花々楽しい日

布合わせを楽しみながら キュートで物語のある布小物を作っています

『仁川の雨女』 エピソード1

2008-01-13 | エッセイ

2月3月は雨の降る日が多いような気がします
冷たい雨が降るたびに 卒業シーズンが来るたびに
懐かしく思い出し 口ずさむ歌があります

「仁川の雨女」

この曲は私が22歳の時に作詞作曲した『ド演歌』です
茶色の小瓶♪ をノリノリで弾くことを夢見て習い始めたポピュラーピアノ
そこで コード演奏と理論を習い
その集大成として作ったのが なぜか ポピュラーでも JAZZ でもなく
『ド演歌』だったのです

 

エピソード 1

大学4年生の冬
私とTちゃんとMちゃんの3人で「卒業旅行をしたいね」と言う話になりました
Tちゃんは仁川(にがわ・兵庫県宝塚市)で下宿をしていました
そして 私やMちゃんの家にはよく遊びに来ていました
そういうこともあって、四国に住むTちゃんのご両親から
すばらしい申し出を受けました
「いつも娘がお世話になっているのに 私たちは仕事をしているので
呼んであげることはできない。申し訳ない。」そう言って
道後温泉の由緒ある旅館1泊と松山の全日空ホテル1泊を招待してくれました

夜、神戸から船に乗って海を渡り
そこから予讃本線で松山へ
朝の松山 小雨が降る中 市内を散策
それはそれは楽しい旅の始まりでした


仲良し3人娘(左からM・T・K)

由緒ある旅館に着くと 挨拶に来られた仲居さんに聞きました
「この中でカラオケができるところはありますか?」

当時私たちはカラオケにはまっていたので
「夜はカラオケ!」と道中から盛り上がっていたのです

「2階のラウンジでやっています」と仲居さんが教えてくれました

館内の案内図を見ていた私が
「この5階の ショー と言うのは何ですか?」と聞くと
「アクロバットです」と仲居さん

私が「トランポリンとかするんですか?」と聞くと
(↑8時だよ全員集合の仲本工事が浮かんでいる)

「いやだぁ~ヌードですよ!」って
仲居さんからストレートの剛速球が返って来たもんだから
3人揃って ひぇ~っ と仰け反ってしまいました

温泉天国の後は 舟盛り料理などをたらふく食べ
浴衣にどてら姿で いざ2階のラウンジへ!

TちゃんとMちゃんはカクテルを注文してバンバン飲み始めました
「なんでkanaちゃんはこんなところでホットコーヒーなんて飲むの?
信じられへんわ~」
って、言われたって…食後はコーヒーに決まってるでしょうに

最初は貸切状態だったラウンジもだんだん人が増えてきました
隣りのテーブルの優しそうなおじさんが私たちの方を見てニコニコ笑っていました
とても幼い3人だったので22歳の色気のカケラもなかったのです


色気のカケラもない二人(左がK 右がM)

そのおじさんは淡路島から来られていた社長さんでした
社長さんはタイプの違う3人の掛け合い漫才のような会話を聞いて
とても楽しんでいたようです

社長さんはTちゃんに向かって言いました
「あんたは…」

つづく

 

※ 話がちょっと長くなるのでいったんここでCM…ではないけれど
切らせていただきます つづきは明日ってことでよろしく♪

コメント (22)
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