わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

【心の底からエールを送る】~山深いこの村から旅立つこどもたちに~

2017年03月12日 | ひとねる=自律のひとづくり
「暮らしの学校:だいだらぼっち」では、昨日から今日、1泊2日で「ひきつぎ会」が開催された。

「だいだらぼっち」には卒業式がない。

その替わり、今年度1年間暮らしたこどもたちと来年度1年間暮らす予定のこどもたち、保護者、スタッフが一堂に会して(今年は約150人)「大事なことをひきつぐ」ことを趣旨にした会を催すのだ。



私はこの会がとても好きだ。

それは、この会の構造自体を30年前のこどもたち自らが考え出したからだ。

今年この会をやるかどうかもこどもたちが決めたからだ。

そして、この会の運営もこどもたちが切り盛りするからだ。

こどもたちによる遅々として進まない混沌とした運営。

そこにこそ、今年度1年の苦労と汗と喜びがにじみ出る。





今日昼に、その「ひきつぎ会」終わった。

1泊2日という短い時間だったが、こどもからこどもへ、素敵なひきつぎができた。

親から親へも、薪作業を通して、素敵なひきつぎができたことだろう。

もちろん、朝まで続いた交流会(飲み会?)でも。

1年間、仲間を認め、仲間一人一人を大事にして、仲間を支えきったこどもたち。

その1年間を振り返り、最後の言葉を絞り出すように語るこどもたちに、不覚にも涙があふれそうになった。







1年間で「だいだらぼっち」を卒業するのではない。

こどもたちの人生の「だいだらぼっち」は、泰阜村を去った時から始まる。

山深いこの村から旅立つこどもたちに、心の底からエールを送りたい。

※毎年同じことを書いているが、大事なことは何度でも書くのだ。


代表 辻だいち


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