HALクリニックの診察室から

Human Active Life…新潟で心臓血管外科のクリニックを開設した医師のひとりごと

暑くて食欲が落ちた時には冬瓜とベーコンのスープを!

2023-07-23 20:50:39 | グルメ
 外に出ることも危険だと警報が出ました。
暑くて食欲が落ちますが、そんなときには




「冬瓜とベーコンのスープ」

 あっさりした冬瓜にベーコンを加えるとコクが出て食欲が刺激されます。
とくかく食べないと、栄養不足・脱水になります。

しっかり食べて、暑さに負けないように 


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風邪に「抗生剤を処方するのがいい先生?」「抗生剤を処方しないのがいい先生?」

2023-07-23 20:07:53 | 医療
 日本の医療が世界のスタンダートな医療から外れて誤っている
ことがいろいろあります。
そのなかのひとつが、「風邪(感冒)の治療に治療に対する
抗生剤の治療」です!




 昔から「風邪だから抗生剤も処方しておきますね」という先生の言葉に
「抗生剤を処方されたので風邪が治る」と安心する患者さん、というのは
日本の診療所で当たり前のように見られていました。

 でも、風邪はウイルスによって起こるので抗生剤は効かない(抗生剤が
効くのは細菌です)というのが医学的常識です。
風邪は、患者さんの免疫力でウイルスを排除して治るわけであり、
抗生剤が風邪ウイルスを殺して治るわけではありません。
 なのに、(起きてもいない)肺炎を恐れて抗生剤の処方が
当たり前になり、患者さんは抗生剤を処方してもらえば安心という
誤った認識が広がっています。

 不要な抗生剤の投与により、抗生剤が効かない「耐性菌」が増えていて
世界的には抗生剤の処方が制限されているのに、日本では一部の医師が
風邪に抗生剤の処方を続けています。

患者さんの中には
「抗生剤を処方するのがいい先生!」
「抗生剤を処方しないのはダメな先生!」
というひともいて、ビックリします、


そのため、厚生省も「抗微生物薬適正使用の手引き 第二版」を出して
われわれ医師にも配布しています。
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000573655.pdf




「感冒に対しては、抗抗菌薬(抗生剤)投与を行わないことを推奨する」

と明記されています。
だから、医師も単なる風邪(感冒)か抗生剤の処方が必要な感染症か見分けることが必要です。
まだ、患者さんも「風邪をひいたから抗生剤を処方してください!早くないるので!」という
考えも改めなければなりません。


 いまだに、「風邪の薬=抗生剤」という勘違いが多いので、正しい知識を広める努力が
医療界全体で必要です 




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