磯にいるケダニ目はなんて大きいのが多いのだろう。
先日、兵庫県の瀬戸内海に臨む場所で採集したテングダニ。
ナゼ採集したかというとデカイから。知的な理由は全然ない。
以前、ツメダニと間違えたイソユビダニも結構いた。
グーグルの画像検索で「Cheyletidae」を調べると、自分の誤同定の記事が参照されてて、イソユビダニの写真が上位に表示されるたび、ジクジたる思いで眺めるハメになっている。
この日は、磯で記録されているいくつかのダニ類を採集するツモリだったのだが、密かに狙っている大型種は採れなかった。
周りでチョロチョロしてたイソジョウカイモドキ君たちとは、ちょうど発生期に遭遇したようで、5分ほどの間に約30個体目撃した。この方々が貴重なダニをお食べになったりとか?
同じ科のヒロオビジョウカイモドキなんかだと、コナヒョウヒダニを与えてみたらバクバク食っていたことを思い出した。自然界では考えにくい取り合わせだけれど。
磯の少し内陸側に淡水がにじみ出てるところがあって、ヨシだかアイアシだかの枯茎を少し見つけて採取した。帰社後に枯れ茎からケナガコナダニ属のオスが得られたので、変わった種?とかってワクワクしながら観察すると、和泉市の池にいた種と同じTyrophagus curvipenisだった。和泉市の山の中の枯竹、淀川のヨシの枯茎、放棄されたオオヨシキリの巣、これらから得られたケナガコナダニ属は、全て同じ種ということになる。室内塵でみられる種は、本に書いてあるとおり野外からはなかなかでてこないようだ。