線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

群馬~栃木を巡る①八木節探訪ツァー

2009年09月22日 20時40分30秒 | 日々雑感
本年は9/19~24の5日間が、最大5連休となり、秋のゴールデンウィーク。これをシルバーウィークというのだそうだ。

今日からちょいと群馬へ出かけようということになり、線翔家ご先祖の地、群馬・吾妻での墓参、そしてせっかくなので「八木節」関連の地、桐生~足利へ行くことにした。

朝7:00頃、上田を出る。鳥居峠越えに群馬県嬬恋村に入る。群馬の方が曇り空だった。
さて、嬬恋村を過ぎると、ただ今全国に知られている長野原町だ。八ツ場ダム建設中止をマニフェストに掲げた民主党の政権交代後、注目の場所。ここは、我が家が群馬へ行くたびに通る場所なので、「いつ出来るんだろう」と、ず~っと思いながら通過していた場所だ。思わず写メ!

確かに中止した方が金銭的にはいいと思う。そして報道されているように住民は納得しないだろうな…とも正直思った。ここまで出来上がってる橋脚、ど~するん?とも思った。
途中、ダムを説明する「やんば館」という建物の前後は大渋滞。報道の車やマイク持った人がウロウロしていた。明日、前原大臣が来るということのせいだろうか?

さて、思わぬ渋滞をくぐり抜け、中之条町へ。お彼岸ということで、ご先祖の墓参を済ませる。

そして、渋川市方面へ進み、道は国道17号をかすめて、旧子持村を通り、赤城山の南面道路を進む。ちょっと天気が悪く、あいにく赤城山は見えなかった。ここで昼飯に「うどん」を食べた。ソバっ食いの自分であるが、上州に来ればうどんだな。おいしかった。

いよいよ桐生市だ。さすがに遠い。群馬県でも最も西の吾妻から、東の桐生へ来たわけだ。まさに群馬横断だ。さらに、足利へ行きたかったので、国道50号線へ出る。ここまで来ると関東平野というのだろうか?山は低く、広々とした平野を行く。長野とはちがった風景だ。道路標識も「深谷○○㎞」とか「水戸○○㎞」という文字が見える。ここは間違いなく関東だ!

さて標識に従って進む。いよいよ栃木県足利市だ。中心市街地は国道からは北部。渡良瀬川を渡らなければならない。そして足利駅近くにある観光会館「太平記館」を探す。あった!しかし、さすがにシルバーウィーク。なかなか入れない。しょうがないので足利駅まで戻り、有料駐車場へ停めて、慌てる。時刻は13:55。実は、この場所で「観光八木節」があるというのだ。
足利では、この太平記館の駐車場で、4~11月の日曜、祝日の午後2:00~3:00に「観光八木節」が演じられるのだ。市内の八木節の会の方々が演じてくださる。

よし!間に合った!


樽、太鼓(宮太鼓&締太鼓)、鼓、鉦、そして笛によるお囃子、そして唄が聞こえてくる。それにしても、あのチャカポコチャカポコが聞こえてくると、ワクワクする。何てこんなに日本人のハートにしみ入るのだろう!
歌詞は、未確認だが「足利観光」的なものだったような気がする。

さて、歌声と踊りを拝見して、一端終わると、「次は2:30から行います」とのこと。それだは…とそれまでミニ観光へ。

まず太平記館へ行ってみる。お菓子や土産物がズラリ。しかし自分は、それには目をくれず。手にしたのは「八木節CD」だ。堀込小源太さんのCDがあったので購入。
ここまで来て、足利学校へ行かない手はない。次回の「八木節」に間に合うように、大急ぎで出かける。

ここが足利学校か。やはりお寺といった佇まいだ!という直感。やはり、かつて学問を修めた場所はこういうところだったのだ。

さて、あわてて太平記館へ戻り、2回目の「八木節」を聴く。今度は、はっきり分かった。「国定忠治」だった。やはり、歌詞が分かるものはまたいい。

本場の「八木節」を味わったところで、どうしても行きたいところがある。それは足利が「八木節」の発祥の地ということで、関連の場所を訪ねたかった。足利駅から再び渡良瀬川を渡り、国道50号方面へ行き、さらに横切ると、ここが旧・日光例幣使街道だ。そしてついに発見!「八木宿」!当時の雰囲気を醸し出す場所はなかったが、信号の文字を撮るおバカである。


ここには、かつて八本の松があったとかいうが、ここで歌われた「口説節」が「八木節」。その創始者・堀込源太はここで歌い始めたのだ。
その源流は、新潟の新保広大寺口説であるという。それが日光例幣使街道沿いの宿場で歌われていたらしい。樽は、最近新潟でも総踊りで知られるようになってきた「樽砧」が、この地までも取り込まれたようだ。

そして堀込町にある宝性寺へ向かう。ここは堀込薬師として知られたところだが、堀込源太の墓があるのだ。薬師様に参拝、そして墓参に向かう。


これだけまわって、何だか満足。そして今晩の宿泊地・太田市・やぶ塚温泉へ向かう。
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2 コメント

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ありがとうございます! (庵主)
2010-03-27 16:30:57
Kさま>
コメントありがとうございます!
民謡好きなので、地元の方からのコメントは大変うれしく、光栄です!

八木宿の方ですか。「八木節会館」もチェックしたのですが、日中通りましたので、静かでしたので、とおりすぎてしまいました。

自分は長野県在住ですが、父親が群馬・北毛で、長野&群馬ハーフです(笑)父親は「八木節」大好きで、自分もその血をひいているように思います(笑)

なので、本場の栃木・足利へは絶対行ってみたかったのでした。

八木宿八木節研究会とは魅力的なグループですね。新しいアレンジも試みられておられ、ステキですね。いつかまた生演奏をお聴きしたいです。

決して近くはありませんが(笑)、本場の八木節は聴きたいんで、また何か八木節情報がありましたら、お教え下さい!
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八木宿八木節研究会です! (K)
2010-03-25 23:13:58
はじめまして^^
記事を偶然発見し、書き込みさせていただいております。

民謡がお好きとの事で、遠くからわざわざ足利まで聞きに来て頂き、喜んでもらえたようで、誇らしい&とても嬉しく感じております!

僕自身、八木節をやっており、太平記館や、市内各所で仲間と出演させてもらっています^^
僕の参加しているグループは、エレキギター・ドラム・キーボード・三味線・鼓・太鼓・鐘・篠笛といった構成で、ロック風になっています!(八木節だけでギターメインとキーボードメインの2パターンあります)
写真に撮られた八木宿は僕の地元の交差点で、その近くの八木節会館で、毎週木曜の夜に練習しております(^・^)
正調の八木節も演じますが、ロック八木節も一聴の価値アリ?!です!
また『八木節発祥』の足利にお越しになった際は、是非聞いてみてください!お待ちしております!!
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