北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

岐阜基地航空祭2007(岐阜基地開庁50周年記念航空祭) (1)

2008-11-19 22:43:23 | 航空自衛隊 装備名鑑

■岐阜基地航空祭07

 2007年10月28日に開催された岐阜基地航空祭、絶好の快晴を舞台に進められた航空祭の模様、今回から数回に分けてその詳報を掲載したい。

Img_6871_1  航空自衛隊岐阜基地には、飛行開発実験団が展開している。この飛行開発実験団が展開することから航空自衛隊が運用を行う航空機に関する評価試験を実施する日本のエドワーズ基地として知られ、また、航空機を開発生産する川崎重工岐阜工場が隣接していることから、定期整備や新造機なども、ここ岐阜を起点として大空に舞い上がっている。

Img_6813  岐阜基地航空祭2007は、この岐阜基地開庁50周年を祝う特別な航空祭でもあった、基地の滑走路に並行する形で名鉄各務原線とJR高山線が走っており基地ゲートに近い名鉄三柿野駅から基地に向かう。メインゲートなど入り口は幾つかあり、交通の利便性が高いのが嬉しい岐阜基地航空祭。

Img_6834  基地にはいり、模擬店のグッズに目を取られながらも、混雑前のエプロン地区に足を運ぶ。時計は0830時をやや過ぎた頃。オープニングフライトが開始される前の時間。しかし、コックピットが一般公開されているT-4練習機などのまえには、さっそく行列が出来上がっている。入間基地航空祭と並ぶ人気の航空祭がいよいよはじまる。

Img_6837  とりあえず、混雑する前に、地上展示を一通り撮ってしまうと考えた。これから混むのだ。格納庫には飛行開発実験団のF-4ファントムと各種装備が並べられていた。20ミリ機関砲。M-61機関砲は機首に搭載され、毎秒100発という高い連射速度で標的に襲い掛かる。ミサイルのように最低射程距離が無い、近接用の装備だ。

Img_6848  AIM-9空対空ミサイル。127ミリロケット弾に誘導装置を取り付けたミサイルとして米軍で運用が始まり、進化を続けているミサイル。航空自衛隊が運用しているのは比較的新型のAIM-9Lで、目標から発せられる熱(赤外線)を追尾し目標に命中する。射程は15km程度。短射程ミサイルで、中射程のレーダー誘導ミサイルと組み合わせて運用される。

Img_6858_1  JDAM,これはGPSを用いて誘導する期待の新型装備。展示されていることに少々驚いたのは、まだ試験中の装備であったからだ。JDAMとはJoint Direct Attack Munition,入力されたGPS座標に向かって安定翼を作動させ落下、命中する精密誘導爆弾で、Mk82/500ポンド爆弾にセンサーと安定翼モータ、GPSアンテナを取り付けるだけという手軽な装備だ。

Img_6879  このJDAMは、より詳しくはGBU-38Bという。この爆弾を装備することで、高高度から投下しても高い命中精度を維持できるため、支援戦闘機は機関砲や携帯対空ミサイルが待ち構える危険な低空に降りる必要がなくなる。落下時に滑空させ、長距離地対空ミサイルの射程外から任務を遂行する新型のJDAMも開発されている。

Img_6872  格納庫無いではエンジンも展示されていた。F-4EJに搭載されるJ79-IHI-17エンジンでターボジェットう方式を採用、重量は1700kg、出力は通常時に5350kg、最大出力で8120kgのルイ力を発揮する。エンジンや各種装備については、整備員の方から懇切丁寧な解説を受けることができる。

Img_6890  赤外線誘導装置GSS-1を装着した500ポンド爆弾。海上目標に対して運用するもので、対艦ミサイルASM-1などにより上部構造物を大破した目標にとどめをさす用途で用いられる。四方を海に囲まれた日本列島を守るべく、対艦用の装備は充実している。GSS-1は、より大型の爆弾にも搭載可能だ。

Img_6863_1  格納庫内部をみてまわっていると、かなり距離があるにもかかわらず、エンジンの鼓動がこちらに届く、F-15Jが二つのF-100-PWエンジンが咆哮をあげ、全備重量では25トンに達する鋼鉄の猛禽を大空に羽ばたかせてゆく、いよいよオープニングフライトが開始される旨、アナウンスされる。

Img_6868_1  F-15戦闘機は、強力なエンジンにより19.4㍍の巨体を無理やり機動させる戦闘機、巨体には各種レーダーや長大な後続距離を担保させる燃料を充分積み込むことができる。多数のミサイルを積み、広い空域の制空権を維持、この機体は、少ない機体で長大な日本列島の防空を維持し、奪われた大空から敵対勢力を駆逐する日本向きの制空戦闘機である。

Img_6875_1  続いて、オープニングフライトを実施するべく、F-2支援戦闘機が離陸してゆく。岐阜基地では、初めて飛行したFSX初号機時代のまま、初号機が維持されている。三菱重工とロッキードマーティンが共同開発した支援戦闘機で、対艦ミサイル四発を搭載し、日本に接近する洋上からの脅威を取り除くのが任務だ。

Img_6930  機体は離陸しても、すぐに飛行展示をおこなうわけではない、落ち着いて、地上展示機を撮影しつつ、次の撮影ポイントに向かう。この日は快晴、岐阜基地開庁50周年を祝うような快晴、快晴というのは航空祭では本当に感謝しなくてはならない。しかし、岐阜での快晴、これは、ここエプロン地区からは逆光になってしまうことを意味する。

Img_6904  岐阜基地は、入間基地航空祭に準じて10万人以上が集まる航空祭なのだが、撮影するべく立ち入ることができる場所が比較的広い、のだが、2007年はエプロン地区の改修工事が行われており、やや、地上展示区を行うことが可能な地域が狭くなっており、米軍機の参加などにも影響したもよう。

Img_6910  三沢基地から展開したE-2C早期警戒機。三沢基地では航空掩体に収容されて運用されており、有事の際には第一線航空基地に展開し運用される航空機、当初は防空管制のデータリンクへの対応などに機体が小型で苦労したが、現在では小回りの利く装備として重宝されている。より航続距離が大きく、滞空時間の長いE-767早期警戒管制機を補完する形でE-2Cは運用されている。

Img_6902  航空祭ということで航空自衛隊が運用する航空機以外の装備も展示される。写真は、災害派遣に活躍する人命救助システム。阪神大震災を契機として陸海空自衛隊に装備されている装備で、人命救助や救急など、震災後24時間で必要とされる各種装備が収められている装備品である。

Img_6920  第4高射群のペトリオットミサイル部隊が装備する車両。第4高射群は、ここ岐阜基地を司令部とし、要撃機がうち漏らした目標に対して中京京阪地区の防空を担う実戦部隊。高射隊はミサイルのほか、野外において展開し自活するための所定の装備を有しており、陸上自衛隊の装備よりも充実した面があり、興味深い。

Img_6935  T-3初等練習機。この時点で最後の一機まで練習機としては除籍された期待ではあるが、飛行しないまでも、地上展示には出されていた。まだまだ飛べそうな良好な状態。後方に見える巨大な格納庫は、次期輸送機C-Xを収容するための格納庫である。残念ながらC-Xは初飛行に至っていない。

Img_6939  航空祭では、地上展示機が並ぶエプロン地区の、そして離着陸を少しでも間近にみれる最前列が混雑する。しかし、端のほうに行ってみると案外最前列まであいていたり、また一歩さがっても、飛行展示は大空を背景におこなわれるので、十分見ることができるのだが、一風変わったアングルを求め足を進める。

Img_6933  さてさて、始まったばかりの航空祭、飛行展示を観覧するべく、エプロン地区の最前列に向けて人々が歩んでゆく。岐阜基地開庁50周年記念航空祭、来場者は基地広報の発表では10万3000名に達する規模となるのだが、オープニングフライトに続き実施される飛行展示については、次回以降に詳報として掲載したい次第。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文および写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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岐阜基地航空祭2008 どこから観るか、撮影ポイントを考える

2008-11-17 23:57:02 | 航空自衛隊 装備名鑑

■多忙につきコネタです

 岐阜基地航空祭、とんぺい氏が足を運ばれるようだし、当方も当初、少し足を運ぶ程度の予定であったが、全展示撮影へ展開を再度検討と調整しているところ。

Img_7462  滑走路南側の保存展示区から撮影、という方法だと順光環境で撮影することができるが、地上展示機が並んでいる区域とまわろうとすると、どうしても相当歩かなくてはならない、シャトルバス(有料)もあるが、移動には結局並ぶ時間を含め相当な余裕をみておかなければならない。しかも、ブルーインパルスの飛行展示のあとに、異機種編隊飛行が行われるので、どのタイミングで移動するか、という決定が難しい。天候が曇りであれば、また話が違ってくるのだが。

Img_6901_1  いちばんの王道は、地上展示機が並ぶエプロン地区からの撮影だ、すべての展示は、ここからみることを前提に実施されるので、航空機の向きや構図などがいちばんよくみえるエリアだ。また、各種新鋭機や飛行開発実験団ならではの航空機用の各種装備をじっくりと間近にみることができる。ただし、滑走路の北側に位置する関係から、どうしても逆光になってしまう。

Img_7400 滑走路付近から撮影、という方法もある。岐阜基地の西側地区滑走路外周道路に沿って数kmの区間は立ち入ることができ、人口密度の高いエプロン地区からは考えられないようなゆったりとした撮影が可能だ。一方で、糧秣飲料水の補給とお手洗いが遠い、救難展示が遠くて見れない、などの問題もある。

Img_7208  いっそのこと、外から撮影、という方法もある。平日基地撮影の定番として多くの航空雑誌で紹介され有名な東側丘陵や、航空宇宙博物館から撮影、という方法がある。航空宇宙博物館からは、やや遠くなるが順光であるし、基地へはいるルートもあるようだ。なんとなれ、ここでの問題は、オープニングフライト、機動飛行、そしてブルーインパルスが飛行し、異機種編隊飛行、という今年のプログラム編成の関係上、移動のタイミング、という問題に尽きるのだが。

HARUNA

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入間基地航空祭 日本最大規模の来場者を誇るエアショー

2008-11-01 22:38:02 | 航空自衛隊 装備名鑑

◆入間基地航空祭役に立たないお役立ち情報

 田母神俊雄航空幕僚長が、第二次大戦に関する政府解釈と異なるエッセイを発表したことで更迭、これについては、一国の航空戦力に責任を持つ立場として、もう少し思慮深い行動がとれなかったものか、と思う次第。更迭はやむなし、だろう。

Img_4402  閑話休題。十一月三日に行われる航空自衛隊入間基地航空祭。航空自衛隊が実施する行事の中では最大の入場者を誇る、つまり日本最大の航空祭が、入間基地航空祭なのだが、入間に行こう、という友人知人がいたので、入間基地航空祭の概要を2005年航空祭の写真を用いて紹介したい(ちなみに調べてみたら、2005年の入場者は20万もいなくて、15万とのこと)。

Img_4424  入間基地は、中部航空方面隊司令部、中部航空警戒管制団司令部が置かれているが、この司令部は飛行隊を有さないので、航空祭の主役は、航空支援集団の第2輸送航空隊第402飛行隊が運用するC-1輸送機の編隊飛行、航空保安管制群の飛行管理隊、航空救難団入間ヘリコプター空輸隊、そして、航空総隊司令部飛行隊の航空機であろう。

Img_4396 入間基地へは、西武池袋線の稲荷山公園駅が最も近い。写真の右側に“歓迎入間基地”と出され、入場者を迎えているが、左端の西武電車のすぐ隣が稲荷山公園駅である。20万の来場者、そのかなりの人数が、西武電車を利用するので、その分、航空祭の輸送需要に対応する体制をとっている。

Img_4428_2  会場の地上展示機区画。地上展示機の向こうに滑走路がみえる、という配置だ。このエプロン地区のほか、格納庫をはさんで模擬店区画が設けられており、実のところ、模擬店区画は人口密度が低い。飛行展示が格納庫越となるものの、エプロン地区の人口密度は、写真の通りであり、家族づれには、模擬店区画か、基地の外側からの観覧が無難かもしれない。

Img_4456_2  C-1輸送機は、編隊飛行、機動飛行とともに、空挺降下の展示を行う。数回に分けて降下するのだが、習志野駐屯地の第1空挺団に所属する隊員が行うこの展示、先ほど、ものすごい機動飛行を実施したC-1輸送機の中には、実は空挺隊員も乗っていたのか、と別の意味で驚かされる瞬間でもある。

Img_4474  航空総隊司令部飛行隊のU-4多用途機。5機が入間基地に配備されている。VIPの輸送にも活躍しており、先日、北京五輪の開会式へ、福田総理(当時)の輸送に運用されたのは記憶に新しい。総隊司令部飛行隊は、第2輸送航空隊に所属している。このほか、YS-11EA/EB、そして飛行点検隊のYS-11FCなども入間に配備されている。

Img_4480  C-1輸送機は、川崎重工を主契約企業として開発した国産ジェット輸送機で、短距離離着陸性能、機動性に優れた航空機である。機内の2.6㍍×2.5㍍×10.6㍍の格納庫に、人員60名/空挺隊員45名を収容でき、貨物の場合は8㌧搭載で1500km、6.5㌧を搭載した場合2200kmの航続距離を有する輸送機だ。その機動性の高さは、航空祭の機動飛行で垣間見ることができる。

Img_4528  UH-60J救難ヘリコプターとU-125が救難飛行展示を行う。考えてみると、入間基地には、航空救難団司令部がある事を思い出す。なお、入間基地には司令部があるのだが、救難隊は展開していないため、航空祭の救難展示は、百里救難隊のヘリコプターと航空機が実施した。

Img_4536  航空総隊司令部飛行隊のT-4練習機。司令部飛行隊という響きがいい。4機が展示飛行に参加し、ダイヤモンド編隊や2×2編隊、そして機動飛行を展示、輸送機とは違う機動性を展示した。ところで、難航しているF-22導入、戦術研究という名目で、近く府中基地から横田に移る航空総隊司令部とともに、一個飛行隊を機密保持に適した横田に配置し、対ステルス機戦闘の教導につかう、というのはどうかな。

Img_4576  入間ヘリコプター空輸隊のCH-47による空輸展示。放水展示はほかの航空祭でも行われるが、トラックの空輸、という飛行展示は空自では珍しいのではないだろうか。それにしても、このトラック、よくみてみると、かなり傷んでいるのが判る。これは訓練教材のトラック、ということなのだろうか。

Img_4582  続いて、機動飛行を展示。大型の機体が想像以上の機動性を展示している。実は、この日出遅れて、撮影することができなかったのだが、オープニングフライトでは、飛行点検隊のYS-11FCやU-125が展示飛行を行った、とのこと。入間基地航空祭ならでは、という飛行展示は少なからずあるのだ。

Img_4594  この日は、海上自衛隊機や、米軍機の地上展示が無かったにもかかわらず、既に基地エプロン地区の人口密度はご覧のとおり。お手洗いにいくにもレジャーシートが行く手を阻む。また、お手洗いは長蛇の列。このほかにも、C-1輸送機の機内見学にも数百㍍の行列が出来上がっていた。

Img_4672  午後、ブルーインパルスの飛行展示が行われる頃には、模擬店区画にいた来場者の人も、展示飛行がよく見えるエプロン地区に移動する、この瞬間、入間基地航空祭の熱気は最高潮に高まるのだ。その分、撮影も難しくなる、ロールオンテイクオフをおこない、基地上空に編隊で戻った瞬間を撮影。

Img_4717  望遠レンズで撮影を続けていたが、広角レンズに切り替えて、スモークとともに展示飛行を行うブルーインパルスと、大観衆を一枚の写真にいれてみた。角度なんかは画像補正で対処。首都圏の航空祭、しかもブルーインパルスが参加するということで、来場者は下総や木更津の十倍、こういう人口密度になる次第。

Img_4727  ブルーインパルスの飛行展示が終了し、着陸が始まると、来場者は一斉に西武稲荷山公園駅に向かって動き出す。奥の方を見ると、着陸、もしくは帰投フライトに向かう外来機の姿も。初詣の明治神宮や伏見稲荷大社と比べても凄い人の流れだ。これをみると、入間基地航空祭が、人間基地航空祭、という風に見えるのも頷ける次第。

Img_4753  とりあえず、同時に同じ駅から乗車しようとすると、混雑がすごいことになるので、友人と保存展示機のところで一休み。司令部の置かれる入間基地は、飛行展示の見えるところ以外にも見所が多い。一休みしたのち、西武池袋線の稲荷山公園駅よりも一駅西武秩父寄り、入間市駅まで徒歩で移動、座れる状態の電車に乗車し、帰路に就いた次第。

 以上が入間基地航空祭の概要。足を運ぶ方の参考の片隅に読んでもらえれば幸い。

HARUNA

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本日は晴天なり! 笠取山分屯基地開庁記念行事速報!

2008-06-01 22:18:20 | 航空自衛隊 装備名鑑

■第1警戒群創立記念行事

 本日、三重県津市に所在する航空自衛隊笠取山分屯基地は、開庁52周年を迎えた。本日は速報というか、第一報という形で掲載したい。

Img_1751  笠取山分屯基地は、霧に覆われたレーダーサイトという印象があるが、本日は文字通り記念行事日和という快晴に恵まれた。

 式典行事は飛行展示を含め全て予定通りに実施、山頂のレーダーサイトということで、交通は便利とは言いがたいものの、会場には900名以上の来場者で賑わった。

Img_1677  2006年の記念行事では、残念ながら濃霧に覆われ、飛行展示はもちろん、レードームさえも一瞬しか見えないほどの残念な天気であった(ちなみに同日開催の富士学校祭も濃霧だったとのこと)が、本日が快晴ということを明白に示す一枚は、このレーダーの雄姿でご理解いただけよう。

Img_1691  飛行展示は、明野駐屯地から飛来したAH-1S対戦車ヘリコプターによる三回の機動飛行と、浜松基地より展開した三機編隊のT-4練習機による航過飛行、機動飛行であった。

 更に、太鼓演奏、喇叭演奏展示、柔剣道模範演武、徒手格闘展示など工夫を凝らした展示、そして地元名産品や防衛弘済会の模擬店、カレー販売なども行われていた。

Img_1950  装備品展示では、白山分屯基地より展開したペトリオットミサイル、そして救難装備品の展示、写真パネルの展示、通信機の展示やモールス信号教室などが開かれ、珍しい野外電話装置を実際に試用できたり、またモールス信号のキーを敲き電子音などを通じて、難解さを体験することができた。詳報は後日掲載。

HARUNA

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第1警戒群 笠取山分屯基地創設記念行事へのご案内

2008-05-30 21:24:59 | 航空自衛隊 装備名鑑

■笠取山分屯基地祭(開庁52周年記念行事)

 6月1日、つまり今週の日曜日といえば防府基地航空祭など様々な行事が行われるのだが自衛隊関連行事というWeblog北大路機関の“本来業務”に依拠して、展開写真紹介を通じて笠取山分屯基地祭の行事を紹介したい。

Img_4901  三重県の近鉄久居駅からバスにて移動する笠取山。ここには航空自衛隊のレーダーサイトが置かれている。このレーダーサイトは第1警戒群が運用しており、28個のレーダーサイトによる防空監視部隊のなかでも第1、とつく部隊なので注目されるのやも。航空自衛隊の部隊改編で、警戒群の幾つかは警戒隊に縮小改編されているが、警戒群の編成を維持している部隊も幾つかある。

Img_4873  航空自衛隊の基地ということで滑走路と管制塔に格納庫、というイメージをもたれる方も多いかもしれないが、レーダーサイトである笠取山分屯基地にはそういった設備はなく、他方、レドームや情報伝送用アンテナ、そして山間部の基地ならではの様々な装備が置かれており、広い基地を散策すると興味深いものも多くみることができる。

Img_4883  今回紹介している写真は二年前の開庁50周年記念行事における写真であるが、その際には近傍の白山分屯基地から装備品展示のためにペトリオットミサイルが展開していた。訓練展示として、ペトリオットミサイルの再装填展示などが行われており、毎日何度も行われている為、その都度別のアングルから撮影することも出来た。

Img_7204  今年の笠取山分屯基地祭では、広報の発表によればT-4練習機とAH-1S対戦車ヘリコプターによる日荒天時が予定されている。AH-1Sに関しては3回ほど飛行展示を行うとの事で期待したい、近傍の明野駐屯地から飛来すると思われる(T-4は、浜松基地からリモートで参加、もしかしたら岐阜の機体が来るのかも)。

Img_9092  笠取山分屯基地は、レーダーにより遠くまでを防空監視する為に山頂に設けられている。また、レドームや関連施設は有事の際の攻撃や電波干渉を想定して距離をおいて配置されているのだが、会場から歩いて行く事が出来る山頂はヘリポートになっている。その途上、防雪地下通路や巨大なパラボラアンテナなど、秘密基地っぽいものもみられる。なお、50周年の際にはこの山頂以外、携帯電話が繋がらなかった。厳しい環境なのだ(自販機も見当たらなかったような)。

Img_4932  飛行展示、変換ミスをすると非荒天時。荒天とはいかないが、この笠取山分屯基地は濃霧で有名だ。朝雲新聞社の『航空自衛隊の50年』をみると1958年7月15日の米軍からの移管行事でも、濃霧の中で行事が行われている様子が写されている。ただ、数ページの先には晴れた同日の様子が出ていて、天候が頻繁に替わる様子が見て取れる。

Img_4853  50周年祭の際には、式典会場へは、笠取山分屯基地から近鉄久居駅まで無料のシャトルバスが運行されている。久居駅→久居駐屯地(駐車場もある)→AUホテル→一本松→オークワ市営住宅口→栗葉小学校→湯の瀬入り口→笠取山分屯基地まで、一時間に一本の間隔で運行されていた。所要時間は久居駅から1時間25分、ただ、車内では航空自衛隊の広報ビデオなどが上映されており、けっこう面白い。

Img_4881  レーダーサイト、それは航空自衛隊の最前線にある任務地である。来場者は少なく、人口密度も低い。飛行展示などは天候に左右され、数としても決して多くは無いのだが興味深い点も幾つかある、お勧めの行事だ(情報として航空自衛隊公式HPなどもご参考にどうぞ、なお、あくまで今回の笠取山分屯基地祭に関する写真は50周年祭における写真から作成したものです)。

HARUNA

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これも“ゆるキャラ”!? 航空自衛隊小松基地航空祭成功の影にハレテル君

2008-05-27 15:00:29 | 航空自衛隊 装備名鑑

■小松気象隊『ハレテル』くん

 本日、多忙につき、昨日の記事の関係。雨天と自衛隊関連行事という特集で、まあ、降ったり止んだりの一喜一憂、毒にも薬にもならない記事、そんな中の一行を補完する本日。

Img_1987  小松基地航空祭は、毎年なんやかやいわれて悪天候が危惧されていても、いざ航空祭を開始してみると、あんがいあっさりと天候が回復し始める、これは小松マジックということで航空愛好家の間ではそれなりに有名らしい。今回くらいは小松マジックも・・・、とおもわれた昨年も一昨年も、ブルーインパルス飛行展示まで予定通り実施。気象が短時間で激変する日本海側の小松基地は、来場者に嬉しい激変を供してくれるわけだ。

Img_1841_1  小松基地航空祭が天候に恵まれる背景には、巨大照る照る坊主の貢献!?!?的な記事を昨日掲載しているけれども、これは、よくみたら小松気象隊の“ハレテル”君という立派なキャラクターであることが判明した。つまり、小松基地発の“ゆるキャラ”だったのだ。こういったキャラクターでは『中の人大変だなぁ~』『中の人などいないッ!』というやり取りがあるが、“ハレテル”君については、中の人は本当にいないっぽい。

Img_2189  “ハレテル”君は、スカイブルーのスカーフを身につけ、爽やかな笑顔を振りまいている。案外、これは小松基地航空祭でストラップにして売り出せば、他の航空祭でも晴天を願う航空愛好家の間でも好評&必携になるのでは、と思ったりする。この“ハレテル”君について、2007年の航空祭で初めて小生気付いたのだけれども、他の年度の小松基地航空祭でも頑張ってるのだろうか、もしご存知の方がいらしたらご教授いただければ幸い。

HARUNA

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岐阜基地試験飛行 EC-1電子戦訓練支援機&XP-1次期固定翼哨戒機

2008-02-21 18:00:16 | 航空自衛隊 装備名鑑

■上賀茂神社の御利益として感謝

 7000形パノラマカー連結八両編成が0755時に犬山遊園駅を発車して有名な犬山橋を渡るとの情報を、C.ジョニー氏に教えてもらい、KC-767撮影の翌日、このパノラマカーを撮影に木曽川へ展開した。

Img_9394  岐阜基地に着陸するEC-1電子戦訓練支援機。7000形多数を撮影した後、三河線で今日では貴重となった7100形と7700形を撮影しようかと話し合ったが、知立はちと遠い、ということで天候も良いことだし220円で行けるということもあり、継続は力なり!ということもあって岐阜基地に展開した。すると、EC-1が飛行しているということで正直、幸運であることに喜んだ。

Img_9645  次期固定翼哨戒機XP-1,初飛行から六回目の飛行試験。今回は四時間の長時間飛行を実施した。ううむ、正直、KC-767を撮影した翌日にEC-1にXP-1と撮影できるとは思わなかった。これも雷の神様ということで航空の参詣も集めるという上賀茂神社へ、先週のXP-1撮影成功のお礼参りへ赴いた御利益であろうか。感謝!またお礼参りにいかねば!。

Img_9401  EC-1電子戦訓練支援機が岐阜基地へ着陸する。EC-1はレーダーサイトに対して電子攻撃やチャフ散布などによって電子戦環境を形成し、実践的訓練を行うことが目的の航空機。総隊司令部飛行隊に所属し、日本(というか世界)に一機しかいない非常に稀有な航空機。1984年12月に初飛行した機体で、C-1輸送機を改造したものである。

Img_9415  EC-1は、その特殊な目的から様々なアンテナを機体の各所に配置しており、機首や胴体、尾部にアンテナを収容している。ちなみに、今回は川崎重工において定期整備を実施中であるが、首都圏の方からお聞きしたのだが、この際に機体形状が大きく変わるのでは、と一部でいわれていたようだ。電子戦用か、もしくは計測用のポットとおもわれるものが機首の下あたりに置かれていることがわかる。

Img_9586  XP-1固定翼哨戒機.1018時に離陸し着陸は1412時。実質四時間の飛行試験を実施した。今回もP-3Cを随伴機として飛行を実施。離陸したP-3Cがローパスするとともに続いてXP-1が離陸した。写真は着陸の様子。今回は比較的正面から撮影出来る位置に展開した。XP-1の正面の様子が良く判る。着陸時に滑走路をフライパスして再度進入、着陸した。

Img_9612  六度目の飛行試験は、前述のように四時間と非常に長時間の飛行試験。15日の記事にも書いたけど、そろそろ、引渡しなのかな、と。海上自衛隊の明日を担う翼、真新しい純白の機体に引かれた真紅のライン、機首部分などにはYS-11の香りを感じられる本機は、日本の系譜だ。

 最後になりましたが、C.ジョニー様、MAD様、本日はありがとうございました。

HARUNA

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航空自衛隊岐阜基地撮影2008.02.07 EP-3電子偵察機&AAM-5搭載イーグル撮影

2008-02-08 12:30:40 | 航空自衛隊 装備名鑑

■第二北大路機関設置

 2月7日0200時から2月8日0200時までの24時間、OCNブログサービスがメンテナンスにより機能停止とのことで、FC2ブログに予備として第二北大路機関(http://harunakurama.blog10.fc2.com/)を設置しました。

Img_3611  岐阜基地に隣接する川崎重工岐阜工場からUP-3CやEC-1、EP-3が連日、試験飛行にて離陸しているらしい。どうやら定期検査に入っているようで、事実、EC-1を撮影しているのだが、その後岐阜に着陸したらしい、とか情報があったので足を運ぶと、いきなりEP-3電子戦データ収集機が飛行している。やや距離があるものの仕方ない、信号停車の時間を利用し、早速撮影。

Img_3629  岐阜基地東丘陵にて撮影を開始。さっそく着陸してきたT-4中等練習機。機体番号から飛行開発実験団のT-4に同じ機体があったように記憶する。垂直尾翼に部隊マークが書き込まれていないので、定期整備中だろうか。機首に伸びたピトー管と垂直尾翼の側面のアンテナ、ピトー管が通常のT-4とは違う。

Img_3642  F-2が着陸してきた。この前日、三菱重工小牧南工場にて昨年の墜落事故以来、飛行停止していた小牧南工場における定期整備後のF-2試験飛行が再開されたばかりである。京都から近いF-2がこの岐阜なのだが、九州の築城基地、青森の三沢基地、宮城の松島基地に配備されている実戦部隊のF-2が編隊飛行する様子を撮ってみたいなあ、と(観艦式で三機編隊、東北方面隊記念行事で二機編隊は撮ったのだが)。

Img_3682  T-4練習機が着陸する。順番からして天候偵察に飛行していた機体なのだろうか。先ほどのT-4と比べるとピトー管やアンテナの部分が違うのがお解かりだろうか。こいつをAAM-5や500ポンド爆弾、ロケット弾を搭載できるようにして軽戦闘機にすれば、低速で機動性が高く、近接航空支援には最適なんだがなあ、と思ったりする。

Img_3713  飛行開発実験団のF-15Jが続いて着陸してくる。基地上空で旋回することなく、そのまま着陸した。航空自衛隊の主力戦闘機として整備が進められたF-15J,次期戦闘機の選定が難航しているため、近代化改修が急ピッチで進められる。近代化改修ではないものの、アクティヴレーダー誘導方式のAAM-4やAMRAAMを搭載可能とする改修が定期整備の際に行われている。

Img_3719  着陸するF-15Jの機体には四発のAAM-5空対空ミサイルを搭載している。兵装着陸、昨年はGPS誘導爆弾JDAMの搭載写真を掲載した以来。このAAM-5は従来のAAM-3やサイドワインダーの後継として開発されたミサイルで、機動性を高めることで、次世代航空機の回避性能を凌駕させ、無力化を期するミサイルである。

Img_3731  F-15Jとともに着陸したF-4EJ。垂直尾翼先端の形状などから、EJ改ではなく、航空自衛隊で数少なくなったEJ型であることがわかる。米軍では完全に引退したF-4シリーズは、横田基地でも大人気であった(展示されてたのはRFであったが)。昨年、小牧と米空軍の事故によりF-15J,F-2が飛行停止となった際には、F-4が全力で日本の防空を一手に担ったことは記憶に新しい。

Img_3736  岐阜基地に着陸する輸送航空団のC-1輸送機。撤収途上に撮影したもの。完全な逆光となっているが、まあ、C-1である。XP-1は数時間、エンジン試験を実施していたが結局離陸しなかったのは残念であったが、EP-3が撮影できたので個人的には満足である。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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航空自衛隊総隊司令部飛行隊電子戦支援隊 EC-1電子支援訓練機目撃!

2008-02-05 16:19:00 | 航空自衛隊 装備名鑑

■日本にただ一機

 先日掲載した419系電車であるが、あのあと東舞鶴からの帰路、むりやり敦賀を経由したので、再び撮影することが出来た。こういうのを縁、というのだろうか。さてさて、航空機ともやはり、こうした縁、というものがあると信じている。

Img_7432  写真は岐阜基地航空祭で撮影したC-1輸送機。C-1試作初号機として製造され、飛行試験機として区分されている。いわゆるC-1FTBと呼ばれる機体で、次期輸送機C-Xのエンジン試験なども担当したもので、日本に一機だけ、という機体である。大きく旋回する様子を撮影でき、機体上部の姿をとらえたものである。この形状は皆さんも航空祭などに足を運べばご覧になられたことも多いであろう。

Img_3172  今回の写真。距離がかなりあったので、画像が悪いのは申し訳ない。何気なくみてみるとC-1輸送機のように見えるが、機首や胴体の凹凸部分から推測してEC-1電子支援訓練機であると推測される。本機は入間基地の航空総隊司令部飛行隊隷下にある電子支援隊に所属する航空機で、C-1の量産機に所要の機材を搭載するかたちで1984年12月に導入された。

Img_3173  電子支援訓練機とは、レーダーサイトに対して模擬的な電子攻撃を仕掛け、訓練を行う航空機で、電波妨害、チャフ散布などを行うことで電子戦環境を構成し、訓練を行う。C-1輸送機の貨物部分を改修し、訓練用機上電波妨害装置などを搭載している。このEC-1は一機だけだが、電子支援隊にはYS-11E/E改電子戦支援機が運用されている。

Img_3177  蛇足ながらEC-1,この目で見たのは初めてである。電子支援訓練機は、電子情報収集などに用いる、SIGINT用途航空機として用いる事が出来るのだが、残念ながら一機では訓練支援が限界である。専守防衛を堅持するには、情報収集に依拠した予防外交が重要である。したがって、この種のSIGINT任務にも対応できる航空機が航空自衛隊にもう少しあってもいいのかな、と思いつつ、次回会った時にはもう少し良い写真を撮りたい。

HARUNA

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荒鷲と城塞 航空自衛隊F-15Jイーグルと犬山城国宝天守閣

2007-12-25 17:15:04 | 航空自衛隊 装備名鑑

■F-15J&C-130&F-2

 先日、所用あって名古屋に展開した際、犬山に立ち寄った。航空機の撮影は、別に目的ではなかったのだが、面白い写真が撮影できたので掲載したい。

Img_3039  古風な形状の管制塔・・・、ではない!。F-15Jと犬山城!!。C.ジョニー氏から、犬山で面白い写真が撮れた、との情報を戴いた。実は小生、来年末に廃線が決定した名鉄モノレールの撮影を行うべく計画していたが、丁度名古屋に行く用事があり、その際に撮影。モノレールに沿って足を進めていると、C.ジョニー氏のお話通り、こんな情景が飛び込んできたのである。

Img_2950  写真は名古屋名駅の高層ビル群とC-130H輸送機。C-130が所属する航空自衛隊小牧基地は、かつて、国際線も乗り入れた尾張名古屋空の玄関口、名古屋空港(現在は県営名古屋空港、しかし、利用した友人のM氏からの情報では九州からの直行便もあるとの話)というだけあって、名古屋の中心部から近いのである。

Img_2946  訓練に飛行していたC-130Hは二機確認できた。航空祭予行の三機編隊やUH-60Jの五機編隊など、この場所から編隊と高層ビルという取り合わせは出来るのだろうか。岐阜基地の航空機と小牧基地の航空機を同時に撮影できたこのポイント、撮影の第一目的は突如発表された名鉄モノレール廃線決定の情報を受け、展開した際に撮影した。

Img_2947  C-130はこの日、滑走路のタッチ&ゴー訓練を行っていたようで、おそらく、名駅ビル群上空を飛んだのではなく、やはり望遠の圧縮効果で二つの被写体が重なったように写ったのではないかと推測。ちょうどアングル的に良い場所で旋回をしてくれる。順光の名古屋港ポートタワーからも、こんな構図が撮れるのか、興味があったりする。ご存知の方、ご一報いただければ幸いです。

Img_3033  岐阜基地に着陸するF-15J戦闘機。929号機と書かれているのが判別できる為、F-15J改(形態1型)と記載するべきだろうか。

 聞き覚えのある轟音が耳に届く、その十秒ほど後だろうか、鋼鉄の猛禽、F-15が澄み切った秋空を背景に頭上を越えてゆく。F-15はこの直線上にあるホームベース岐阜基地へ滑走路をフライパスした後に着陸態勢に入るべく再び旋回、着陸する。

Img_3035  犬山城天守閣とF-15が重なって見えるのは、この旋回の時である。着陸のために脚を出しているのが確認できるだろうか。前述のように圧縮効果により近く見えるので、浜松基地の第1航空団のT-4や小牧のC-130がタッチ&ゴー訓練を実施している時などと重なれば、一定数の航空機と天守閣を入れてみることが出来るかもしれない。

Img_3014  F-2上空通過。・・・、実は正直に言うと、モノレール線の真下にいるときに上空をF-4が通過したのだが、モノレールもまさに目の前を通過しようとしている瞬間。距離もあるし、人間同時に二つの被写体には対応出来ない、ああ、あれさえ撮れれば、とは思ったものの、まあ、ファントム逃しても、イーグルとF-2が撮れたんだし、良しとしよう。

Img_3027  犬山城天守閣とF-2.やや離れているのは致し方ない。興味本位な疑問なのだが、岐阜基地航空祭予行のブルーインパルス飛行展示と犬山城天守閣は、このアングルから撮った場合、どう写るのだろうか、ブルーインパルスが飛行展示を実施した今年の熊本城祭のようなアングルが撮れるのかな、と少々興味があったりする。

Img_3029  岐阜基地へ着陸してゆくF-2.

 今回、主眼として撮影した名鉄モノレールは、犬山線の特急停車駅、犬山遊園駅を始発として、成田山名古屋別院のある成田山駅、SFドラマ「猿の軍団」の考証に参加したことでSFファンには名高い日本モンキーパークに繋がる動物園駅を結ぶ、日本初の跨座式(コンクリート支柱の上をゴムタイヤで走行する方式)モノレールとして知られる。こちらの撮影記事も遠からず掲載したい。僅か1.3kmの路線なので、皆さんも散策してみれば、航空ファン、鉄道ファン共々、面白い写真が撮れるかもしれない。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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