所ではなく、訓練場なのですが、実は師団行事にて多数の車両を駐屯地へ集合させる際に、行事に参加しない守山駐屯地の車両を一時転進させていまして、これら車両が戻る様子も。

 87式偵察警戒車が25mm機関砲とともに撤収する様子やFH70榴弾砲が中砲牽引車とともに長大な車体を帰路に就く様子などもみられるのですが、師団祭訓練展示に続く装備品展示をみていますと、その間撤収してしまうこともあり、このあたり時機をみて撮影したい。

 ストライカー装甲車をアメリカから輸入すればいい、など無責任な発言をする方々がいますが、車幅2.7mのストライカーは特殊大型車両となり、仮に配備されたとしてもこれら車両のように自由に国内を行き来できません、車幅2.5mでも行き違いは厳しい様子がこちらで学ぶ。

 日本に適合する車両、この必要性を体験的に知ったのは守山駐屯地前のこの道路上なのかもしれません。部隊の撤収ですが、信号と交通混雑がありますので交通安全に留意し営門を出て行きます、観閲行進よりもじっくり、師団の隊列をみてゆくことが出来るのですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【G7X撮影速報】第10師団創立... | トップ | 新防衛大綱,いずも型護衛艦へ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

陸海空自衛隊関連行事詳報」カテゴリの最新記事