淋しくて隠れ家日記

前向きに生きたい!!

読 「キラキラ共和国」 小川 糸

2018-05-30 07:46:39 | 棚の上の本

「ツバキ文具店」の続編です。
前回の登場人物は、そのまんまです。
と言うてもツバキ文具店の店主「鳩子」はQPちゃんが小学生になった日に
QPちゃんのお父さん「守景ミツロー」さんと結婚ばしました。
その後の生活がキラキラと描かれたお話やったです。

ばってん、オイは文中に書かれておる鳩子の文字が
どげな内容よりもやっぱ心に残るとです。

特に、喪中ハガキは反則やったです
泣かされると分かっておるのが分かっておるとに
よりによってイオンのフードコートで泣かさたとです。

伝えたい思いば文字にする鳩子の「ツバキ文具店」の物語
よか本やったです。

 


読 「任侠病院」 今野 敏

2018-05-29 07:36:51 | 棚の上の本

内容紹介 読メより

日村誠司が代貸を務める阿岐本組は、東京下町で長年ちっぽけな所帯を持っている。
堅気に迷惑をかけない正統派ヤクザであったが、地元新住民の間から暴力団追放運動が起こってきた。
そんなおり、組長の阿岐本雄蔵が、潰れかけた病院の監事となって再建を引き受けることになった。
暗い雰囲気の院内、出入り業者のバックには関西大物組織の影もある。
再建先と地元、難題を二つ抱え込んだ阿岐本組。
病院の理事もさせられた日村は、組の最大の危機を乗り切れるのか――。

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任侠シリーズ3作目です。
1作目は倒産寸前の出版社ば、2作目は荒廃した私立高校ば、そして今回の3作目は
存続危機の病院ば立て直す義理と人情の任侠道に生きる男たちのお話です。

最初は誰からも煙たがれ受け入れられん組員達ばってん
いつしか、彼らのひたむきに立て直しばする姿に自分たちが忘れていた原点に気付かされ
やがては共に再出発への道を切り開くと言う毎度お馴染みの展開ばってん
相変わらず見かけとは反対の阿岐本親分が最後に見せる凄さと納め方は
水戸黄門が最後に見せる印籠の場面ば思い出すとです(笑)

だけん、毎回、最後は分かっておるとばってん読んでしまう理由は
実は 水戸黄門だったとです"(-""-)"。



 


読 「ハサミ男」 殊能 将之

2018-05-26 08:29:22 | 棚の上の本

読友さんから紹介してもらった本です。

「ハサミ男」と呼ばれとる連続殺人犯が次に狙うはずじゃった女子高生が
自分と同じ手口で殺害されていた現場に遭遇したとです。

誰だ? 一体誰なんだ!!自分ではない誰なんだぁぁぁぁ!!

それは最後に分かります・・・・・・"(-""-)"
くどかばってん本当に最後にしか分からんやったとです。

読み手の先入観ば利用した話の流れに見事にやられたばってん
読み終えてから、もう一度読み直したかと思わせてしまう面白か本が
18年前の本とは思えんオイには新しく感じた本やったとです。

初読みだった殊能さんは残念ながら5年前に亡くなられていますが
他の本も読ませて頂きたいと思ったとです。






読 「おもかげ」 浅田 次郎

2018-05-24 08:19:02 | 棚の上の本

久しぶりの浅田さんの本やったです。

「地下鉄に乗って」「月のしずく」「椿山課長の七日間 」・・・・のお話しが甦ってくる
浅田さんの世界です。

集中治療室で生死の境ばさまよう主人公の物語です。
主人公の名前は「竹脇正一」、養護施設で名付けられた名前です。
彼は捨てられた赤ちゃんだったとです。

65才になった彼の退職送別会の日、帰りの地下鉄車両で
彼は倒れ意識ば失ったとです。

ばってん病床の彼は目覚めていたとです
記憶の世界で彼は甦っていたとです。
忘れる事が出来ない大切な人たちのおもかげと一緒に・・・・。

いつもの浅田節と言われる方もおられるばってん
それも否めんとばってんオイは好いとるです。

現実にはあり得んとばってん
本当にあり得たらよかねぇと思う本ば好いとるとです。
あり得んとがファンタジーやけん・・・・・。

御同輩には特におすすめの本です(笑)。


読 「屍人荘の殺人」 今村 昌弘

2018-05-21 07:53:01 | 棚の上の本

二作続けて話題の本ば読んだばってん
すんませんオイにはこれも大ハズレ"(-""-)"。

サークル活動と合コンで集まった男女大学生が宿泊するペンションに
細菌テロで人間ば食うゾンビになった大群が押し寄せるとです。
ペンションば取り囲まれた学生たちはサークルの部長が部屋の中で
ゾンビに食い散らかされた無残な死体ば見つけるとです。
密室の中でどげんして殺されたのか?
その後、連続して起こる密室殺人の犯人はゾンビなのか?それとも・・・・

B級ホラー映画のごたるです。
恐怖ば煽るとに何で今頃ゾンビじゃろか?

気色悪か殺人現場で寝泊まりして犯人ば探す若者達に何かお話し過ぎて少し笑えるし
ややこしか密室殺人事件のからくりにもハァそうですかぁと頷きながら
部屋の間取り図ば見る気にもなれん・・・・どうせ分からんけん(笑)。

最後に犯人の動機がそんだけで?そこまでするとかい?と言うのは
「ゾンビより怖いのは人間だったのです。」がオチだったのじゃろか・・・・?。

 以上

 

 


読 「盤上の向日葵」 柚月 裕子

2018-05-19 08:29:09 | 棚の上の本

山中で発見された身元不明の遺体に置かれていたとは初代菊水月作の将棋の駒だったとです。
駒の持ち主ば追及する捜査線状に浮かんで来た人物は将棋界の最高峰ば決める竜昇戦会場にいたとです。

すんません個人的な感想ばってん(毎度ばってん)
生い立ちの不幸から栄光ば掴むお話しは映画「砂の器」ば思い出したとです。
分厚い本で読み応えはあるとばってん途中の将棋の何たらは飛ばしながら読んでも
最後に虚しい気持ちになるとは変わらんけんサッサと読み終えたとです。

以上です。


すみちゃんへ

2018-05-18 20:52:22 | すらごと日記

今朝、加山 雄三の恋人役だった 星 由里子さんの訃報ば知り驚いたとです。
当時の思い出が溢れて来てたまらんとです。


若大将シリーズ挿入歌でオイが一番好きだった歌です
   ♪恋は紅いバラ

                ご冥福ば祈ります。

 


読 「チェインギャングは忘れない」 横関 大

2018-05-18 20:24:37 | 棚の上の本

内容(「BOOK」データベースより

護送車が襲撃され、五人の男が脱走した。
脱走した男の一人である大貫修二は、記憶を失い停車中のトラックの前で眠っているところを
ドライバーの早苗に蹴り起こされた。
その頃、数日後に迫った連続殺人鬼「サンタクロース」対策配備の準備をしていた池袋署の神崎と黒木は
大貫が脱走したという知らせを聞き、秘密裏に捜査をはじめる。

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ミステリーでは無いミステリー小説・・・・・・
最後に明かされた結末にもあんまし衝撃も受けなかったとです。
誰からも慕われるカッコ良か男が早苗のピンチば救うために立ち上がる・・・・・・
そんだけの話です。

 


読 「穢れ舌」 原 宏一

2018-05-16 07:21:21 | 棚の上の本


図書館の新刊コーナーで久しぶりの原 宏一さんの本ば見つけたとです。
「穢れ舌」・・・・けがれ舌?の題名でこりゃ面白か本ばいと予感したとです。

クライアントから依頼された飲食業に覆面調査で星ば付けて評価する紗英たち調査員のお話です。

危険にさらされながら業界の不正ば暴く紗英たちの活躍が
原さんならではの正義と人情あふれる物語となってやっぱ面白かったです。


1話
カリスマ女性料理研究家の謎

2話
プレミア価格の日本酒蔵元の謎

3話
銀座高級寿司店の謎

以上、読み終えて
本当にありそうな話では?と思ってしまったとです(笑)。

 

 

 


 


読 「かがみの孤城」 辻村 深月

2018-05-14 08:44:49 | 棚の上の本


やっぱ、さすがに大賞受賞の本やったです。
昨夜読み終えたばってん、今朝になってもう一度ラストば読み直したとです。
やっぱ泣けてきたとです。

お話は
ある日突然、不登校でひきこもりのお互いに見知らぬ中学生男女7名が
家の鏡の中に引き込まれたとです、そしたら鏡の中には不思議な城があったとです。
その城には狼の仮面ば付けた謎の少女が7人ば待っていたとです。
少女は何者なのか?
戸惑う7人に少女は言うとです・・・・・・・


ファンタジーとミステリーの世界で描かれた心の再生への物語は
心に残る感動の作品やったです。