一部の不心得自転車乗りが起こした歩道上における対歩行者との人身事故の多発に対して「自転車は車道を通行すべし」と警察が昨年,道路交通法を厳守するように発表しました。何も法律が変わったわけではありません。昔から自転車は車道の左側を通行しなければならなかったのです。でも,改めて一方的に宣言されたほうは割り切れなさを感じてしまいました。
つまり「自転車が安全に走れる車道がどれだけあるのか。道路は自動車のものとばかり,マナーの悪い運転手が多いじゃないか。自転車を車道に追い出せば歩行者の安全は確保されるかもしれないが,自転車の安全確保のためには何もしてくれないじゃないか」という気持ちです。私も原則として歩道は走らないので,何も歩道を走らせろとはいいません。自転車が車道を安全に走れるような方策をとろうとしないことが不満なのです。「自転車通行可」の歩道が増えましたか?車道幅が広がりましたか?自転車乗りが車道上で交通事故にあう件数が増えないと整備が進まないとしたら悲しいですね。走る自転車が少ないから整備されないのか,整備されていないから自転車が走らないのか「卵が先か,にわとりが先か」と同じ議論。
10号線の片側1車線の部分はきわめて狭く,路面は荒れている部分が多いです。2車線部分には歩道が設置されていますが,歩行者が歩いているのを見たことがありません。この無駄な歩道は護岸と車道の緩衝地帯と考えるのがいいのかもしれませんね。写真は鹿児島市吉野町平松の採石場付近の歩道です。自転車で走ってよいといわれても走る気がしない状態です。
自転車が車道を走る権利を主張するため,貧脚であっても堂々と道路を走ることにします。仮にわたしが路上で倒れても,後に続く人はその屍を乗り越えて前に進んでください。でも,屍を乗り越えるのがトラックだったら嫌ですね。第一,路上では死にたくない。気を付けて運転します。当初の勢いの割に弱気です。
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