線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

鄙びた温泉<新宮温泉>

2011年09月24日 22時37分57秒 | 温泉
先日、石川に出かけたときに気になって、入浴した新宮温泉。羽咋郡宝達志水町新宮にある。場所は、旧志雄町の市街地から山手に入り、宝達志水町役場を通り越し、獅子舞で知られた所司原方面へ進む。すると志乎・桜の里温泉<古墳の湯>を左手に見つつ、少し行ったところを右に曲がって、更に山手に入る。川沿いに集落が見えてくるが、ここが新宮だ。

何とも山里といった風景で、何とも懐かしい感じの地区である。その中程にお寺が見えてくるのだが、その手前に「新宮温泉」と書いた駐車場の看板が見えた。そして目的の温泉は、その斜向かいにあった。

それにしても、見落としそうな感じ。あまりにも住宅の中にありすぎているのだ。


何でも、かつては「志雄温泉」とも言われたといい、国民宿舎まであったのだそうだが、現在はこの「元湯」のみ入浴が可能である。

さて入口に立つ。すると、「日土水曜日わきます(3時より8時)」という張り紙が目に入る。


最初、3:00p.m.前の、昼過ぎに寄ったので、まず入れなかった。それにしても、鄙びた建物で、本当にやっているのかな…とさえ思ってしまった。

そこで、今浜獅子を見に行ってから、再び寄ってみた。

開いていた。立派なあがりまちから上がる。すると可愛いネコちゃんに出迎えられる。そして奥の部屋からご主人が出てこられ、料金払って、お湯をいただく。

浴室は簡素なものであるのだが、何ともいい。

内湯のみで露天風呂はなし。タイル張りで清潔感が漂う。男湯と女湯の仕切りが曇りガラスで、ちょっとドキドキ(笑)

自分が寄ったときには、近所のおじいさんが自転車に乗って、入られた。そして、中に入ると、すでに先客がお1人おられた。
鄙びた宿というか、秘湯ムードたっぷりの温泉で、それほど広くない浴室に、自分を含めて3人が入浴。

お湯は塩味を感じる弱食塩泉。き~んと温まる感じのお湯だ。そして、これは人が集まるお湯だなと感じた。
現在、営業日は張り紙の通り、週3日間のみだ。かつては、自炊宿であったという。建物はやや古くなってはいるものの、まだまだ人が集まる、ステキな温泉なのだ。


ここのところ、日帰り温泉施設はもの凄く増えてきた。しかし、こうした鄙びた温泉がいいな…と、あらためて感じた。
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