害虫屋の雑記帳(ブログ人の保存版)

ブログ人のサービス停止に伴い、gooに過去記事を保管させてもらうことにした。

アシナガバチの開放

2008-03-29 23:14:00 | インポート

今週は拉致監禁中のムシたちに、なんやかんやと変化があった。
26日(火曜日)には、東大阪市内で採集したセグロアシナガバチが、空に向かって飛び立っていった。このハチたちは今年1月に 越冬中のところを襲撃されて、当社事務所の中に監禁されていた。ふと思い出して、プラ水槽を覗いてみると、すべての個体が巣の表面をゆっくりと歩き回っていた。
ハチを怖がる一部の社員(すぐそばでタイヤ交換していた)にみつからないように、容器のフタをはずして、そっと玄関先に置いてみると、1時間ほどの間に10個体すべてが飛び立っていった。たぶん、近所の某女子大の豊富な緑地あたりで巣を作れば、人間に迫害されることもないだろう。

スズメバチ・アシナガバチ類は害虫の面ばかりが目立つが、市街地のなかでは、かなり重要な樹木害虫の捕食者である。人知れずひっそりと、庭の毛虫退治の負担を軽減してくれていることには感謝したいものだ。

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