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京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

令和二年度二月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2021.02.20-2021.02.21)

2021-02-19 20:21:30 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 日本国内ワクチン接種が開始されましたが皆様いかがお過ごしでしょうか、本日は接種本格化の際には輸送支援に当るであろう木更津駐屯地等の情景と共に。

 今週末はやはり自衛隊関連行事は行われません、世界規模で観れば感染拡大は鈍化しているのですが、我が国では緊急事態宣言継続下でも感染拡大は鈍化しているのですが、懸念事項としては鈍化の割合が低下、つまり一定以下の水準まで中々感染拡大が減らない状況があり、拡大期の入院患者、その死亡例が増え、まだ危機の最中です。そこでワクチンは。

 東京医療センター院長が日本最初の接種者となりました、2月17日0900時に接種開始、最初の接種では新型注射器が用いられました、これは六回分が内蔵されたアンプルから従来の注射器では五回分を取り出す非効率が指摘されていましたが、新型注射器により残す事無く効率的接種を行えることになります。厚生労働省は新型注射器確保を進めています。

 欧米の報告では25%で二度目の接種後に38度までの発熱が報告されているとのことで、医療関係者を優先接種とする事から、東京医療センターでは初の接種後の記者会見において、医療従事者先行接種とともに一定数の医療関係者が二度目の接種後に発熱が生じる事で医療業務に滞りの無いよう、ワクチン接種対象者を分けてゆく考慮してゆく方針とのこと。

 世界の感染拡大率はここ五週間一貫して減少に転じており、一日75万から40万の水準となり、この感染規模は2020年10月の水準まで抑える事が出来ているようです。これは世界最大の感染爆発に見舞われたアメリカ国内での感染拡大が抑えられ始めている点であり、ワクチン接種はまだまだ不十分ではありますが、それでも効果が出始めているといえます。

 コバックスファシリティとしまして世界では各国が資金を共同負担し世界中へのワクチン普及を経済格差に関係なく実現させる取り組みが進められています。コバックスファシリティでは年間に20億のワクチンを世界に供給する方針ですが、まだまだ世界の70%に普及させ集団免疫を構成するには遠く及ばない状況です。世界人口を考えれば2023年まで続く。

 シノファームワクチンのハンガリー接種開始、17日にハンガリーでは中国が独自開発したワクチンの接種が開始されました。これはEU加盟国では初めての事例で、EUは安全性の高いmRNAワクチンを中心に認可し供給していますが、シノファーム社は新型コロナウィルスを不活性化させたワクチンを採用しています、供給不足がまさに顕在化している形だ。

 アメリカでは100年ぶりの寒波が全米を襲い、ワクチン接種計画へもすでに影響が及んでいるとのこと。特に中西部を中心に広範囲が停電被害に見舞われており、ワクチンでは超低温保存を求められるものもある事から影響が懸念されています。世界の感染拡大歯止めはアメリカでの感染抑制が最も大きな成果であるだけに、寒波は看過できないでしょう。

 フランスでは病院へのサイバー攻撃が頻発しているとの事で、これはデータベースへの接触をできないようした上で解除を条件に金銭を要求する身代金型ウィルスというサイバー攻撃です。これによりコロナ感染対策にも支障が及んでいる状況で、パリ検察局ではランド県とローヌ県の病院サイバー攻撃に対して本格的な捜査を開始したと発表しています。

 サイバー攻撃はファイザーやアストラゼネカ社などコロナワクチンを生産する製薬会社に対しても行われ、攻撃が組織的かつ大規模であった事から、幾つかの国家の関与が疑われています。ウィズコロナの時代、その次にはポストコロナの時代は必ず到来するのですが、その新しい時代の対立要素が徐々に増大している点、やはり大きな関心事といえましょう。

 WHO武漢現地調査団の現地調査終了。世界ではポストコロナの時代とともに、何故一年以上に渡り地球規模の停滞と災厄を受容せざるを得なかったかへの答えを求めていますが、漸く実現した中国武漢、最初の大規模感染爆発地域での調査は、残念ながら不徹底に終わりました。唯一の成果は、COVID-19は中国の生物兵器では無かった、との再確認でした。

 武漢現地調査。陰謀論的に武漢に所在する武漢ウィルス研究所において開発されていた中国軍の秘密生物兵器が漏えいしたのではないか、という中々信じにくい、核兵器に対抗する核酸兵器、という視点はあったのですが、WHOは武漢ウィルス研究所の短時間とはいえ重要な調査が認められ、その可能性は非常に低い、との確認はできています。一歩進んだ。

 しかし、中国国内での感染拡大は世界がCOVID-19を認識したよりも相当早かった可能性、今回のWHO調査により示されました。中国国内での感染爆発を国家的恥辱と考え隠蔽した可能性、若しくは別の視点で、中国国内で発生した新型ウィルスを認識するまで時間が掛かり過ぎたのではないか、こうした可能性があり、WHOは再調査を希望しています。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・今週末の行事なし

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
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