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京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

令和二年度二月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2021.02.06-2021.02.07)

2021-02-05 20:14:44 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 mRNAワクチンに続いて不活性化ワクチンが開発され始めているCOVID-19疾病対策の報道に心躍る今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 今週末も自衛隊関連行事は行われません。しかし防衛省自衛隊としては訓練計画は予定通り実施されているようで、伊勢湾では毎年恒例の伊勢湾機雷戦訓練が実施されています。もっとも、毎年恒例であるのは参加部隊規模とアメリカ軍の参加という部分だけで、例年のような大規模な掃海艇入港は無かった、とは現地へ進出された方のお話でした。

 伊勢湾機雷戦訓練は本年、例年のような四日市や松阪に大量の艦艇が勢ぞろい問い運方式ではなく、横須賀基地に集結した機雷戦部隊が抜錨し伊勢湾へ向かう、という、なにか揚陸作戦の前哨戦としての機雷戦のような方式となっていまして、横須賀では併せて硫黄島方面での訓練に当たる輸送艦も同日出航し、揚陸作戦前夜の様相であった、という。

 COVID-19政府緊急事態宣言延長、本来であれば今週末に解除の予定であった政府緊急事態宣言の解除は一ヶ月延長されることとなりました。一応数字の上では感染者数判明の件数は低下していまして、緊急事態宣言に先んじての勝負の二週間や覚悟の二週間という期間を挟んでの感染対策や自粛が効をそうした、とは数字では言いうる事なのですけれど。

 保健所の業務限界が極まり、死者数局限化に重点が置かれたことで濃厚接触者追跡とクラスター追尾という、2020年春の第一波を乗り切ることができました日本型の感染対策が機能できない状況に追いやられており、保健所の機能を遙かに越える感染で、市中感染の全容を把握できない、感染拡大は次の段階に悪化してしまったといえるのかもしれません。

 公衆衛生能力を拡充させる必要は感じるのですが、保健所運営は都道府県単位であり、都道府県財政の悪化が保健所運営能力を統廃合で低下させた一方、一人保健師や職員を採用した場合には退職までの数寿年間の人件費を継続的に捻出できる見通しがない、という非正規公務員依存の自治体財政の問題があり、いわば竹槍主義しか残っていない状況です。

 国家中心の衛生対策を、と主張したいところではありますが、財政は無制限ではない事は承知の通りでして、なによりも公務員の大規模な拡充を支持しない世論が行政への支持として出力された結果としての現状がありますので、橋本内閣時代から連綿と続いた公務員縮小、合理化の流れを一新させる事へのもう少し理解と周知を望みたいところです。

 イギリス変異株。さて、実のところ全く楽観要素が無いのが、この拡大です。実はこの懸念、ポルトガルでの医療崩壊を望見し改めて認識しました。ポルトガルは欧州でも感染対策と経済運営の両立に成功していた事で知られますが、イギリス変異株が流入すると、従来の感染対策を継続しただけでは大規模な流行を防げず、一日一万の感染者が続く。

 ポルトガルの人口は1000万、既に死者数は突沸のように1万1000名と爆発し、今週からドイツ衛生軍がEU要請により派遣されるという事態に進んでいます。社会的距離と自粛主体、日本のような感染対策では現在既に静かに市中感染が始まる状況であり、ポルトガルと同様の事態に展開する懸念があり、楽観要素は全くないとの認識が必要でしょう。

 ワクチンEU輸出管理決定。EU欧州連合は欧州域内でのワクチン不足を鑑み、欧州域内で生産され世界へ供給されるワクチンについて、その輸出をEUによる許可制とする旨を発表しました。これは気持ちは分からないではないのですが、世界規模でのワクチン争奪戦を激化させる懸念があるとともに、日本国内への供給についても影響が及ぶ懸念があります。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・今週末の行事なし

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
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