淋しくて隠れ家日記

前向きに生きたい!!

読 「絶対正義」 秋吉 理香子

2018-04-30 10:01:37 | 棚の上の本

オイは最近思うとです、こげん続けて本ばっかし読んでおったら
オイは他に何もする事が無かヒマ人だと思われとるとじゃなかろうかと・・・・
まぁ実際そうばってん"(-""-)"。

そこで今回の本はゆっくりとページばめくろうとしたとばってん駄目やったです。
オイオイそこまでするとかい!話のツボとは言うてもあまりの極端さに可笑しくなってきて
やっぱ秋吉理香子で一気に読まされてしもうたとです(笑)。

お話は
ある日、高校時代同級生だった4人の女たちに招待状が届くとです
5年前に4人で殺した女からの「思い出の会」への招待状が・・・

殺された女の名は範子、人一倍の正義感の持ち主だったとです。

正義の味方だった彼女に救われた4人なのに・・・・・。
何故4人は範子ば殺したのか?
範子は本当に生きているのか?


物語の世界だけではなくネットの世界にも範子は存在しとります。
相手ば批判して打ちのめす事だけが正義と言う倫理観に酔う現代への警鐘なのではと
オイは無理やり結び付けて感想の終わりとします(*_ _)。

 


読 「アシタノユキカタ」 小路 幸也

2018-04-29 08:21:20 | 棚の上の本

お話は
突然、高校教師の修一が住む札幌のアパートに見知らぬキャバ嬢「アリサ」と
10歳の女の子「あすか」の二人が訪ねて来たとです。

キャバ嬢「アリサ」こと「由希」は自分の友人であり高校時代に修一の教え子だった
「あすか」の母親が今、入院しておる熊本まで「あすか」ば連れて行って欲しいと頼むとです。
ばってん頼まれた高校教師の修一は詐欺師やったとです。

複雑な事情が絡み合い軽自動車で熊本まで2000キロの疑似家族3人旅が始まるとです。


若干お話過ぎるとこもあるばってん、こころが和むとはよか事ですもんね^^)/。


 


読 「罪のあとさき」 畑野 智美

2018-04-28 08:14:01 | 棚の上の本

物語は、恋人からのストーカー、DVに遭った傷心の「楓」は
ある日、中学二年の時、同級生ば殺害した男子生徒の「卯月」と再会するとです。
過去の罪ば背負う卯月と楓の心が寄り添いながら二人はいつしか・・・・。

少年犯罪やけんと言うて罪の深さは加減されるもんでも無かし
周りに与える悲しみの深さも変わらんとオイは思うとです。

これからも厳しか現実になるとは分かっておっても
それでも進んで行く二人の姿で話は終わるとばってん 

う~~~ん  重たか読後感やったです。 
 


 


読 「失恋バスは謎だらけ」 森沢 明夫

2018-04-26 07:56:48 | 棚の上の本

長編の次は軽くて薄か本にしたとです(笑)。
題名もイラストも内容もほのぼの感でいっぱいやったとです。

お話は
失恋して落ち込んでいる人ばっかしば集めて心の痛手から回復させると言う
失恋バスツアーの添乗員とツアー参加者男女9名の5日間の物語です。
登場人物は皆さんよか人ばっかしです。
読み始めてすぐにラストシーンが予想できるとばってん
そんでも最後が楽しみになっておると言う楽しか本やったとです。

笑いとほっこり感動ありのよか本やったとです。 


読 「犯罪者クリミナル」 上・下 太田 愛

2018-04-24 16:48:37 | 棚の上の本

上下巻というのは読む前から疲れてしまう気がするとです。
ばってん、この本はグイグイと最後まで読ませてくれて疲れは感じやったとです。

物語は
静かな町の駅前広場で連続通り魔殺人事件が発生したとです。
駅前で誰かと待ち合わせ中の男女4人が亡くなり奇跡的に生き残った修司は
事件後すぐに犯人は薬物中毒で死亡しておって事件は既に解決したと言うとに
修司は謎の男に命ば狙われ続けるとです・・・・・何故?

やがて修司を守る刑事の相馬と彼の友人で職業不明の鑓水の3人は
人として決して許されない巨悪の正体ば暴くべき行動に出るとです。

大企業と政治家との癒着
闇の中で物事が進む裏世界・・・・・・。

読みながら大体の流れは予想出来たとばってん
話のスピード感とスリル感はすごかったです。
更に社会的弱者への思いなどば絡ませながらも
正義と勇気だけでは淘汰出来んとも認めながらのラストでも
不思議と読後感はよかったとです。

上下巻というのは読む前から疲れてしまう気がするとです。
ばってん、この本はグイグイと最後まで読ませてくれて疲れは感じやったとです。

物語は
静かな町の駅前広場で連続通り魔殺人事件が発生したとです。
駅前で誰かと待ち合わせ中の男女4人が亡くなり奇跡的に生き残った修司は
犯人は薬物中毒で死亡しておって通りへの魔事件は解決したいたとに
修司は謎の男に命ば狙われるとです・・・・・何故?

やがて修司を守る刑事の相馬と彼の友人で職業不明の鑓水の3人は
人として決して許されない巨悪の正体ば暴くべき行動に出るとです。

大企業と政治家との癒着
闇の中で物事が進む裏世界・・・・・・。

読みながら大体の流れは予想出来たとばってん
話のスピード感とスリル感はすごかったです。
更に社会的弱者への救済への思いなどば絡ませながらも
正義と勇気だけでは真の犯罪者ば淘汰出来ん現実ば残した終りやったばってん
何故か読後感はよかったとです。


 





読 「もらい泣き」 冲方 丁

2018-04-20 07:58:56 | 棚の上の本

「天地明察」の冲方さんが周りの人から聞いた泣ける話ば編集した33話のコラムです。

親子、夫婦、恋人、友情、出会いと別れ・・・・・・お話はどれもよか話です
号泣まではいかんでもグッとくるもらい泣きばしたとです。

ばってん連載の途中で作者自身が福島県在住で東日本大震災に遭わた後に書かれた
支援組織の人件費で9割がた消える寄付金やら
不必要な支援組織は作るな!と言うマザーテレサの言葉ば受けた
一人の日本人男性が義援団体ば作った話には感銘ば受けたとです。

そして
ページの終わりに紹介された一般公募による人達の良心にもう一度もらい泣きしてしもうたとです。

よか本やったです。


読 「切り裂きジャックの告白」 中山 七里

2018-04-16 09:49:48 | 棚の上の本

 

物語は
被害者の全ての臓器が鋭利な刃物で抜き取られる連続猟奇殺人事件が発生するとです
犯人は「自分は現代に蘇った切り裂きジャック」と犯行声明ばするとです。

犬養刑事と古手川刑事の二人は
犠牲者の全員が臓器移植手術を受けていた事実ば突き止め
やがて、ドナー、脳死、移植に関わる現場の中にいる犯人像に迫り
真の動機が掴めないままジャックの正体ば突き止めるとです・・・。

読後感は
お約束のどんでん返しもあったばってん
その動機で猟奇殺人に結びつくとは無理がある気がしたとです。

ばってん
脳死、ドナー遺族の思い・・・・・
重たいテーマではあったばってん
最後の母親の言葉で少し救われたような気がしたとです。
だけん、猟奇殺人はやっぱし要らんもんだと思ったとです"(-""-)"。


読 「婚活中毒」 秋吉 理香子

2018-04-14 08:14:19 | 棚の上の本

題名でお分かりになると思いますばってん
結婚がなかなか出来ん男女が繰り広げる結婚までへの4つのお話です。

物語は
結婚相談所で紹介された男は理想の男でプロポーズまでされたとに・・・
街コンで知り会った美女の謎・・・・・・
婚活テレビ番組に挑む女・・・・・・・
当事者抜きの親同士のお見合いとは・・・・・。

以上、作者独特の毒に笑ってしまったとです。

ばってん今の世の中、スマホやらネットやらで見知らぬ相手には
簡単に出合えるとばってん
まぁそいとこいとは別じゃろばってん
大事か人との出会いは難しか時代と言うとじゃろか
出会いも結婚も金ば出して成り立つ商売があるとも何か複雑かたいねぇ・・・・・・"(-""-)"。



 


読 「悪い夏」 染井 為人

2018-04-12 09:15:45 | 棚の上の本

 

26才の守は公務員です。
現在、彼は気が弱くて人の良か社会福祉事務所の職員とです。
彼の仕事は生活保護の受給資格が適切かどうかば調べる為に受給者の家ば定期的に訪問するとです。
ばってん彼は明らかに不正受給者と判っていても性格が災いして何も出来んとです。

そんなある日、守は上司の職員が受給者の22才の女性と淫らな関係であるとば知った日から
彼の周りの不正受給者ば利用した欲望の渦と犯罪に巻き込まれてしまうとです。

生活保護支給金の健全なる運用ば求めたテーマで始まった物語は
何とも言えん衝撃の余韻ば残しながらのラストやったとです。

お話の最初と結末の落差が激し過ぎたけん
オイには印象に残る本やったです"(-""-)"。

第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞です。

 


読 「眼鏡屋は消えた」 山田 彩人

2018-04-10 07:51:27 | 棚の上の本

読み終えて読メの読んだ本に登録したとです
そしたらこの本は6年前に読んでいたらしかとです。
ばってん、まるで記憶に無かとです・・・・・。
そこで当ブログで検索ばしたらやっぱ無かとです。

そりゃぁ読んだ本は時々忘れる事はあるばってん
そんでも読み始めたら大抵思いだすとです。

ばってん、この本は本当に初めて読んだとしか思えんとです。
スンマセン どげんでもよか事でした・・・・・"(-""-)"。

物語は
オイと同じく?記憶ば失った女子高生のお話です。
読み始めてすぐに北村薫さんの「スキップ」ば思い出したとです。
「スキップ」の女子高生は部屋で目覚めたら17才から42才にスキップして高校の国語教師に
「眼鏡屋は消えた」の主人公は誰かに殴られて17才から25才にスキップして母校の英語教師に・・・・。

この似ているようで似ていない青春ミステリは読むとに少し疲れたとです。
推理ば推理してその推理ば崩して又推理ば重ねて行きながら
辿り着いた着地が「そんなもん?」と多分、頑張って読んだ人は思うとではと・・・(笑)。

ではザックリとした内容です。

演劇部の部室で誰かに殴られ目覚めた高校二年生の千絵は
八年間の記憶が無くなって母校の英語の教師になっていたとです。

最後の記憶は文化祭で親友が書いた脚本『眼鏡屋は消えた』の練習中やったとです。
ばってん8年後目覚めたら、『眼鏡屋は消えた』は上演中止となっていたとです
何故なら千絵の親友は文化祭直前に亡くなっていたとです。

そして現在に目覚めた千絵は演劇部の顧問となって再び『眼鏡屋は消えた』ば
上演しようとしていたとです・・・・・・。

8年間の空白に何があったのか?
自分は何故『眼鏡屋は消えた』ば上演しようとしているのか?
演劇部顧問の千絵ば襲ったのは誰なのか?

まぁ何だかんだ言いながら読まされてしまいました!(^^)!。

第21回鮎川哲也賞受賞作。