害虫屋の雑記帳(ブログ人の保存版)

ブログ人のサービス停止に伴い、gooに過去記事を保管させてもらうことにした。

観察物からのデジタル的光学情報収集作業

2011-11-14 00:33:47 | 自然観察

64ビット版Windouws7に、以前から使用しているソフトがインストール可能かどうか知りたくて、息子のパソコンに無断であれこれコッソリと放り込んでみた(スマン)。
長く使用するあまりに、他の製品に移れないってソフトというのがいくつかあるのだ。Paint Shop Pro 7は古いし、PhotoshopCS5とは比較にならないくらい機能が低いが、軽いことだけが取り柄。インストール後に動かしてみたが印刷機能のあれこれを除けば、概ね問題ないみたい。

PSP7が使えなったりすると本当に困る。写真を撮影した後にごちゃごちゃとデジタル加工しまくるというのは、対象物の自然さをどんどん損ねるような気もするが、コレはコレで必要なことだと思う。とはいえ、いろいろヤリすぎると何が何だか分からなくなってくる。
実体顕微鏡の接眼部にデジカメを押しつけて撮影しただけの、対象物の位置がガタガタの写真を6枚使用して、CombineZPで焦点合成をして、PSP7で地道にケラレなどを修正してみた。CZPも64ビット版で動作しているが、ちょっとスケールの付加とかやり出すとプログラムが停止してしまった。どこかを調整するとうまくいくのかも知れないがよく分からない。こうして、どうしょうもない写真が、デジタルの力で何とか見られるようになった。

標本は、三田市で先週採集してきたササの枯れ茎から出てきた体長約1.3mm(吻を含めず)の微小なゾウムシ。
九州大学学術情報リポジトリで文献*をありがたくダウンロードさせて頂くなどしつつ、絵合わせしたりして考え込んでみたところ、チビハナゾウムシ Anthonomus minor Kojima et Morimoto と判断した。

*参考文献)Kojima H., Morimoto K. Taxonomic study of the subfamily Anthonominae from Japan (Coleoptera, Curculionidae) ,Esakia. 1994. Vol. 34. P. 147-186.Anthonomus_minor01b

Anthonomus_minor02