長野県との県境にある標高1082メートルの峠。中央構造線の巨大な地殻変動によって造られた青い岩盤のガレ場が、日本列島誕生のロマンを物語っています。
北区引佐町にある総延長1000mを超す鍾乳洞。2億5000年前の石灰岩地帯にあり、「鳳凰の間」や「シャンデリアの間」、落差30mの地底の大滝など、迫力満点の見所がいっぱいです。鍾乳石の成長は100年で1cm。石灰岩を溶かす地下水の芸術は、長大な時間の流れを感じさせてくれます。
ホウジ峠より東に見下ろす谷が、「今田のケルンコル」と言われる断層谷。中央構造線は、まさにここを通り、内帯と外帯の特徴の異なる岩石の露頭や、破砕帯にできた青色の粘土も観察することができます。
静岡県指定天然記念物。
静岡県指定天然記念物。
天竜が右岸に鎮座する渡ヶ島諏訪神社は、全体が市の天然記念物に指定され、クスノキ10本、シイ1本、タブノキ、1本スギ13本、ヒノキ1本、ムクノキ2本からなる境内林。中でも鳥居横のクスノキが最大です。また、大変珍しいクスノキとムクノキの合体木があります。
南区大塚町に広がる公園には50種15000本の樹木が植えられ、活きた「樹木図鑑」として整備されています。また、30種以上の野鳥が姿を見せますので、1年を通してバードウオッチングを楽しむことができ、サシバの渡りコースにも成っています。