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『 ワールド・トレード・センター 』

2006-10-10 14:12:32 | entertainment
『 ワールド・トレード・センター 』を観た。

2001年9月11日。
あの悲劇のあった日、救助のため向かったビルが崩落し、瓦礫の下敷きに
なった警察官、ジョン・マクローリンとウィル・ヒメノ。この二人の奇跡の生還
を基にオリバー・ストーン監督が描く9・11。


そこには、テロとか報復とかは一切描かれていなかった。
ただ、そこにいた人たちのその日起こった出来事、生きようとする希望、
助けようと危険を顧みず救出に向かう人々の姿があった。


話は~いつもと同じ一日が始まる、と思わせる穏やかな早朝の風景から始まる。

マンハッタンのバスターミナルで職務中だったウィルの頭上を飛行機の大きな影
が横切る。
これから起こる事を知っているだけに、この映像だけで背中がぞくっとした。



人命救助のためビル内部に向かうそのとき、ビル全体が崩壊をはじめた。
瓦礫の下敷きになりながらも、一命をとりとめるジョンとウィル。

お互いの姿も見えず、身動きもとれない状態。
激しい痛みと、恐怖・不安に耐えながら、極限状態の中、彼らは励ましあい、
互いの家族の事を話し、絆を深めていく。
こんな絶望的な状況でも生きる希望を失わず、そして家族をおもう姿にホロリ。
(自分だったら取り乱し、気が狂いそうになるし、いっそ即死にと願うかも)


一方で、無事に帰ることを祈る家族の姿は、観ていて痛々しいほどだった。

そして、二次災害の恐れがあるため中断された救助活動の中、生存者を探す人。
崩落の危険があるにもかかわらず、救出に向かう海兵隊員や消防士、看護師。

命がけで、6メートルも下にいる彼らを助けるため、瓦礫の中に向かう人たち。


この2つの家族を観て、犠牲になって亡くなられた多くの方々にも、それぞれに
愛する家族がいて、生還を祈る家族がいて、どれほど命が尊いものかを改めて
考えさせられる。







ただ、、、ほんの少しだけ・・・

あまりにも多くの犠牲者を出したこの悲劇なのに?
でも、こういう切り口もアリかぁ。だって、これは本当に起こった事だから・・・。

助かった二人の命は、本当に尊いものだけど、アメリカだって他の国の人を同じ
ような目にあわせているという事実もあるのが、どこかぎこちな感を覚えた。





どうか、世界中から、このような争いがなくなりますように。

この惨劇が、二度と繰り返される事がありませんように。

そして、犠牲者の方々のご冥福をお祈りいたします。