大仏男 原 宏一
霊能ネタでまるで売れない漫才師カナ(有名進学高校中退)とタクロウ(大男で無口で表情が無い)の
二人はタクロウを霊能師に仕立てカナは「さくらと」なり路上で日銭を稼いでいたある日・・・・。
人が頼るものの心のあやうさが面白可笑しく書かれています。
タクロウのお告げが本物かどうか・・・振り回される人々・・・・・
最後のタクロウとカナの二人・・・・・・・・・・良かったです。
移された顏 帚木 蓬生
一作目は暴力夫に猟銃で顔を吹き飛ばされモンスターと呼ばれていた主婦が
あるドナーの提供で顏の移植を受けて新しい顔で自らの人生を切り開く・・・・。
二作目は戯曲です。
医者のリョウが運転する車でリョウの婚約者リナは脳死、リナの友人で看護師のユミは顏を失った。
苦悩の末、ユミはリナの顏に移植する事を決意するのだが・・・・・・・
ユミは自分の顏と身体と心までもが自分では無くなるのではと・・・・・・・・・・・・。
戯曲にする必要性がどうかは分からんとですが
息を飲みながら読みました。
もし自分の顏が違う顏になったら
半沢直樹になっていたら・・・・・・などと
色んな事ば考えさせられました。
娘の結婚 小路 幸也
男手ひとつで育て上げた一人娘に結婚相手ができました。
相手は17年前に住んでいた賃貸マンションのお向かいに住んでいた
娘より二つ年上だった幼馴染の男の子でした。
相手の彼には何も問題は無いとばってん彼の家族に気になることが出てくるとです。
まぁ、どこにでもいる父親が娘を嫁に出す心情で書かれた本です。
披露宴ではお決まりの涙あふれる最後です。
ばってん小説でワザワザ書かんでもよかごたると思うとです・・・。
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色々と他に書きたかばってん
冷酒がきけたけん、ここらで 9月最後のUPばしときます。