舞阪港周辺の浜名湖は、クロダイ、キビレ、、セイゴ、カレイ、コチ、カワハギなどの釣り場としても知られ、ノリの養殖も盛んです。今切口より戻る漁船に翻る大漁旗は、シラスの水揚げで有名な、資源豊かな漁港の証です。
船明ダムによってできた人造湖は、オオタカ、クマタカ、カワセミ、アオゲラなどの野鳥が生息する森林を湖面に映し、カヌー、ボートの漕艇場として整備されました。春の湖畔は桜の名所となっています。
浜名湖は弁天島今切で概要とつながり、潮の干満により大きく表情を変えます。干潮時には大きな干潟となって現れるイカリ瀬周辺には海浜植物の群落があり、他の生物も豊富で、特にアサリの潮干狩りは人気。赤い大鳥居に沈むオレンジ色の夕日が見られます。
佐鳴湖を経由して浜名湖に注ぐ川で、子供たちが遊ぶことができます。絶滅危惧種のミカワバイケイソウ、シロバナカザグルマ、イカリソウが自生する貴重な環境。イシガメやホトケドジョウが棲みつき、鳥やエビ、ホタルなどの水辺の生物も生息しています。
広大な浜松市を、天竜区、浜北区、東区、南区と南北に縦断するかつての「暴れ天竜」は、水際から河岸段丘、森林までの多様な環境が保たれた自然豊かな流域です。アユやトウヨシノボリなどの魚類や昆虫、鳥類のほか、天竜区ではツメレンゲ、ヤシャゼンマイなどの貴重植物が確認されており、河川沿いの山地は「天竜美林」とたたえられたスギ、ヒノキの人工林に覆われています。
面積は全国10位ですが、形は複雑で変化に富み、周囲長は3番目、汽水湖としては日本一となっています。国内有数の渡り鳥の飛来地であり、スズキ、キス、カレイなど魚種も多く、ノリやアサリ、カキなども生息。周囲の緑や養鰻池を含め、浜松市を代表する風景として百人百様に思い浮かべる自然。西岸に沈む夕日は絶景です。
花川は、のどかな田園風景の中を流れ、浜名湖に注いでいます。春には川沿いの桜が彩り、夏から秋にかけてはコスモスが咲き乱れます。自然の残された流域には、ニホンアカガエル、アズマヒキガエル、ニホンイモリなどの貴重種の他、小魚を狙うサギ類なども生息しています。