あやしい。やはり、どこかで両者はコッソリと関係しているかもしれない。
病院の食堂室内(兵庫県南部)に設置したネズミ用粘着板をみて、そう思った。
トカラウロコアリが、コロニーごとゴッソリ捕獲されていて、その中にエグリゴミムシの成虫が2個体混じっていたのだ。
ずっと昔は、アリやシロアリの巣の近くでみつかるので、エグリゴミムシは社会性昆虫と関係があるという意見もあった。最近、エグリゴミムシ幼虫はアリがいないところで育つことが分かったので、社会性昆虫とは無関係ぽいと私は思うようになった。
でも自分の記憶を探ってみても、成虫はアリの近くで見かけることが何度かあったと思う。
アリがドコにでもいるだけって気もするが、オオハリアリの集団の側やら、落ち葉の下のシリアゲアリ類がざわざわしているスミのほうとかで観察したことが何度かある。
なにかの図鑑でアリの近くで見られるって読んだような気がするから、過去に専門家も似たような観察をきっとしているのだろう。
エグリゴミムシ成虫は、ひょっとしたらアリ類となんらかの化学的な関係を隠し持っているのかもしれないという気がしてきた。
トカラウロコアリの群飛は5-6月ってことらしいのも今回の件で分かった。
どうでもいいことだが、トカラウロコアリはヘンな顔だ。
目が頭部の腹面(下面)についている。いったい何をみていればこんな複眼の位置になるのだろう。