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わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

【素敵な成人式】 ~素敵なひとになっていく~

2018年01月03日 | ひとねる=自律のひとづくり
盆暮れ正月が一番忙しい私たち。
そんな私たちが、年末年始で一番うれしい日。

今日はわが泰阜村の成人式。
この村は、暮らしの学校「だいだらぼっち」の卒業生を成人式に呼んでくれる。
素敵な村である。
まさに第二のふるさと。



この村の方言で、子どもが「育つ」ことを「ひとなる」という。
人に成る、という誇り高き言葉である。




成人した卒業生に聞いてみると・・・
「大都市の成人式だと、もう知り合いもわからない。そもそも高校なんて、全然違う自治体から通学してきた友人だから、ほとんど逢えないし」
「でも、泰阜だと、友人全員と会える。それがうれしい。村長さんとか来賓もみんな知り合いだし(笑)。ほんと、招かれたって感じ」



村にたった一つの小中学校なら確かにそうだな。
しかも、こどもたちはこの村の宝だ。
みんなで成人を祝うんだよ。
やっぱり、1年といえどもこの村で過ごしたこどもは、宝なのだ。



この中に、私の長男もいる。
今年は格別なうれしさだ。
この後、村の友人たちと2次会だそうだ。
素敵な仲間にも恵まれて、素敵な人生の一歩を踏み出して、素敵な大人に成長していく。


きっと私もうれしい顔をしていたに違いない。
だから今日は気分がいい♪


代表 辻だいち



【遊ばざるものクウベカラズ】 ~だからキャンプはおもしろい♪~

2017年08月14日 | ひとねる=自律のひとづくり
信州こども山賊キャンプ。

今日まで私が責任者を担当だった。

全国のこどもたちと共に、泰阜村の自然のなかで、暮らしを豊かに創ることに挑戦した。




山賊キャンプの8つのおきてに「働かざるものクウベカラズ」がある。

「働かないと食べてはだめ」ではなく、「働いたほうがおいしく食べることができる」という前向き解釈だ。

そして私の担当するコースでは「遊ばざるものクウベカラズ」も。

遊んで遊んで遊びたおしたほうが、おいしいごはんになるに決まっている。







責任者(ディレクター)のことを、山賊キャンプでは「長老」と呼ぶ(笑)

こどものグループリーダーのことを「おかしら」という。

雨に悩まされる夏だったが、そんなことにはめげない本当に笑える山賊たちだった。

疲労困憊だが、出張移動の疲労に比べるとなんとも心地よい疲労感につつまれている。

やっぱりキャンプはおもしろい♪





代表 辻だいち

【8割以上が女性だ!】 ~質の高い学びが、彼らを次の行動へと駆り立てる~

2017年07月08日 | ひとねる=自律のひとづくり
2週連続で週末は名古屋だった。

「信州こども山賊キャンプ」の青年ボランティアリーダーの研修会。

中京圏在住のボランティア申込者約80人が集まった。







こどもとのコミュニケーションや安全管理など、イロハのイをワークショップのスタイルで学び合う。

主に学生さんだが、やはりこどもの命を預かる活動なのでみんなまじめで、しかも笑いのある質の高い研修会となった。

この数か月の大学行脚の成果もあって、どこかで見たことのある学生もたくさんいるぞ。

もちろん、私の教え子たちも。

質の高い学びが、彼らを次の行動へと駆り立てる。










同じく2週連続で東京でも開催された。

来週も東京(3回目)と九州で研修会があり、全体で300名以上の若い力が支えてくれる。




それにつけても、ボランティアは8割以上が女性!

野郎は何をしているんだろうか??? 



名古屋は異様に暑い。

夏がやってくる。



代表 辻だいち

【また故郷に原発の火が灯る】 ~どうしてこの国はここまでやるのか~

2017年05月24日 | ひとねる=自律のひとづくり
また故郷に原子力の火が灯る。

私の故郷は若狭小浜、

若狭小浜と聞いてわかるだろうか?

北陸福井県の西の端。

リアス式海岸の美しい風土は、大陸からの文化や食材を京都に送り続けてきた。

鯖街道の起点でもある。

そして同時に、原発14基を抱える世界一の集中立地だ。



▼こどもの頃よく遊んだ海。あの半島に原発がある





私の実家は、大飯原発から10キロ圏内。

今回再稼働された高浜原発からも20キロ圏内には軽くおさまる。

地元では原発について声をあげにくい。

立地自治体の財政は、6割が原発交付金でまかなわれている状況をみれば、それはやむなしである。

それでも私は、若狭小浜にルーツを持つ人間として言いたい。




どうしてこの国は、小さき弱い立場の人々や地域を、ここまで犠牲にし続けるのだろうか。

あれだけ地方を痛めつけておきながら、その反省や総括もしないままに、今さら地方創生か、と「いい加減にしてくれ」と叫びたくなる。

そう想ったのもつかの間、秘密保護法、安保法制に、沖縄辺野古、原発再稼働、改憲に共謀罪。

次から次へと、世界が壊れていく。



モノ言えぬ社会が迫りくる。

国外で武力行使をすることが積極的平和だという社会が迫りくる。

命よりも経済優先する社会が迫りくる。



この国は、ハンセン病という、人を人としてみなさない歴史があった。

今も、もしかするとそんな時代になってきてしまっているのではないか。

国民を国民としてみなさずに、権力者が暴走する社会になってはいないか。



壊れる社会を止めようもない。

あふれる想いを止めようもない。

流れる涙を止めようもない。

何が私にできるというのか。

それでも、それでも、背一杯、生きていきたい。



一人一人が大事にされる社会を、小さき弱きひとびとや地域が犠牲にならない社会を、そんな社会を創る「ひと」を創らなければならない、ほんとにそう感じる。

小さき弱い山村の地から、自律のひとを創る。

私にはそれしかできない。



代表 辻だいち


【心の底からエールを送る】~山深いこの村から旅立つこどもたちに~

2017年03月12日 | ひとねる=自律のひとづくり
「暮らしの学校:だいだらぼっち」では、昨日から今日、1泊2日で「ひきつぎ会」が開催された。

「だいだらぼっち」には卒業式がない。

その替わり、今年度1年間暮らしたこどもたちと来年度1年間暮らす予定のこどもたち、保護者、スタッフが一堂に会して(今年は約150人)「大事なことをひきつぐ」ことを趣旨にした会を催すのだ。



私はこの会がとても好きだ。

それは、この会の構造自体を30年前のこどもたち自らが考え出したからだ。

今年この会をやるかどうかもこどもたちが決めたからだ。

そして、この会の運営もこどもたちが切り盛りするからだ。

こどもたちによる遅々として進まない混沌とした運営。

そこにこそ、今年度1年の苦労と汗と喜びがにじみ出る。





今日昼に、その「ひきつぎ会」終わった。

1泊2日という短い時間だったが、こどもからこどもへ、素敵なひきつぎができた。

親から親へも、薪作業を通して、素敵なひきつぎができたことだろう。

もちろん、朝まで続いた交流会(飲み会?)でも。

1年間、仲間を認め、仲間一人一人を大事にして、仲間を支えきったこどもたち。

その1年間を振り返り、最後の言葉を絞り出すように語るこどもたちに、不覚にも涙があふれそうになった。







1年間で「だいだらぼっち」を卒業するのではない。

こどもたちの人生の「だいだらぼっち」は、泰阜村を去った時から始まる。

山深いこの村から旅立つこどもたちに、心の底からエールを送りたい。

※毎年同じことを書いているが、大事なことは何度でも書くのだ。


代表 辻だいち