わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

【また故郷に原発の火が灯る】 ~どうしてこの国はここまでやるのか~

2017年05月24日 | ひとねる=自律のひとづくり
また故郷に原子力の火が灯る。

私の故郷は若狭小浜、

若狭小浜と聞いてわかるだろうか?

北陸福井県の西の端。

リアス式海岸の美しい風土は、大陸からの文化や食材を京都に送り続けてきた。

鯖街道の起点でもある。

そして同時に、原発14基を抱える世界一の集中立地だ。



▼こどもの頃よく遊んだ海。あの半島に原発がある





私の実家は、大飯原発から10キロ圏内。

今回再稼働された高浜原発からも20キロ圏内には軽くおさまる。

地元では原発について声をあげにくい。

立地自治体の財政は、6割が原発交付金でまかなわれている状況をみれば、それはやむなしである。

それでも私は、若狭小浜にルーツを持つ人間として言いたい。




どうしてこの国は、小さき弱い立場の人々や地域を、ここまで犠牲にし続けるのだろうか。

あれだけ地方を痛めつけておきながら、その反省や総括もしないままに、今さら地方創生か、と「いい加減にしてくれ」と叫びたくなる。

そう想ったのもつかの間、秘密保護法、安保法制に、沖縄辺野古、原発再稼働、改憲に共謀罪。

次から次へと、世界が壊れていく。



モノ言えぬ社会が迫りくる。

国外で武力行使をすることが積極的平和だという社会が迫りくる。

命よりも経済優先する社会が迫りくる。



この国は、ハンセン病という、人を人としてみなさない歴史があった。

今も、もしかするとそんな時代になってきてしまっているのではないか。

国民を国民としてみなさずに、権力者が暴走する社会になってはいないか。



壊れる社会を止めようもない。

あふれる想いを止めようもない。

流れる涙を止めようもない。

何が私にできるというのか。

それでも、それでも、背一杯、生きていきたい。



一人一人が大事にされる社会を、小さき弱きひとびとや地域が犠牲にならない社会を、そんな社会を創る「ひと」を創らなければならない、ほんとにそう感じる。

小さき弱い山村の地から、自律のひとを創る。

私にはそれしかできない。



代表 辻だいち


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