淋しくて隠れ家日記

前向きに生きたい!!

2015-02-27 08:02:28 | 棚の上の本

家族シアター  辻村  深月

色んな家族の七つのお話です。 

どこにでもある普通の暮らしの市井の人々にもキラリと光る物語があるとです。

どの話もよか話じゃろばってん、すんませんオイはふたつばっかし世代のギャップば感じ
あんまし面白くないけん飛ばしてしもうたとです(笑)。

ばってん、他の5話は、オイにも馴染んで、ほんに良かったです。
中でも好きだったとは「タマシイム・マシンの永遠」と「孫と誕生会」です。
題名からしてオイ好みですもんね!(^^)!。

花咲小路1丁目の刑事   小路 幸也

花咲小路1丁目の商店街にある「食堂あかさか」ば営む
祖父母の家に居候する事になった孫は若い刑事です。

非番の日にはいつも婆ちゃんか相談事ば持ち込まれるとです。

商店街の色んな不思議ば解決しながら孫の刑事「淳ちゃん」は商店街の皆の中に
溶け込んでいく物語とです。

あっさりしとた人情ミステリーほんわか物語でした。

 

アンダーカバー秘密調査   真保  祐一

内容(「BOOK」データベースより)

戸鹿野智貴、28歳。若きカリスマ経営者と言われる彼は、女と旅行に行った異国の地で
薬物密輸の疑いで逮捕される。会社は破綻、資産は没収。
なぜ自分ははめられたのか?事件の真相を探るべく、彼は名前も顔も変えて調査に乗り出す。
一方、イギリスで麻薬捜査を手がけるジャッド・ウォーカーは、ユーロポールへの出向を命じられ
イタリアでマフィア幹部の惨殺事件に遭遇する。さらに第二の事件が…。
日本、イギリス、イタリア、アメリカ。舞台は目まぐるしく動き、予想もしなかった真相が立ちはだかる。
世界スケールで展開するサスペンス巨編。この真相を見抜けるか

 

これは面白かったです。
読みながらワクワクしてきたとです。


罠に嵌められた戸鹿野智貴。
彼を追いかけるテレビ局記者で今はフリーの伊刈美香子。
麻薬捜査官ジャッド・ウォーカーの3人がかっこよかとです。

普段は晩酌した後は本は読まん事にしとるとばってん
この本は少しでもページばめくりたいと思ったとです。

最後の数ページは終わるとが勿体無いけん時間ばかけながら少しずつ読んでしもうたとです。

真保さんの本は確か
「デパートへ行こう」 「ローカル線で行こう」 「奇跡の人」ば読んだばってん
どの本も面白かったです。

だけん他の本も読んでみようと思うたとです。

 

 

 

 


2015-02-15 12:42:00 | 棚の上の本

約束の森  沢木 冬吾

内容(「BOOK」データベースより)

警視庁公安部の刑事だった奥野侑也は、殺人事件で妻を亡くし退職を決めた。
孤独に暮らしていた侑也に、かつての上司を通じて潜入捜査の依頼が入る。
北の果てに建うモウテルの管理人を務め、見知らぬ人物と暮らしながら疑似家族を演じろという。
侑也が現地に赴くと、そこにいたのは若い男女と傷ついた1匹の番犬だった。
やがて闇に隠れた謎の組織の存在と警察当局の狙いが明らかになり、侑也は眠っていた牙を再び甦らせる。
 
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沢木 冬吾さんの二冊目の本です。
よか本やったです。

飼い主に捨てられたドーベルマンのマクナイトの暗い目を見て
必死に訓練犬だった昔の姿に戻そうとする奥野侑也の姿がよかです。

犬好きの皆さんにはご一読を おすすめします。
 
 
神様の裏の顏  藤崎 翔
 
あらすじ・内容
第34回横溝正史ミステリ大賞受賞作。
元お笑い芸人が描く驚がくのミステリ

神様のような清廉な教師、坪井誠造が逝去した。
その通夜は悲しみで包まれ、誰もが涙した――と思いきや
年齢も職業も多様な参列者たちが彼を思い返すうち
とんでもない犯罪者であった疑惑が持ち上がり……。
 
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お面白かったです。
最初は何だか生ぬるい展開やったばってんラストは
大賞受賞にふさわしい最後やったです。

選者も同じようなこと言うとったばってん
ミステリらしさがあんまし無い斬新な構成はやっぱお笑い芸人だった作者ならではだと思うとです。
今回の二冊は、どちらも楽しく読ませて頂きました。