わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

カゴシマミヤゲ

2015年10月31日 | 泰阜村が大学になる
飯田女子短期大学。

養護教諭(保健室の先生)のタマゴたちに、今日も2コマの授業。

学生がいつも楽しみにしている私の出張土産。

今夏は鹿児島土産だ。


私:「鹿児島土産。きびなごって知ってるか?」

学生:「わ~、知ってる知ってる」「やった~!」

私:「え!? 全員きびなごのこと知ってるの? ツウやなお前ら・・・」







きびなごのことは今どきの女子大生、しかも信州の山の中に住む学生が知るはずもないと思っていたのだが。

こんなはずでは???と、きびなごを差し出すと・・・


学生:「え!? これ、何? ねえ、先生! 何よこれ!!」

私:「だからこれがきびなごの網焼き。おいしいよな、これ」

一瞬の沈黙が流れ・・・学生大爆笑。

学生:「きびだんごかと思った!!! あはは!!!」


愉快な学生たちだ。

もっとも、私の発音がまずかったのかもしれないが。

きびなごをかじる学生たちは、今度は「なにこれ、おいしい!!!」と目を輝かしていた。

結果よければまあ一応いいか(笑)







それにつけても、鹿児島の土地のチカラは、女子大生に笑顔をもたらした。

その笑顔を、今度は信州のために役立ててほしい。

代表 辻だいち



夏はまためぐってくる

2015年10月28日 | 泰阜村が大学になる
立教大学「自然と人間の共生」の授業。

今日も200人の学生が聞いてくれている。

今回は、「泰阜村の風土から生まれた日本最強のキャンプ」ということで、信州こども山賊キャンプの事例をもとに話をした。

今夏のキャンプの参加者はこども1100人と青年ボランティア300人。

「何も無い」と揶揄されるこの村で行われるキャンプが、今や行列ができている。

それはこのキャンプでは「何か」が学べるからであり、それが支持されているからに違いない。







今年のキャンプは3泊から11泊のコースまで全30コース。

どのコースでも、参加している子どもたちは、それぞれの期間の自然体験・共同生活の中で、確実に自分自身の世界を広げることにチャレンジ゛している。

最初はバラバラに動き、仲間に思いやりを持てなかった子どもも、折り返し点を迎えると、仲間の個性を認めること、仲間と協力することの大切さやすばらしさを体感し始める。

「同じ釜のメシを食べた仲間」とはよく言われるが、寝食を共にした仲間は理屈抜きに仲良くなるものだ。

キャンプはまさしく「同じ釜のメシを食べる」具体的な場面だろう。

しかしながらその場面はだいたいにしてちょっと不便な環境だ。相手が自然であり、しかも初めて出会う人との生活では、何が起こるか予想できない環境でもある。

このような思い通りにならない環境の中で、寝食を共にしてこそ学べる「何か」。

それは「みんな違って、みんないい」という「違いを認め合うセンス」だ。このセンスを学びに、全国から多くの子どもたちが泰阜村に集まってくる。

「違いを認め合うセンス」。それは換言すれば「多様性の共存のセンス」だ。このセンスを学んだ子どもたちが増えていけば、きっと戦争や紛争は起こらないだろうなと、半ば確信的な想いを持っている。

少なくとも私はこれらのセンスを帯びた平和な世界をイメージしてキャンプを開催している。






ヒロシマ、ナガサキ、そして終戦。夏はめぐってくる。今こそ次の世代に「多様性の共存のセンス」を伝えたい。

夏にキャンプを開催できることを幸せに想う。

だから学生諸君、山賊キャンプに来ないか!?(笑)

代表 辻だいち

再会と出会い

2015年10月24日 | 全国のなかまたち
鹿児島桜島にきた。

フェリー名物のうどんを、海の風に吹かれて食べる。

これがうまいのなんのって。

五臓六腑にしみる。







ここ最近は全く噴火もないらしい。

いつもは降灰に悩まされる鹿児島も、今回は暑いくらいの晴天にも恵まれて、拍子抜けするくらい穏やかだ。

桜島では、アウトドアのプロ集団の全国ミーティングがあった。

来年度は、わが長野県泰阜村で開催される。







▼火山灰に埋まった鳥居



ミーティング後に、鹿児島大学の井倉先生の案内で、鹿児島をめぐった。

鹿児島大学の演習林が垂水市にある。

大学演習林としては全国で5番目に広い。

その演習林つまり大学と、演習林の地元地域、そしてNPOが、とても良い連携を行っている。

人口100人程度の小さな集落が、大学と若者NPOによって元気になっている。

そもそもその小さな集落が持つ人々のチカラ、そしてひとづくりのチカラが土台だ。

素敵な循環が起こっているのである。

わが泰阜村と同じニオイがする。

いつか泰阜村とこの地域が連携できる予感がした。





▼地層。シラス台地。




桜島を囲む錦江湾はカンパチの養殖が盛んだ。

昼ごはんに食べたカンパチの漬け丼は、ことのほかうまかった。




鹿児島市内に戻り、鹿児島大学農学部にも立ち寄った。

こんな私の活動に興味を持つ奇特な学生と、軽く議論した。

どの街にも気持ちの良い学生がいる。

志を高く持って生きてほしい、と願うばかりだ。


▼鹿児島中央駅。大都会の雰囲気。




▼九州新幹線





夜には、久しぶりに霧島食育研究会の千葉しのぶさんと再会した。

震災前に霧島でお会いして以来だから、もう4年半になる。

そのころは、霧島の新燃岳が噴火していたのだ。

今は、鹿児島女子短期大学の専任講師をされている。

悩みは尽きないらしいが、遠くにいてもお互いに刺激し合える存在が、お酒を介しての議論を実のあるものにした。

会えてよかった。

心の底から想いが湧き出てくる。

素敵な出会いと再会があった鹿児島。

また来たい。


代表 辻だいち

充実した時間

2015年10月16日 | 泰阜村が大学になる
地元の飯田女子短期大学で1日中講義。

養護教諭(保健室の先生)のタマゴたちに、小児用の救命救急法国際資格を発行する講義だ。






普段は時間との闘いとなるこの資格発行講習。

でも、大学の講義に組み込まれると、ものすごくゆっくりじっくりと進めることができる。

学生の素朴な質問を丁寧にひろって、私にとっても充実した講義になっている。



でも学生の一番の楽しみは、私の出張土産らしい(笑)。

今回は、金沢のお菓子と油とり紙なのだ~♪


代表 辻だいち

身体で学ぶのだ

2015年10月15日 | 自然のソコヂカラ
稲刈り終了!

日暮れに間に合った。

ご機嫌斜めのバインダー「ライス穀物長官」は結局復活せず。

※ライス穀物長官とは、暮らしの学校「だいだらぼっち」のこどもたちが名づけたものだ。


今回は、「代役長官」でなんとか乗り切った。

若手スタッフもよくがんばった。

本当におつかれ。

















「この広さでどれだけ収穫があるんだろう?」

「それはどれだけの期間をまかなえるだけの収穫なんだろう?」

素朴な疑問が、スタッフからもあがる。

一合、一升、一斗、一俵、一石・・・

コメの生産量の単位と、面積との関係性学ぶ面白い時間だった。

きっとこどもたちもそれを体で学ぶのだ。






ハザかけした天日干しの新米が待ち遠しい。

代役長官を運転しっぱなしで両手が震えている。


今夜は酒がうまいぞ♪

代表 辻だいち