うなぎ観音は魚籃観音の通称で、うなぎの霊を供養するために1937(昭和12)年9月23日に弁天島の中之島に建立されました。1968(昭和43)年に乙女園に移転され現在に至っています。観音像は花崗岩ででき、全長3.3メートル、重量は6.8トン、地上からの高さは8メートルに及びます。うなぎの稚魚のシラスウナギが遡上する浜名湖口の方向を向き、うなぎの生命に対する感謝の念とうなぎの霊の冥福を祈願するために建立されました。毎年8月24日に浜名湖養魚漁業組合が主催し、全国の養鰻業者が集まって「うなぎ供養祭」が営まれています。
出典「未来につなぐ地域と人・歴史」
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