33歳の母親「愛」は小学1年生の娘ば連れて
DVの亭主から見知らぬ町へ逃げて来たとです。
ある日、亭主の影におびえながら暮らしていた愛は
職場の同僚のダイエットの付き添いで行ったボクシングジムで
自分の生き方ば変える何かに出会うとです・・・・・・・・・。
最後にスカッと
女性版 ロッキーでした!(^^)!
感受性豊かな小学生達が主人公の短編集です。
子供目線の伊坂作品は珍しかです。
いつもよりサクサク読めて少々軽めかなと思ったばってん
「僕はそう思わない。」と大人ば切り捨てる子供たちの姿と
冴えわたる言葉の応酬はいつもの伊坂ワールドやったです。
そして最後に5つのお話は見事に繋がりました!(^^)!
よか本でした。
九州の田舎町(どこじゃろか?)で頑固か父親と二人暮らしばしとる
誰にも優しかよか青年、時田翼と彼の周りの人々との交流と
温かい人間模様が描かれた短編集です。
派手な展開も無いお話やけん
田舎の生活が淡々と描かれた物語やけん
人の心がじんわりと伝わってきた本やったです。
大人になったら 泣けることばっかいです・・・・・"(-""-)"
昭和が終わる頃
まわりの反対ば押し切ってバッハが好きやったけん
社会主義国家の東ドイツにピアノ留学ばした若者のお話です。
留学先の町では誰かが自分の行動ば監視しておるような不安と
異国の留学生との音楽観の違いと確執、友情そして芽生える恋心ば
当時の東西ドイツの歴史ばもとに描き綴った青春ミステリ小説やったです。
読みながら
最近は大月みやこの♪「女の港」がお気に入りのオイには
クラッシック音楽やらあんまし(ほとんど)縁の無かオイばってん
バッハに憧憬の念ば抱く主人公「眞山柊史」が熱ば込めてピアノば弾く描写に
オイにも彼のピアノの音が聴こえてくるような気分になったとです!(^^)!。
では最後のYouTubeはどうせ♪「女の港」じゃろと思われた方残念でした!
今回は やっぱ バッハで (^_-)-☆
バッハ : プレリュード第1番【03_美しい・幻想的楽譜と説明付きクラシックピアノ曲】
俳句仲間の益恵86歳、アイ80歳、富士子77歳の3人の老女は
20年来の友人だったとです。
ばってん一番年長で元気もんだった益恵が認知症になったとです。
昔の面影は消え失せた益恵が見せる苦悶の表情と
時折呼びかける聞き覚えの無い女性の名前の謎・・・・。
アイと富士子は益恵の心のつかえば取り除くために
益恵ば連れて終戦後、彼女が満州から引き揚げ暮らしていた地
大津、松山、五島列島へと旅発ったとです。
やがて行く先々で明かされた壮絶なる益恵の生い立ちにアイと富士子は
見知らぬ女性ば探すべく最後の目的地へと向かったとです・・・・・・。
読んでおって辛くなる過酷な戦時中の物語と
旅先の美しか風景と出会った人達の温かさば交互に描きながら
ミステリも絡んだラストまでの展開は
アイと富士子の友情と老人力?で締められたとです。
最後の旅ば終えた時、富士子がアイに言った言葉
「別れる辛さより、この世で出会えたことを喜びましょう。」
よか本やったです。
LINEやらメールでは無く
文章で届ける交換日記だからこそ育まれる心の交流が
優しく綴られた7話の短編集です。
すべての日記が最後に繋がります。
読み終えてもう一度読み返したとです。
よか本やったです。
そんでオイは読後の余韻に浸りながら
不謹慎にも本の内容とはまるで違う
オイの高校時代に流行っておった梶光男と高田美和の
♪「アキとマキの交換日記」の歌ば思い出してしまったとです。
当時、オイの田舎の高校でも交換日記ばしておる男女がおりました。
二人の交換日記には
「今年の米の出来高やら品種の違いしか書いておらんとばい!」と
男女交際も交換日記も縁の無かったオイたちは
まことしやかに、つぶやくしかなかった・・・・・・ばかたれでした"(-""-)"。
だけん、オイにとって交換日記は今でもまぶしかとです!(^^)!
♪アキとマキの交換日記
初めての作家さんです。
書評で気になっていた本やったとです。
物語は2021年2月5日
東日本大震災から10年後、東北地方に再び前回以上の
大津波が襲ったとです。
ばってん津波による犠牲者は6名だけやったとです。
その後、東北地方は自分たちの国家ば創るとです。
それは「東北国」として日本国から独立する事やったとです。
やがて世界が認めた「東北国」の真相と犠牲者の数の謎ば突き止めようと
日本国のジャーナリストたちが東北国に入国したとばってん・・・。
読み終えて
都会の繁栄が地方の犠牲から成り立っている怒り
政治と利権がうごめく復興は復旧さえも進まぬもどかしさ
それでも悲しみば背負いながら前ば向いて生きて行く
年代も環境も違う登場人物たちのそれぞれの思いと無念が
感動のラストとなって胸がつまったとです。
よか本やったです。