気紛れ貴婦人願望バーバの徒然草~カムイミンタラに憧れ、悠々自適人になりたい

ご訪問いただきありがとうございます。安政の探検家松浦武四郎足跡を訪ね、音楽と自然、いにしえのロマンを愛する旅人です。

大野町(現北斗市)の八郎沼散策と水田発祥の地碑など

2015-08-02 13:24:36 | 日記
2015年8月1日、八郎沼を散策するため、大野新道から大野町へ向かった。
途中、文月で気になる看板が目に入り、その説明看板を見た。
樹齢どれほどか分からないが、巨木の側に「文月の庚申塚」 『文化九年(1812)建立。碑面には文字が摩滅しかけているが、頭取十三人の名前が刻まれており、これが文月の人命を期した最古のものであり、大野では本郷の庚申塚に次いで二番目に古いものとされている。
 ここは昔、文月の村のはずれであったことがうかがわれ、かたわらの巨木と塚は文化以降の古さをきそうものであり、ここに祭られていた猿田彦神社が明治十一年に移っているので、塚基礎と共に立て直したものらしい。頭取核に名のある高田吉衛門については貞享二年(1685)の米つくりをしたという吉右衛門の子孫であるとされている。
 平成5年9月 大野町教育委員会』とあり、説明版の右端に平成十八年二月一日より北斗市教育委員会と添え書きがある。
庚申塚説明版と巨木。(塚は林の奥にある)
 
文月地蔵堂

『文月地蔵堂の創立年は不詳だが、大正三年(一九一四)編纂の「大野村史」によると、明治八年(一八七五)四月、融資の寄付にて二十一坪の木造茅葺の堂宇を建築。同年同年三十年には七坪を増築し、留守僧の常置していた。本尊は地蔵尊・釈迦如来・阿弥陀如来で上磯町清川の禅寺から如来像を譲り受け、禅寺と浄土宗の合同形式をとったという。
今は留守僧もいないが、墓地だけは寺の土地として管理されている。北海道水田発祥の地である文月地区には、この地蔵にまつわる奇妙な雨乞いの話が傳えられている
 日照りが続き、手の限りをつくしたが効き目がなく、ある日、村の名手の発案で地蔵様を川へ担いでいって水浴びをさせることにした。翌朝、函館山の方に黒い雲が見えたかと思うとみるみるうちに雲が広がり、大粒の雨が降り始めた。雨は以中也振り続き、翌朝カラリと晴れた。村の人々は涙を流さんばかりに喜び、さっそく地蔵様を川から揚げて元の所に納め、お礼を言った。その後、地蔵さまは何度も川に入れたという。』平成十六年十一月吉日 大野町教育委員会

小高神社と道祖神
『戦後、樺太引揚者の人々は、かって文月の「舟上」と称した開拓地に入植したが苦労の末に手に入れた馬が相次いで熊の被害に遭った。そのため、昔から馬の産地としてしられていた福島県相馬地方の小高神社にあやかって、昭和二十五年(一九五〇)馬を守ってもらおうと建てたのが文月小高神社であり、馬頭観音が祭神となっている。
昭和四十四年、この付近から掘り起こされた三種の道祖神が境内に安置されている。・・・
道祖神は旅の安全祈願の神で、村境や峠の上に建て悪霊を遮るものとされた。後に、男女交歓の場ともなったことから、縁結びの神、子授けの神として崇拝されている。
この辺は松前藩の鷹場だった姉弟山へ通ずるところで、松前藩主も鷹狩によく通った道であったため、この地に道祖神がまられたとも考えられている』平成十八年三月吉日  北斗市教育委員会

北海道水田発祥の地碑
『蝦夷地の米つくりは、寛文年間(一六六一~七二)貞享二年(一六八五)、元禄五年の記録がある。水田発祥の地碑は元禄五年の「松前志」の記録と村民の伝承によって昭和二十四年(一九四九)に建てられた。
 碑文には「押上(文月村)のこの地に元禄五年農民作右衛門なる者 南部の野田村から移って、人々の定着は米にあるとしてこの地を拓し、四百五十坪(約十五アール)を開拓使、道米十俵(現在の二俵程度)を収穫した」と記されている。
現在の惣三枚の基礎はこうして発祥した。作右衛門の水田は二、三年で廃止され、その後も稲作は失敗と成功を繰り返し、文化二年(一八〇五)には箱館奉行が大規模な水田開発を行ったが、長くは続かなかった。
 嘉永三年(一八五〇)、大野村の高田松五郎、万次郎親子が苦心の末、コメの収穫に成功すると、近隣の村でも広がり、安政元年(一八五四)以降、米つくりはようやく安定した。
 明治六年(一八七三)になって、島松(現北広島市)の中山久蔵がこの地の品種「赤毛」で寒冷地稲作に成功し、米つくりは全道各地に広がったのである』と平成十八年三月吉日  北斗市教育委員会
  島松にはクラーク博士の記念碑や近くに旧島松駅逓所があるので旅の企画をしていたので、偶然、中山氏の稲作のことも調べてた。大野町と稲作でつながっている!

「松前街道のフットパス標柱」
北海道自然歩道・・・JR清川口駅まで8,8㎞

「八郎沼」
野外舞台と広場
赤い橋とハスの花


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